小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第40集 揺るぎなき心

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第40集 坚强的心

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【大雑把なあらすじ】

自身の守護精霊を失い、哀しみに暮れるククルと迷の王子タバス。その哀しみの心は竜胆の精霊王・更天を呼び寄せた。更天の魔法により、アンアンたちの体は小さく、ククルの体は本来の少年の姿へと戻った。それはククルの“もっと強くなりたい”という心の声を聞いた更天が、ククルの願いを叶えるためにしたことだった。

 

大きくなり喜んだククルだったが、すぐにアンアンたちのことが心配になる。更天にアンアンたちを元の姿に戻すように言ったが、アンアンたちを元に戻すならククルは元の小さい姿に戻らなくてはならないという。小さい姿のままでマンダーとの誓いを果たせるかと問う更天に、ククルは迷うことなく答える。本当の王子は自分の力で強さを勝ち取るものだと。すると次の瞬間、更天の魔法は解け、ククルは小さな姿に戻った。ククルの誇り高き行動に少なからず感銘を受けたタバスは、軽い一撃をお見舞いしただけで静かに去って行った。

 

アンアンが更天と契約を結ぼうとしたその時、一人の精霊王が姿を現した。君子蘭の精霊王・亜伯だ。君子蘭の花言葉は強い心。ククルの強い心に尊敬の意を表し、彼も契約を結ぶことに同意した。

 

【日本語訳】

(ナレーション)

自身の守護精霊を失い、哀しみに暮れるククルと迷の王子タバス。その哀しみの心が竜胆の精霊王・更天を呼び寄せた。そして、更天の【反転の力】の魔法により、思いもよらぬ状況に陥っていた。

 

竜胆の精霊王・更天の魔法により、小さくなってしまったアンアンたち。どうしていいかわからず、途方に暮れている。

アンアン「どうしよう…。ククルもいなくなっちゃったし…」

チェンハン「大丈夫だよ。きっと見つかるよ。それにククルは機転が利くし」

イートン「みんなちっちゃくなっちゃったね」

アンアン「小さくなることがこんなに怖いことだとは思わなかった。周り全部に敵が隠れてるみたい。ククルは本当にすごいよ」

 

すると、草むらから一匹のミミズが現れた。しかし、小さくなったアンアンたちにはまるで大きな蛇のように見えた。

一同「うわあ!大きな蛇!うわあん、怖いよー!」

一目散に逃げるアンアンたち。しかし小さな体では逃げきれず、追いつかれてしまう。

チェンハン「うわあん、どうしよう」

イートン「信の光!…攻撃力もちっちゃくなってる!」

イートンは必殺技を繰り出したが、ミミズにダメージを与えることはできなかった。

 

一方、迷の王子タバスの体も小さくなっていた。

迷の王子タバス「畜生、竜胆の精霊王・更天の【反転の力】のせいで、こんなに小さくなってしまった。高いところに登れば状況が把握できるだろうか。…前の方に何かあるような。うわ!」

木の枝に座っていたタバスはうっかり枝から落ちてしまった。

 

場面は変わって、アンアンたちはまだミミズと戦っていた。

アンアン「来ないで!あっち行け!」

そこにタバスが上から降ってきた。運よくタバスの体はミミズの上に落ちた。

タバス「うああああ!…ん?なんで痛くないんだ?(ミミズを触りながら)うああ!何だこれ?!」

驚きのあまりタバスは大きく飛び上がったが、着地に失敗して地面に倒れ伏した。

 

アンアン「これは…」

チェンハン「もしかして…」

イートン「きっと…」

シューシン「生きてるかな?」

木の枝でタバスの頭をつついてみるアンアン。

タバス「お前ら何すんだ!」

アンアン「あはは、無事みたいだね」

タバス「お前ら何考えてる?そっちの方が人数が多いからって調子に乗るなよ。フン!小さくなっても俺様は最強だからな!」

アンアン「落ち着きなよ。ピンチなのはお互い様でしょ」

チェンハン「一緒に助かる方法を考えよう」

タバス「フン!」

イートン「絶対に解決方法を知ってるでしょ?」

タバス「だったら何だ?」

シューシン「絶対あの精霊王と関係あると思うの。彼を見つければ解決するんじゃないかな」

タバス「わかってるじゃないか。じゃあ、俺はこれで…」

去ろうとするタバスの服を掴んで離さないアンアン。不敵な笑みを浮かべる女子たちに、タバスは逆らうことができなかった。

 

少しでも高いところから様子を伺おうと、肩車のような態勢を取るアンアンたち。一番下がタバス、その上にアンアン、イートン、チェンハン、そして一番上がシューシン。

チェンハン「シューシン、頑張れ!」

イートン「わああ、揺らさないで!」

アンアン「うわああ、もうダメだよ、疲れたよ~!」

タバス「地球の庶民ども!痩せろ!」

シューシン「あれは!」

シューシンはククルと竜胆の精霊王を見つけたが、バランスを崩したアンアンたちは地面に倒れてしまった。

アンアン「目が回る…」

シューシン「ククルと竜胆の精霊王を見つけた!」

イートン「どこ?!」

シューシン「二時の方向にある古い木のところ!」

我先にと竜胆の精霊王の元へ向かおうとするタバス。

アンアン「うわ!ずるい!私たちも行くよ!」

 

場面は変わって、竜胆の精霊王・更天と対峙するククル。更天の魔法により、ククルは本来の少年の姿に戻っている。

ククル「お前、何をした?!」

更天「君の心の声が聞こえたのさ。悲しい心の声が」

ククル「何を聞いたって?!」」

更天に本心を言いあてられ、思わず顔を赤くするククル。

更天「君はもっと強くなりたいと願った。だから【反転の力】を使って君の願いを叶えてやったのさ」

ククル「【反転の力】?どういう意味だ?」

更天「みんなの力を君の元に集めたのさ」

ククル「つまり、タバスの力がオレのものになったってことか!じゃあ、ヤツは今頃肉まんみたいになってるんだな。あはははは!おい、タバス!ぶたないから出ておいで (笑)」

 

ひとしきり笑った後、ククルはあることに気がついた。

ククル「待てよ。じゃあ、アンアンたちはどうした?」

更天はククルの問いには答えず、ただ静かに微笑むだけだった。

ククル「お前まさかアンアンたちまで…。それってすげえ危険じゃないか。…王子の名を以ってお前に命令する。アンアンたちを元の姿に戻せ!」

更天「彼女たちを元の姿に戻せば、貴方の体も元に戻ってしまいますよ。古霊仙族の王子よ、ならばどうやって望み通り強くなり、誓いを果たすというのですか」

ククル「オレは…」

その時、ククルの脳裏をマンダーとの最後の瞬間がよぎった。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

マンダー「私の王子よ、あなたは古霊仙族の王で、アーサーの意志を継ぐ者だ。あなたは強くなくてはならない。あなたがラベル大陸に平和をもたらす日を楽しみにしています。私と約束してください。ククル、あなたならできるでしょう」

ククル「約束する!約束するよ!」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ククル「だけど…。ん?」

何かの気配を感じて足元を見ると、小さくなったタバスが槍でククルの足をつついていた。

タバス「くそ!俺の力を返しやがれ!このダメ王子が!」

しかしタバスの渾身の攻撃も今のククルには効かなかった。ククルは笑いながらタバスの体をつまみ上げた。

ククル「あははは、タバス!」

タバス「(更天に向かって)早く俺様を元の姿に戻せ!これは命令だ!」

ククル「あははは!偉大なる勇気国の王子がまるで肉まんみたいだ!あははは!」

すると、いきなりタバスが腕に噛みついてきた。驚いたククルは思わず腕を振り払い、その勢いでタバスの体は投げ飛ばされてしまった。

 

一方、アンアンは何者かに捕まえられ、慌てふためいていた。

アンアン「きゃあ!食べないで!私は美味しくないから!」

アンアンが振り向くと、自分を捕まえていたのはククルだった。

アンアン「あ!ククル!大きくなったの?」

ククル「今度はお前が小さくなっちゃったな。ちっちゃい虫みたいだ(笑)」

アンアン「何よ!」

ククル「あははは」

笑いながらアンアンの髪をつつくククル。

アンアン「もう!髪がぐちゃぐちゃになっちゃったじゃない!」

 

更天「もう決めましたか?強い自分のままでいるか、それとも強さをあきらめて友を救うか」

ククル「オレは…」

アンアン「ククル…」

ククル「オレの心はとっくに決まっている。本当の王子はこんなやり方で強くなったりしない。みんなを元の姿に戻してやってくれ。オレはオレの力でマンダーとの約束を果たしてみせる」

ククルが誓いの言葉を口にしたその時、更天の魔法は解け、ククルは元の小さい姿に戻った。そして、ククルの目の前には大きな姿に戻ったタバスが立っていた。

ククル「オマエ、何する気だ?」

しかしタバスはククルに戦いを仕掛けることなく、軽い一撃をお見舞いして静かに去っていった。

ククル「フン!カッコつけやがって!」

 

アンアン「ククル!」

笑顔でククルの元に駆け寄るアンアン。

ククル「ヘヘ、わかってるって!オレ様はやっぱスゲエだろ?ヘヘ」

アンアン「あはは、うぬぼれちゃって!…でもさ、本当にすごかったよ。本当の王子様だったよ」

ククル「わかったって。ほら、早く竜胆の精霊王をゲットしろ!」

アンアン「うん!」

すると、そこにもう一人、新たな精霊王が現れた。君子蘭の精霊王・亜伯だ。

ククル「あれ?もう一人…」

亜伯「親愛なる花仙魔法使者、そして古霊仙族の継承者よ。私は君子蘭の精霊王・亜伯」

更天「貴方の誇り高き心が彼を呼び寄せたのです」

ククル「え?オレ?」

亜伯「貴方のその強い心は尊敬に値します。そしてそれこそが君子蘭の花言葉なのです」

アンアン「ククル、かっこよすぎるよ!」

 

アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたたちと契約を結びます!更天、亜伯!」

 

竜胆の精霊王・更天、君子蘭の精霊王・亜伯、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 

 

【続く】