小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季 第39集 哀しみの心

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第39集 悲伤的心

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【大雑把なあらすじ】

マンダーとの別れから一週間。ククルの希望でアンアンたちはマンダーと別れたその地にピクニックに来ていた。しかし、一週間経ってもククルは元気がないままだ。自分がもっと強ければマンダーを失わずに済んだのにと、自分を責めているのだ。そんなククルをルルたちは優しく励ます。彼女たちの思いやりにククルは少し元気を取り戻したが、その時どこからか謎の声が聞こえてきた。その声は言う、私には君の心の声が聞こえる。君の心はとても哀しんでいると。その声の主を花仙精霊王だと察したククルは、正体を探るべく声のする方向へと飛んで行った。

 

一方、混沌の異世界でタバスも同じ声を聞いていた。先日の戦いで、自身の守護精霊、黒薔薇男爵メリメを失ったタバス。彼の心の哀しみも花仙精霊王に見抜かれていたのだ。その声の主を追い、タバスは地球へ降り立った。

 

謎の声の正体は竜胆花精霊王・更天だった。更天をめぐって、アンアンとタバスの戦いが始まる。禁断の黒魔法で変身したタバスだったが、彼の身を案じたアンアンたちはタバスに黒魔法の使用をやめるように言う。敵からの同情にプライドを傷つけられたタバスは怒りにまかせて必殺技を放ち、アンアンたちもそれぞれの必殺技で対抗した。お互いの技がぶつかり合ったそのとき、事の成り行きを見守っていた花仙精霊王がある魔法をかけた。それは【反転の魔法】。大きな物が小さくなり、小さな物が大きくなる魔法だ。その結果、アンアンたちの体は小さくなり、ククルの体は本来の大きな姿へと変わった。タバスと対等に戦えると喜んだククルだったが、すぐにアンアンたちのことが心配になり…。

 

【日本語訳】

(前回の回想シーン)

守護精霊王マンダーとの別れ。

強くなってラベル大陸に平和をもたらすことを誓うククル。そして、それを見届け消えていったマンダー。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

マンダーとの別れから一週間。アンアンたちはマンダーとの別れの地にピクニックに来ていた。しかし、ククルは一人で石に座って考え込んでいた。それを橋の上から見守るアンアンたち。

アンアン「ククル…」

チェンハン「あれから一週間経つのに、ククルはまだ元気ないね」

アンアン「うん。藏红花精灵王(薬王・琥珀)をゲットしたのに、ちっとも嬉しそうじゃないし…」

シューシン「じゃあ、なんでククルはここに来たがったんだろう」

イートン「余計につらくなるんじゃないかな」

アンアン「マンダー王子の最後の気配が残っているのかも…」

 

一人石に座って傷心のククル。

ククル「もしオレがもっと強かったら…」

ククルの元に三仙女が飛んで来る。

ルル「ククル、元気出して」

ククル「ルル…」

ルーシャ「マンダー殿下もククルのこんな姿を見たくないと思うよ」

ルナ「信じてさえいれば希望は消えないわ」

ククル「ありがとう、みんな。オレは大丈夫だ」

ルルたちの励ましに照れくさそうに笑うククル。

 

チェンハン「みんな早くおいで~!お昼にしよう」

ルル、ルーシャ、ルナ「うん!」

ルル「ククル、早く行こう!」

ククル「うん、わかった」

ククルがみんなの元へ飛んで行こうとしたその時、どこからか見知らぬ声が聞こえてきた。

?「強がっていても心の傷は癒せまい…」

ククル「誰だ!強がってなんかいねーぞ!オレ様は古霊仙族の王子、スッゲー強いんだぞ!」

?「でも、君の心は言っている。自分を置いていかないでくれと…」

ククル「オ、オマエ、なんでわかるんだよ!…あ、この気配は!」

何かの気配を察したククルは、声のする方向へと飛んで行った。

アンアン「ククル!どこ行くの?!」

チェンハン「何かあったみたいね」

イートン「追うよ!」

シューシン「うん!」

 

場面は変わって、混沌の異世界

黒薔薇男爵メリメの最期を思い出す迷いの王子タバス。タバスの傷が治ったことを見届け、安心して消えていったメリメ。タバスの手には彼の【精元】(精霊王の元となるもの)だけが残った。

 

迷の王子タバス「こんながらくた…!」

口ではそう言いつつも、タバスはメリメの【精元】を握りしめていた。

?「心とは裏腹な…」

タバス「誰だ!出て来い!」

?「君の心はとても哀しんでいるじゃないか」

タバス「戯言を!」

?「私には君の心の声がはっきりと聞こえる。なぜいつも自分を一人置いていくのかと…」

その言葉にハッとするタバス。

タバス「フン!そういうことか…」

何かを察したタバスは、その声を追って地球へと向かった。

 

場面は変わって地球。アンアンたちがピクニックに来ている川辺。そこには竜胆の花が咲き乱れていた。そして、謎の声の持ち主がついにククルの前に姿を現した。

ククル「やっぱり花仙精霊王だったか!」

タバス「フフ、お前でも役に立つことがあるんだな」

ククル「タバス、またお前か!懲りもせずによく来たな!」

タバス「フン!そこをどけ」

ククル「もうオマエに(精霊王を)横取りさせないぞ!」

タバス「お前にできるか?」

タバスがククルを攻撃しようとしたその時、アンアンたちが現れた。ククルを守るために花仙魔法使者に変身するアンアンたち。

 

アンアン「迷の王子!ククルをいじめるな!」

タバス「今日で終わりだ。お前ら全員まとめて片付けてやる!」

禁断の黒魔法でタバスは変身した。

 

アンアン「迷の王子!もう止めなよ!力を使い過ぎちゃだめだよ!」

チェンハン「傷が治ったばかりでしょう?」

イートン「黒薔薇男爵のことを思い出しなよ。彼は迷の王子のために…」

タバス「黙れ!」

その名前を聞き、タバスの体は怒りと悲しみに震えた。

シューシン「なんかすごく悲しそう…」

アンアン「タバス…」

タバスに同情するアンアンたち。しかし、それがかえってタバスの怒りに火をつけた。

タバス「暗夜往生呪!」

怒りに任せて必殺技を放つタバス。

ルル「いけない!」

ルーシャ「みんな!」

ルナ「早く!」

 

タバスの攻撃に対し、各々の必殺技で対抗する花仙魔法使者たち。それぞれの必殺技がぶつかりあう横で、花仙精霊王は何かの魔法をかけていた。すると辺り一面が強い光に包まれ、何も見えなくなった。

 

アンアンが再び目を開くと、そこには信じられない光景が広がっていた。周りの石や草、水たまりが大きく見えるのだ。

アンアン「うわあああん!どうしちゃったの?!どうしちゃったの?!どうして私は小さくなっちゃったの?!」

その時、近くの繁みがガサガサと動いた。その物音に怯えるアンアンだったが、そこに現れたのは…。

チェンハン「あ!アンアンだ!」

アンアン「はあ、びっくりした…」

しかし、チェンハンたちの体も小さくなっていた。

イートン「アンアン、大丈夫?」

アンアン「どうしてなの?どうしてみんな小さくなっちゃったの?」

シューシン「わからない。気がついたら小さくなってたの」

アンアン「じゃあ、どうすればいいの?うわあああん!…ルル、ルナ、ルーシャは?」

首を横に振るチェンハンたち。

アンアン「じゃあ、ククルはどこ…?」

 

ククル「どういうことだ?体が大きくなってる。何が起こったんだ?“変身の魔法”(注)は全部使い切ったのに…」(注;迷選香精霊王・海洋の露がくれた、本来の少年の姿に戻れる魔法。しかし使えるのは三回までで、最後の一回はメリメとの戦いで使ってしまった)

 

花仙精霊王「君が望んだことじゃないのか」

ククル「お前の仕業か?」

ククルの言葉にうなずく花仙精霊王。

ククル「ははは!すっげー!これでタバスと対等に戦える!あれ?タバスはどこだ?オレ様が怖くなったのか?あははははは!…おい、アンアン、アンアン!あれ、あいつらどこ行った?チェンハン、イートン、シューシン!…(花仙精霊王に向かって)おい、お前何やった?アンアンたちをどこやった?」

ククルの問いには答えず、花仙精霊王はただ静かに笑った。

 

そして、花仙精霊王の魔法はタバスの体をも小さく変えていた。

タバス「竜胆花精霊王・更天め!この私に【反転の術】を使うとは!うわあああ!許さんぞー!」

 

 

【続く】