小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第30集 寄り添って生きる双子の花

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第30集 相生相依双生花

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【大雑把なあらすじ】

並蒂蓮精霊王は二人で一つの双子の花。しかし、姉の清明は光の存在、妹の無霜は影の存在。それを不満に思う心が無霜を闇落ちさせた。清明を亡き者にし、唯一の存在になろうとする無霜。清明を消そうとしたその時、花仙魔法師使者たちが止めに入る。しかし、無霜の持つ“人々の心をバラバラにし、分裂させる力”にあてられ、花仙魔法師使者たちは仲違いをし、ケンカを始めてしまった。

 

争い合う花仙魔法使者たちを見てほくそ笑む無霜。そこに、身を潜めていた清明が姿を現し、無霜を説得しようとする。しかし、必死の説得も虚しく、無霜は姉を消してその精元を奪い取る。姉の影として生きてきた彼女は、やっと自分が唯一の存在になれたことを喜んだ。しかし、双子の花である彼女たちは、一人が消えればもう一人も消える運命だったのだ。消えゆく自分の体を見てタバスに助けを求めるも、タバスは無霜を見捨てて混沌の異世界へと帰って行った。そして、花仙魔法使者たちも正気に戻ることができた。

 

消え行く自分に涙する無霜。すると、精元が再び現れ、アンアンの手の上に落ちた。精元は双子の花の真理をアンアンに伝える。双子の花は互いに寄り添って生きていく花。清明に無霜が必要なように、無霜にも清明が必要である。人も花もそれぞれが存在する意味を持っている。だからもう悲しんだり恨んだりしないでと…。

 

すると、精元は光を放ち、二人の精霊王にその姿を変えた。生まれ変わった清明と無霜である。二人は微笑み合い、その手は仲睦まじげに繋がれていた…。

 

【日本語訳】

 (ナレーション)

聖羅勒精霊王・紫蘇(ズースー)の助けにより、ククルたちはエドウィンの救出に成功した。しかし、ダイ・ウェイウェイの提案により、消耗の激しいエドウィンはラベル大陸に戻り、体力の回復を待つことになった。そしてまた、迷の王子タバスも異世界の地球で力を消耗しすぎて弱っていた。しかし、並蒂蓮精霊王を捕えるために、再び地球に降り立った

 

双子の花である並蒂蓮精霊王に【精元】(花仙精霊王の根幹となるもの)は一つしかなく、彼女たちの精元は姉である清明が持っていた。タバスの命により、姉から精元を奪おうとする無霜。無霜は並蒂蓮の花に身を潜める姉に話しかける。

 

無霜「清明お姉ちゃん、早く【精元】を出しなよ。私だってこれ以上お姉ちゃんを苦しめたくないんだから」

清明「無霜、私たちは双子の花でしょう…」

無霜「うるさい!お姉ちゃんはみんなの心を一つにする“団結の力”、私はみんなの心をバラバラにする“分裂の力”の持ち主。私たちはもともと別々の存在なのよ!」

清明「違うわ、無霜はわかってない…」

無霜「私の“分裂の力”を吸収したら、お姉ちゃんは枯れて消えてしまうわ。さようなら、私の清明お姉ちゃん」

アンアン、チェンハン、イートン「やめなさい!」

無霜を止めに入る花仙魔法使者たち。

ククル「あ、あれは…!」

アンアン「迷の王子の紋章!」

無霜の額に光る闇の紋章に気づくアンアンたち。案の定、無霜はタバスにより闇落ちさせられていたのだ。

無霜「それが何?」

そこに迷の王子タバスと黒薔薇男爵メリメが現れた。

ククル「またオマエか。前回ボコボコにされたのによく来たな」

メリメ「王子、あの小僧の言葉などお気になさらぬよう」

ククル「誰が小僧だって?!」

タバス「フン、精羅勒精霊王とエドウィンはどうした?」

ククル「オマエなんかオレ様一人で十分だ。先生の助けなんか必要ねーぜ!」

タバス「ほう、そうか。我が魔鏡からは逃れられたようだが、全ての力を使い果たしたことだろう。しかし、さすがはエドウィン。奴でなければ、黒魔法に飲み込まれていただろう」

ククル「オマエ、きたねーぞ!」

タバス「たとえ死んでいなくとも、傷が深いことに変わりはない。それもこれも全て役立たずのお前のせいだ。なのに、何故お前は平気な面でのさばっている?早かれ遅かれ、奴らはお前のせいで命を落とすだろうが」

ククル「チクショウ、チクショウ!花仙魔法使者、やっちまえ!」

アンアン、チェンハン、イートン「うん!」

 

イートン「美の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、自信と強さを我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!」

 

チェンハン「愛の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、温もりと愛を我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!花の精霊たちよ、勇気と使命を我に与えよ。愛、美、智の力よ、全ての美しきものを集めよ。魔法のパワー集結!」

 

タバス「フン、三人まとめてかかってこい!」

 

イートン「高峰の流れよ、風の神の歌声よ、木々の灯よ、彷徨える魂を導きなさい。信の光!」

 

必殺技で無霜を捕らえようとするイートン。しかし、その攻撃は効かなかった。それどころか、無霜の反撃を受けたイートンは正気を失ってしまった。そして、チェンハンたちを攻撃し始めた。

ルーシャ「イートン?」

 

チェンハン「リン!リン!リン!愛の心よ、氷を溶かし、人々に温もりを与え、全ての美しい命を呼び覚ましなさい!」

 

自分たちを攻撃してくるイートンを止めようとするチェンハン。     

ルル「イートンはどうしちゃったの?」

状況が読めずに茫然とするアンアンたちを、再び無霜の攻撃が襲う。そして、アンアンとククル以外の全員が無霜の黒魔法を受け正気を失ってしまった。

 

アンアン「何が起こってるの?」

ククル「絶対あの精霊王のしわざだ!」

無霜「その通り。これが私の“人々の仲を引き裂く分裂の力”よ」

 

そして、無霜の黒魔法にかかった者同士のケンカが始まった。

ルル「ルーシャお姉ちゃんはいつもきどっちゃってさ!フン!」

ルーシャ「ルルはいつも可愛い子ぶっちゃって!フン!」

チェンハン「なにが完璧美少女よ!イートンには謙虚さが足りない!」

イートン「チェンハンだって同じじゃん!いっつもお嬢様ぶっちゃって!見ていてすごくやな気持ち!」

アンアン「やめて~!チェンハン、イートン、早く正気に戻って!」

チェンハン、イートン「アンアンが一番ムカツクんじゃ!!」

チェンハン「愛の心!」

イートン「信の光!」

口げんかでは収まらず、お互いを攻撃し始めるチェンハンとイートン

 

アンアン「花仙魔法使者よ、女神様の呼び声を聞き、精霊たちの聖歌に耳を傾けよ。花仙の翼!」

 

アンアンの必殺技が二人の攻撃を打ち消し、その場はどうにか収まった。しかし…。

アンアン「危なかった…。もうどうすればいいの?ククル、ククル!」

ルル、ルーシャ「うぬぼれ王子!」

ククル「チッ!オマエらマジでムカツクぞ!」

ククルまでもがルルたちとケンカを始めてしまった。

アンアン「終わった…。ククルまでおかしくなっちゃった」

そして、アンアンも…。

アンアン「うるさい!もうみんな大っ嫌い!」

 

仲違いし、争うアンアンたちを見てほくそ笑む無霜。そこに清明が現れる。

清明「無霜…」

無霜「お姉ちゃん、やっと現れたね。でも、今のお姉ちゃんに何ができるの?」

清明「無霜、あなたは本当に私に消えて欲しいの…?」

無霜「もちろん。この世界に並蒂蓮精霊王は私一人だけでいいの。私はもうお姉ちゃんの影でなんかいたくないの!」

清明「無霜、私たちは見た目はそっくりだけど、あなたは私の影なんかじゃないわ。私たちは永遠に一緒だと定められて生まれてきたの。それは私たちが運命共同体だから。私たちはお互い寄り添って生きていくの」

タバス「ただの綺麗ごとだ。奴は光、お前は闇。奴がいれば、お前なんぞ誰も見向きもしない」

無霜「さようなら、清明お姉ちゃん」

清明「無霜…」

姉に手をかける無霜。清明の姿は精元へと代わり、無霜の手の上に落ちた。

無霜「ついに私一人になったのね!」

並蒂蓮精霊王の精元を手に入れ、満足気に笑うタバス。

メリメ「王子、さすがでございます」

 

タバス「暗黒魔神を証人とし、花仙魔法師タバスの名において汝に命令する。封印締結!【無霜】!」

 

タバスが無霜と契約を結ぼうとしたその時、無霜の手にあった精元は消え、無霜の体までもが消え始めた。

無霜「ああ!」

タバス「どうした?!」

 

無霜「私の力が消えて行く…!王子、お助けください!」

メリメ「王子、双子花は互いに支え合って生きていく花。ですので、清明が消えれば無霜も消えるのでしょう」

タバス「チッ!無駄骨だったな!」

無霜「王子、助けてください!消えたくない…!」

タバス「役立たずの精霊王など必要ない!」

無霜を見捨ててタバスたちは混沌の異世界へと帰っていった。そして、無霜は一人残された。

 

アンアン「あれ?ククル、どうしたの?」

ククル「オレもわからない。…あ、イッテー!」

無霜の黒魔法が解け、正気を取り戻したアンアンたち。

チェンハン「アンアン!」

アンアン「チェンハン、気がついたの!」

イートン「はあ、なんだか今日は疲れたな。何があったか覚えてないけど…」

イートンの言葉に思わず笑みがこぼれる一同。

チェンハン「アンアン、見て!」

イートン「あの精霊王消えそうだよ!」

 

無霜「お姉ちゃん、清明お姉ちゃん…」

泣きながら姉の名を呼ぶ無霜。

 

?「闇がなければ光は輝けない、光がなければ闇は存在しないの」

 

どこからか声が聞こえてきたかと思うと、先ほど消えた精元が再び現れ、アンアンの手の上に落ちた。精元はアンアンに何かを伝えているようだった。

アンアン「お互いに寄り添って生き、魂を同じくする。無霜、清明にはあなたが必要なの。そして、あなたにも清明が必要なの。花も人もそれぞれが存在する意味を持っているの。だからもう悲しんだり恨んだりしないで。あなたたちは双子の花なんだから」

 

アンアンの手にあった精元は、二人の精霊王の姿に変わった。二人で一つの双子の花、清明と無霜だ。無霜の額に闇の紋章は無く、その表情は穏やかだった。そして、二人の手は仲睦まじげに繋がれていた。

アンアン「あ!」

清明「ありがとう、花仙魔法使者。あなたは双子の花の真理を理解したようね。そして、私たちに生まれ変わる勇気を与えてくれました。私はあなたを認めましょう」

無霜「私も認めるわ」

イートン「あはは、よかった!」

 

アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたと契約を結びます!【清明 無霜】!」

 

並蒂蓮の精霊王【清明・無霜】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 

場面は変わってラベル大陸。

双子の妹である暗黒の女神ヤージャを想う光の女神ププラ。

ププラ「ヤージャ…」

 

【続く】