小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第19集 伝説の美少女の憂鬱

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第19集 传奇少女的烦恼

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※作中でチェンハンが歌っている歌の題名は「仲夏恋之歌」、イートンが歌っている歌の題名は「完美少女」です。チェンハンの歌は、中国のお友達のお知恵を拝借しましたが、分からない箇所も多かったため、いつか再チャレンジしたいと思います。

イートンの歌は、他の方が素敵な日本語訳をつけてくださっています。検索してみてくださいね。

 

【大雑把なあらすじ】

花港市が開催する歌のコンクールに出場するチェンハン。リハーサルの当日、アンアンたちは一人の美しい少女と出会う。彼女の名前はイートン。礼儀正しい彼女の態度に好感をもったアンアンたちだったが、彼女のどこか寂し気な様子が気になった。そして、彼女が去った後、彼女もコンクールの出場者であることを知る。しかも、なかなかの強敵のようだ。弱点を探るべく、彼女のリハーサルを覗きに行くアンアンたち。そこで聞いたイートンの歌声は素晴らしいものだった。

 

リハーサルを終えたイートンは、公園でアンアンたちのことを思い出していた。応援に来てくれる友達のいるチェンハンが羨ましいのだ。彼女の周りにはその美しさを称える信者しかいない。外見の美しさなど表面的なもの、誰一人として彼女の内面を知ろうとする者はいないのだ。しかし、彼女にも心を分かち合える存在がいた。それは小さな妖精ルーシャ。ルルによく似た、可愛らしい小さな妖精だ。悲しむイートンにルーシャは教える。真の美しさとは外見だけでなく、内に秘めた強さであるということを。ルーシャの励ましで元気を取り戻したイートンの前に、突如、菖蒲の花の精霊王が現れた。そして、何故かその精霊王の姿を人間のイートンも見ることができたのだった。

 

【日本語訳】

白鳥学院正門付近。

楽しげに話す女子学生二人。側を通りがかったある少女に気づき…。

少女A「あっ!ほら見て、あの子じゃない? 我が学園のアイドル!」

少女B「可愛いなあ❤」

少年A「うんうん!完全無欠の完璧美少女!」

金色の長い髪にすみれ色の瞳。その美しい少女は百点満点のウインクをした。

 

場面は変わって、白鳥学院の音楽室。

歌のレッスンをうける先ほどの美少女。

先生「イートン、次のコンクールは絶対に頑張りなさい。みんなあなたの優勝を期待してるんだから。…イートン?」

イートン「わかりました。絶対に頑張ります」

優等生のイートンは、先生の言葉に素直に返事をした。

 

場面は変わって、花港中央小学校の音楽室。

天の河、月のふるさと、星々の涙。

麦畑にそよぐ風が長い髪を揺らす。

金で編まれた紗、その身に霞を纏う。

雲がその身を包み、乙女を遠く連れて行く。

雨の如く舞い散る丁香花、

幸せな童は道の端で私に合わせて歌う。

 

ダイ・ウェイウェイ先生のピアノの伴奏で歌を歌うチェンハン。その歌声にうっとりと聞き入るアンアン、ククル、ルル。

歌い終わって、アンアンにウインクをしてみせるチェンハン。

アンアン「わあ!すごーい!」

ダイ・ウェイウェイ先生「とっても上手よ。次のコンクールではきっといい成績が修められるわ」

チェンハン「ありがとうございます」

ルル「チェンハンはすごく歌が上手だね。歌声に温かい愛がこもってて、聞いてると元気が出てきて、幸せな気持ちになるの」

ククル「ん?コンクール?」

アンアン「花港市が開催する“金色の天使・歌声コンクール”だよ。チェンハンは青少年の部の決勝トーナメントへの出場が決まってるんだ」

ククル「わあ、スゲェな。さすがチェンハン、みんなが認めるお嬢様だ。どこかの暴力女とはまるで別の生き物だな」

アンアン「ムカツク!」

ククルの体を掴み、振り回すアンアン。

チェンハン「ククルはわざとアンアンを怒らせるようなことばかり言うね」

ルル「ククルはいじわるで有名だからね」

ククル「ヘヘヘ。アンアンは爆竹みたいなもんだな。すぐに“パン!”って爆発してさ。あはははは、髪型も爆発したみたいだし。超面白れえ!」

あまりのひどい言われように怒りが爆発したアンアンは、ククルの頭にげんこつを一発食らわせ、その体を力いっぱい放り投げた。

 

アンアン「優勝は絶対にチェンハンだよ!」

チェンハン「ありがとう、アンアン」

ルル「うん!チェンハンが絶対に一位だよ」

チェンハン「そんな風に言われると、急にプレッシャーを感じてきちゃったよ」

先生「チェンハン、緊張しなくていいのよ。コンクールは人と争うためのものではないの。自分のために歌いなさい」

チェンハン「はい!」

先生の優しい励ましに、チェンハンとルルは微笑んだ。

 

場面は変わって、リハーサル当日の会場。

立派な会場に思わず感嘆の声を上げるアンアンたち。

一同「わあ!」

アンアン「まだコンクールが始まってないのに、もう緊張してきちゃったよ」

チェンハン「アンアン、落ち着いて」

ククル「チェンハン、オマエはこのオレ様の威信をかけて出場するんだからな。くれぐれもオレ様に恥をかかせるなよ」

ルル「誰の威信だ!」

ルルの飛び蹴りで吹っ飛ぶククル。

チェンハン「あはは」

ルルの飛び蹴りを思い切り喰らい、地面に叩きつけられるククル。ふらふらと立ち上がると、目の前におかしなアヒルが立っていた。ガーガーとやかましく鳴くアヒル。思わず後ずさりするククル。

イートン「王座(アヒルの名前)、戻りなさい!」

金髪の美しい少女がアヒルの元に駆け寄り、アヒルを抱き上げる。

イートン「ごめんなさい、驚かせちゃったね。王座、謝りなさい」

王座「ガーガーガー」

アンアン、チェンハン「あはは、大丈夫だよ」

ククル「おかしな女だな。あんなヘンテコなアヒルをペットにしてんのか」

 

イートン「はじめまして。イートンです」

アンアン「こちらこそ初めまして。私はシア・アンアン」

チェンハン「はじめまして。チェンハンです」

イートン「あなたたちもこのコンクールに参加するの?」

アンアン「ううん、コンクールに参加するのはチェンハンだけで、私たちは応援に来たの。チェンハンは本当に歌が上手いんだ」

チェンハン「アンアン…」

アンアン「えへへ」

イートン「いいなあ、友達が応援に来てくれるなんて…」

寂しそうに微笑むイートン。そこへ先生がやって来た。

先生「イートン!おしゃべりしてる暇はないのよ。リハーサルをしないと」

イートン「先生、わかりました」

先生の言葉に素直に頷き、イートンはどこか寂し気に去って行った。

 

チェンハン「なんだかあんまり楽しくなさそうだね」

イートンの寂しげな姿が気にかかる二人。そこへ白鳥学院の女子学生二人が通りかかる。

少女B「さっきの、イートンじゃなかった?!」

少女A「そうだね。噂の完璧美少女!彼女の優勝は間違いなさそうだね」

少女B「うんうん。絶対イートンが一位だね」

 

ククル「なわけねーだろ!…ヤツは敵だったのか」

アンアン「なんか手強そうだね。どうしよう、チェンハン…」

チェンハン「アンアン…」

思わぬライバルの出現に焦りを隠せないアンアンたちと裏腹に、当のチェンハンは落ち着いていた。

ルル「私も心配だよ。チェンハンの優勝が危うくなってきた…」

ククル「ちょっと偵察に行こうぜ!」

アンアン「わかった!」

チェンハン「ええと、ふざけちゃダメだよ…」

ルル「賛成!」

チェンハン「もう、ルルまで…」

アンアン、ククル、ルル「出発―!」

チェンハン優勝のために暴走するアンアンたち。乗り気のしないチェンハンの腕を掴み、イートンのリハーサル会場へ乗り込んだ。

 

場面は変わって、リハーサル会場。観客は先生だけという状況で、一人舞台に立つイートン

先生「イートン、始めなさい」

イートン「先生、もっと元気で明るい感じの歌を歌いたいです」

先生「イートン、この歌はあなたにぴったりよ。上品で美しくて」

イートン「わかりました…」

先生の言う通りに歌い始めるイートン。そこにアンアンたちがそっと忍び込む。

ククル「マジで上手いじゃないか…」

ルル「彼女の歌声にルルの大好きな愛のパワーはないけど、なにか他のパワーを感じるような…」

アンアン「チェンハン、ねえ、チェンハン!」

チェンハン「こういうことするの、よくないよ。人のリハーサルを盗み見なんて…」

ククル「こうでもしないと、ヤツの弱点を探れねーだろ」

ルル「うんうん。チェンハンが一番なんだから」

先生「誰かいるの?」

イートンの先生に気づかれそうになり、慌てて隠れるアンアンたち。

チェンハン「本当に素敵な歌声ね。彼女と友達になれたらいいのに…」

 

場面は変わって、リハーサル後、公園にて。

アンアンとチェンハンの仲良さげな姿を思い出し、溜息をつくイートン

イートン「ハァ…。私だって友達が欲しいよ。みんな私のことを完璧美少女なんて呼んで、私と話すときはいつもおどおどして…。みんな私のことを美人とか可愛いとか言うけど、それって私の外見しか見てないってことじゃん。ほんとヤダ…」

落ち込むイートンの横でうるさく鳴くペットのアヒル

イートン「王座、うるさい。…ああ!私は美しさなんていらないよ!」

感情を爆発させるイートン。すると、ランドセルの中から、ルルによく似た小さな妖精が飛び出した。金色の髪にお花を飾った、とても美しい妖精だ。

?「本当の美しさとは、そんなものではないわ!」

イートン「え~ん、ルーシャ~!」

ルーシャ「外見のことだけじゃない。イートン、貴女は本当の美しさを備え持ってるわ」

イートン「本当の美しさ…?」

ルーシャ「そう、外見の美しさだけでなく、内に秘めた強さのことよ」

イートン「内に秘めた…」

ルーシャ「そう。私がこの異世界、地球に迷い込んだとき、力を無くしてとても弱っていた。でも、貴女のおひさまのような温かさと自信のパワーのおかげで、私はすぐに力を取り戻すことができたの。貴女こそ、本当の美しさを持った少女よ」

イートン「ルーシャ、ありがとう。感動しちゃった!」

ルーシャ「私の言ってることは本当よ。私は美を象徴する“お花のお姫様”なんだから」

イートン「うん!ルーシャ、離れ離れになってしまったあなたの姉妹たちを必ず見つけ出そうね。一緒に頑張ろう」

ルーシャ「うん!」

そこに、花をくわえた王座(アヒル)がやってきた。

イートン「王座、お花をありがとう」

王座「ガーガー」

イートン「でもね、こういうことしちゃダメだよ。花はとってもデリケートだから、むやみに摘んじゃダメなの。大事にしないとね」

王座が摘んできた花に優しくするイートン。すると、その花は強い光を放ち始めた。

ルーシャ「これって、まさか…」

イートン「この光はなに…?」

ルーシャ「イートン、貴女…」

そして、その光の中から一人の花仙精霊王が現れた。

イートン「な、何これ!」

ルーシャ「やっぱり見えてるのね?」

イートン「誰なの?この綺麗な人は…」

 

黒薔薇男爵メリメ「菖蒲精霊王・錦唐!」

黒薔薇の花びらが舞い散る中、迷の王子タバスと黒薔薇男爵メリメが現れる。

イートン「ど、どういうこと?!」

ルーシャ「あ、貴方は迷の王子!」

迷の王子タバス「ああ、美の仙女ルーシャか。…邪魔だ!」

いきなりルーシャを攻撃するタバス。

イートン「ルーシャ!」

身を呈してルーシャを助けるイートン

タバス「忌々しい地球の庶民め!」

 

タバスが再度攻撃しようしたその時、

アンアン「待って!あなたの相手はこの私よ!」

ククル「イエーイ!今日の登場シーンはイケてるぜ!」

イートン「あなたたちは…」

そして、お互いの存在に気づくルルとルーシャ。

ルーシャ「あの子は…、もしかして」

ルル「ルーシャお姉ちゃあん!」

ルーシャ「ルル!」

抱き合って再会を喜ぶ姉妹。

イートンたちを守るため、タバスの前に立ちはだかるアンアン。

アンアン「私は花仙魔法使者」

タバス「シア・アンアン!」

 

【続く】