小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第5集 淑女の慎み

 

ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行なっているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

上海淘米公式youtube

小花仙第2季第5集 淑女的节制

m.youtube.com



 
【大雑把なあらすじ】
遊びに行こうと元気よく家を飛び出したアンアンは、前方不注意でバケツにつまづき、憧れのワンクーお兄さんにぶつかってしまう。びしょ濡れの姿を見られて恥ずかしがるアンアンだが、お兄さんはハンカチで拭いてくれた上、髪につつじの花を飾ってくれた。
チェンハンの家で濡れた服を着替え、離れ離れになったルルのお姉さんを探しに行くアンアンたち。ルルとお姉さんはアンアンの助けになる“秘密兵器”を持ってきたという。しかし、一日中探しても何の手がかりも得られなかった。
お兄さんにもらったつつじを大切に飾るアンアン。ククルは焼きもちからか、アンアンには慎みがないとけなし始める。つつじの花言葉は“慎み”。お兄さんがつつじの花をくれたのは、アンアンには慎みが足りないと言いたかったのではないかと。
ククルの言葉を真に受けたアンアンはひどく落ち込んでしまう。
その夜、皆が寝静まるなか、枕元のつつじが不思議な光を放った。このつつじこそが、花仙精霊王だったのだ。しかし、その額には暗黒の紋章が浮かんでいた。
 
【日本語訳】
憧れのワンクーお兄さんの夢を見ているアンアン。
ククル「おい!」
声をかけても起きないアンアンにいら立ち、ククルは短い脚で何度もアンアンの顔を蹴っ飛ばす。
アンアン「何するの?!」
たまらず起き上がったアンアンは、ククルの脚を掴んで自分の顔から引き離す。
ククル「早くオレ様を下ろせ!まだ寝ぼけてるのか?ラベル大陸は今超絶ピンチなんだぞ!ルシオ、じゃなくてエドウィン先生も連れてかれた。なんでオマエは寝てられるんだよ!」
ククルの言葉にタバスとの戦いを思い出し、思わず涙があふれだす。
アンアン「全部、私のせいだ…」
ククル「その通りだ。オマエが役立たずのせいだ!アイタッ!」
横からルルが飛び出し、ククルを蹴っ飛ばす。
ルル「アンアン、元気出して。ククルなんか無視無視。アンアンは運命の花仙魔法使者なんだから、きっと悪い奴らをやっつけてエドウィンを助け出せるよ」
ククル「フン!迷の王子め、古霊仙族のククル王子が相手だ!」
ルル「ククルが勝てるとでも?」
ククル「なんだ?偉大なる王子ククル様が…、(空腹でおなかが鳴る) あ、腹減った!腹が減っては戦はできぬだ」
ルル「おなか一杯でも勝てないと思うけどね。フン!」
けんかをやめない二人を見かねて、アンアンが止めに入る。
アンアン「もういいから。先にルルのお姉ちゃんたちを探した方がいいと思うよ」
ルル「うんうん。私たち三人とも自分の“秘密兵器”を持って来たんだよ」
アンアン「うんうん」
ルル「役立たずのちび王子!」
アンアン「行くよ」
三人は朝食を食べにダイニングへと向かった。
 
シア家のダイニング。
アンアン「あー、おなかいっぱい」
パパ「アンアン、今日もチェンハンと遊ぶのかい?」
アンアン「そうだよ。パパ、行って来ます!」
パパ「アンアン、気をつけて行ってらっしゃい」
アンアン「わかった!あ!」
元気よく玄関を飛び出したアンアンは、道に置いてあったバケツにつまずき、誰かにぶつかってしまう。
アンアン「痛~」
顔を上げるとそこには憧れのワンクーお兄さんが。
アンアン「まだ夢を見てるのかな?」
お兄さん「ごめんね、アンアン。大丈夫?」
アンアン「ワンクーお兄ちゃん。ど、どうしてここに?」
お兄さん「アンアンにつつじの切り花をあげようと思ってね。うっかりしてたよ」
アンアン「あ、私が悪いの…。私がうっかりしてて…」
お兄さん「違う違う。僕がバケツを道の真ん中に置いたから、君を転ばせちゃったんだ」
アンアン「ううん!私がよく見てなかったから。うう、恥ずかしい…」

持ってきたつつじの花をアンアンの髪に飾り、濡れた髪をハンカチで拭いてくれる。

お兄さん「つつじの花言葉にこういうのあったね。…ほら、よく似合ってる。ほんとにごめんね。服が濡れちゃったね」
アンアン「大丈夫。今日は天気もいいし、すぐ乾くよ」
ククル「フン!庶民!」
 
場面は変わって、チェンハンの家。
チェンハン「アンアン、スカートがびしょ濡れだよ」
アンアン「大丈夫。すぐ乾くよ」
チェンハン「濡れた服着てると風邪ひいちゃうよ。着替えよっか」
 
ククルとルルに紅茶をふるまうチェンハン。
チェンハン「どうぞ」
ルル「いい香り」
チェンハン「うふふ。私はアールグレイが一番好き」
ルル「美味しい」
アンアン「着替えたよー」
着替え終わって部屋に戻って来たアンアン。
チェンハンは花瓶の中からつつじの花を一つ取って、アンアンの髪に飾ってあげた。
チェンハン「すごく似合ってるよ。こういう感じ、すごく可愛いね」
アンアン「えへへ」
ククル「フン!可愛いのが何の役に立つんだ?」
ルル「やっぱりククルは王子の風格が全然ないね。フン!」
ククル「うっぜえー!やっぱ女は面倒くせえ!ぐずぐずしてないで、智の仙女と美の仙女を探しに行ったほうがいいんじゃないのか?」
チェンハン「じゃあ、今から出発しようか」
アンアン「うんうん。ついでにプールのチケットも買いたいな」
 
場面は変わって、花港市の街中。
チェンハン「ルル、何か感じる?」
アンアン「ルルが何かを感じたのってどのあたり?」
ルル「お姉ちゃんたちが花港市にいるってことは確かだと思う…」
ククル「あの花仙国の三大花仙姫様が、オレより無様になる日が来るとは思わなかったな。…うわ!」
道の向こうにワンクーお兄さんを見つけて、慌ててククルを抱きかかえるアンアン。
お兄さん「アンアン、チェンハン、こんにちは」
アンアン「ワンクーお兄ちゃん 」
お兄さん「アンアンのそういう格好、すごく可愛いね。」
チェンハン「ワンクーお兄さん、こんにちは」
お兄さん「どこに行くの?」
チェンハン「アンアンのつきそいでプールの…」
アンアン「じゃなくて!お花のお教室を申し込みに行くの…」
チェンハン「うふふ」
お兄さん「そうなんだ。それはいいね。楽しんで来てね。じゃあまた」
チェンハン「さようなら」
 
場面は変わって夜、アンアンの部屋。
ナイトテーブルの上に、ワンクーお兄さんにもらったつつじが大切に置いてある。
ククル「ああ、疲れた。一日探して何の手がかりもなしか」
ルル「ルナお姉ちゃんとルーシャお姉ちゃんが無事でありますように」
アンアン「ルル、心配しないで。お姉ちゃんたちはきっと無事だよ。きっと見つかるよ」
ククル「そうか?オマエにできるか?この知ったかぶりの素人魔法使いめ!」
アンアン「私のどこが素人だよ!」
ククル「ワンクーお兄ちゃ~ん うげぇ。地球の小娘が!」
アンアン「わ、私…、違うってば!」
ルル「フン!やきもちだね」
ククル「違うって!」
ルル「自分よりワンクーお兄ちゃんの方が紳士で王子様っぽいから焼いてんだ」
ククル「あんな地球の庶民が本物の王子様のオレに敵うわけないだろ!」
ルル「腰抜け!」
ククル「野次馬女!」
ククル「馬鹿な庶民!つつじの花言葉は“慎み”だ。オマエは慎みとは何か知ってるか?つまり、ワンクーがお前に言いたいのは、もうウンザリだ。オマエはちっともおしとやかじゃない。サイアクだ。そそっかしくてめちゃくちゃで、少しは慎め!ってことだ」
ククルの言葉で、朝のワンクーとのやり取りを思い出す。
アンアン「デタラメ言うな!」
ククル「No!オレは花に関してデタラメを言ったことはないね」
アンアン「も、もうククルとは口きかない…」
あまりのショックにアンアンはベッドに沈み込んだ。
 
場面は変わって夜中。ぐっすり眠っているアンアン、ククル、ルル。
ワンクーにもらったつつじの花が不思議な光を放つ。一人目を覚ますククル。
すると、つつじの花から花仙精霊王が現れた。しかし、額には闇の紋章が浮かんでいる。
ククルが茫然としているうちに、つつじの花仙精霊王は窓から外へと飛んで行ってしまった。
ククル「アンアン、アンアン、早く起きろ。花精霊だ」
アンアン「うるさい」
ククル「本当だって。つつじの花から花精霊が出てきた」
しかし、アンアンは一向に起きる気配がない。
ククル「だめだ。オレ様自らゲットしに行こう」
起きないアンアンをあきらめて、ククルは一人で花仙精霊王の後を追った。
窓から吹き込む風で目を覚ましたアンアン。
アンアン「ククル。騒がないでよ。…ククル、まさか一人で出かけた?」
 
場面は変わって夜中の公園。懐中電灯を持ってククルを探すアンアン。
アンアン「ククル、どこ?ククル?」
突然、目の前につつじの精霊王が現れる。
アンアン「本当に花精霊だ。…花仙魔法使者シア・アンアン変身!愛、美、智のパワー集結!」
つつじの精霊王「花仙魔法使者、シア・アンアン…」
つつじの精霊王の額に浮かぶ暗黒の印が妖しく光った。
 
【続く】