小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季 第51集 闇の末路

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第51集 黑暗末路

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【大雑把なあらすじ】

アンアンから【花の法典】を奪った暗黒の女神ヤージャと迷の王子タバス。まもなく野望が達成されると思ったその矢先、ヤージャの双子の姉である、光の女神ププラに阻止される。光の女神ププラの強い祈りが、ラベル大陸を守ったのである。ラベル大陸では野望を達成できないと考えたタバスは、戦いの場を地球に移し、そこで最後の精霊王である荼蘼花精霊王・盘古を手に入れる。

 

一方、花港市では異常気象が続いていた。闇の力はラベル大陸だけでなく、地球にまで及んでいたのだ。そして、闇の力により花港市に咲く花の力は吸い取られ、街中の花が枯れてしまった。タバスのせいだと睨んだククルは、一人でタバスを探しに行く。そして、アンアンもその後を追ったが…。

 

【日本語訳】

混沌の異世界に降臨した暗黒魔神。暗黒魔神が出現させた魔法陣の上で、精霊王たちを封印した【精霊王カード】がゆらゆらと浮いている。

 

暗黒の女神ヤージャ「ゆけ!」

暗黒魔神に授けられた杖でヤージャが魔力を加えると、精霊王カードは【精元】へとその姿を変え、魔法陣の中の、本来あるべき場所へと戻っていった。

ヤージャ「ウフフフフフ!ついにやったのね!私の親愛なるププラお姉様、貴女は感じているかしら?心震えるような闇がまもなく降臨するのを!アハハハハハ!」

 

場面は変わって、ラベル大陸の天空。

光の女神ププラ「ヤージャ…」

ヤージャの声を感じ、その眼を開く光の女神ププラ。しかし、その眼に映ったのは荒れ果てたラベル大陸の地。草木は枯れ、荒涼とした荒野が広がっている。その光景を目の当たりにしたププラは悲し気な表情を浮かべ、両手を合わせて祈り始めた。

 

ププラ「万物智慧の精霊たちよ、我が声を聞き給え。光よ、正義の盾となれ。封印されし闇よ、立ち去るがよい!ラベル大陸に二度と立ち入らぬよう!」

 

ププラの祈りが強い光となり、ラベル大陸を包み込んだ。すると、先ほどまで荒野だった地に青々とした緑が戻ってきた。それを見届けたププラは気が緩んだのか、気を失ってしまった。ププラの体はゆっくりと天から落下していった。

?「女神様!」

すると、羽の生えた黒い虎が現れ、女神の体をその背で受け止めた。

 

場面は変わって混沌の異世界

ヤージャたちの野望がまもなく達成されると思った矢先、魔法陣の動きが止まった。

ヤージャ「どういうこと?!」

タバス「どうやら別の強大な力に阻まれたようです」

ヤージャ「絶対にププラだわ!光の女神め!忌々しい!」

暗黒魔神が恐ろしい唸り声を上げた。

ヤージャ「わかっております、わかっております!偉大なる暗黒魔神様、貴方様により多くの力が必要であることを!」

 

その時、タバスの耳が微かに動いた。何かの気配を感じ取ったようだ。

タバス「最後の精霊王がついに現れたようです!ヤージャ様、ラベル大陸で力が使えないのなら、別の場所に移動したほうがいいでしょう」

ヤージャ「異世界地球のことね…?」

ヤージャの言葉に邪悪な笑みを浮かべるタバス。

ヤージャ「いい考えだわ。ウフフフフフ!」

 

場面は変わってラベル大陸。

ププラを城まで送り届ける黒虎・窮奇。

ププラ「窮奇だったのね。ありがとう」

自分を救ってくれた黒虎・窮奇にお礼を言うププラ。そこにエドウィンとダイ・ウェイウェイが駆けつける。

エドウィン「貴女の体はとても弱っているようです」

ダイ・ウェイウェイ「こんなことを続けていたら、女神様のお体に障ります」

ププラ「私は大丈夫よ」

エドウィン「一体何が起きたのですか。さっきラベル大陸全体が揺れるのを感じました」

ダイ・ウェイウェイ「それに、花たちの力が何者かに吸い取られているようです。花たちのすすり泣く声があちこちから聞こえてきました。でも、さきほどの女神様の祈りで収まったようです」

エドウィン「女神様、もしや…」

ププラ「闇を封じ込めた封印が揺らいでいるのです。封印の力が解けたのでしょう。闇はラベル大陸が欲しいのです」

エドウィン「どういうことですか?!あの地球の少女が負けたということですか?!」

ダイ・ウェイウェイ「まさか…。アンアンはあの伝説の花仙魔法使者です。私はアンアンを信じています。彼女ならきっと奇跡を起こせると…」

ププラ「ええ、私も信じています。私はリリーを信じているのです。…ありがとう、窮奇」

 

ププラは窮奇に礼を言い、ラベル大陸の天空へと昇っていった。そして、再び祈り始めた。

 

ププラ「光の神よ、私に力をお貸しください。この花の大陸をお救いください。この地から闇を永遠に葬りください。我々に愛、信念、知恵、勇気をお与えください。運命の救世主が現れますよう…!」

 

エドウィン「ククル王子…!」

エドウィンはククルの身を案じていた。

 

場面は変わって、雪の降る花港市。

アナウンサーの声「花港市は百年に一度の大雪に見舞われ、各交通機関は混乱に陥っています。一年を通じて春の陽気の花港市ですが、今年は異常気象に見舞われました。午前は快晴でしたが、午後には突然大雪が降り始め、わずかの時間で年間の積雪量を超えました。この雪がいつ止むか、専門家もはっきりした時間を推定できないようです。市全体に大雪特別警報が発表されています。市民の皆様は不要不急の外出は避け、防寒対策をしっかりと行ってください」

 

場面は変わって、アンアンの家の温室。

ママの残した魔法のコンパクトを開け、パパの励ましの言葉を思い出すアンアン。

 

パパ「アンアン、風に吹かれ雨に打たれながら花は成長していく。厳しい寒さや霜に見舞われることもある。でも、ごらん。美しく咲き誇るその一瞬のために、花たちは希望を捨てないんだ。人の一生はまるで花のようだ。多くの困難や挫折が降りかかる。でも、大切なのはそれに打ち勝つことだ」

 

アンアン「困難に打ち勝つこと!」

アンアンが目を開けると、そこはかつての戦いの場だった。

タバス「フハハハハハ!お前は負けたのだ。お前は運命の花仙魔法使者などではなかったのだ」

アンアン「違う…」

 

自分の不甲斐なさに泣くアンアン。しかし、自分の周りにキラキラした光が漂っているのを感じて目を開けた。すると、いつしか自分の家の温室に戻っていた。キラキラとした光を追うと、そこには花に隠れて眠るククルがいた。

アンアン「ククル!ククル!気がついたんだね!」

ククル「ふわあ、ここどこだ?」

アンアン「よかった!びっくりしたよ。また私の側にいてくれるんだね」

泣きながらククルを抱きしめるアンアン。

ククル「アンアン…」

アンアン「ククル、花の法典を迷の王子に取られちゃった。ごめんなさい、ごめんなさい…」

ククル「泣くなよ、庶民。ほら、泣くな。アンアン。(外の異変に気づいて)アンアン、どういうことだ?」

アンアン「さっきまではいい天気だったのに、いきなり大雪が降り始めたの…」

ククル「違う、アンアン。これは黒魔法だ」

アンアン「え?!花港市の大雪は黒魔法のせいだってこと?」

ククル「アンアン、見ろ!」

アンアン「うわあ、寒い。…何あれ?」

 

アンアンが温室から外に出ると、キラキラした何かが天に吸い上げられていくのが見えた。

ククル「あれは…」

アンアン「どうして?花がみんな萎んでる」

アンアンが温室に戻ると、さっきまで咲いていた花が全て萎んでいた。

ククル「アンアン、あのキラキラしたのは花の力だ。花港市の力が闇に吸い取られてるんだ」

言い終わると、ククルはどこかへ飛んで行った。

アンアン「ククル、戻ってきな!危ないよ」

 

場面は変わって女神座公園。

タバス「暗黒魔神を証人とし、花仙魔法師タバスの名において汝に命令する。封印締結!【荼蘼花精霊王・盘古】!」

 

最後の精霊王、荼蘼花の精霊王・盘古がついにタバスの手に堕ちた。そして、そこにククルが駆けつける。

ククル「迷の王子!悪魔の子め!」

タバス「古霊仙族の屑王子か。しぶとい奴め」

ククル「オマエは一体何をしたんだ!」

タバス「ハハハ、何をしたかって?お前はわかってるんじゃないのか?」

ククル「やっぱり…。なんで関係ない人たちまで巻き込むんだ!」

タバス「何がいけない?闇に包まれた場所は闇に征服されるのだ。このちっぽけな地球など言うまでもない」

ククル「こんなことをして、オマエは勇気国のご先祖たちに合わせる顔があるのか!オマエは彼らの顔に泥を塗ったんだ!二度とご先祖に顔向けできないし、二度と戦神の威名を語ることはできないぞ!」

タバス「黙れ!先祖想いのお前を奴らの元に送ってやろう。…出でよ!荼蘼花精霊王・盘古!【逆転末路】!」

タバスに召喚された荼蘼花の精霊王・盘古がククルに【逆転末路】の技を放ち、ククルは絶体絶命の窮地に陥った。

 

アンアン「ククル!」

盘古の攻撃がククルに襲い掛かる瞬間、アンアンが身を呈してククルをかばった。

 

 

【続く】