小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季 第20集 幸せの四つ葉のクローバー!

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第20集 幸福的四叶草!

 

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【大雑把なあらすじ】

クローバーが見せる幻の世界に迷い込んだアンアンとククル。それは若き日のママの思い出だった。

 

一ツ葉のクローバーが見せたのはパパとの出会いの思い出。双葉のクローバーは二人仲良くクローバーを育てた思い出。三ツ葉のクローバーはパパがママにプロポーズしたときの思い出。四ツ葉のクローバーはラベル大陸を救うため、家族に別れを告げるママの思い出。ママは人間ではなく、ラベル大陸の守護神だったのだ。そして、いつかアンアンに見せるため、自分の記憶をクローバーに閉じ込めていたのだった。

 

【日本語訳】

(前回の回想シーン。)

アンアン「おかしいな。なんで仙女座公園に来たんだろう。あの人は…」

パパ「お嬢さん、こんにちは。僕の名前は夏木。傘を貸しましょうか?」

クローバーの魔法でアンアンは過去に飛ばされたのだ。

アンアン「パパだ!」

リリー「こんにちは。リリーです」

アンアン「ママだ!」

アンアンの目に涙があふれた。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

パパ「お嬢さん、全身ずぶ濡れじゃないか。道に迷ったのかな?」

ママ「この子が池に落ちてしまって…」

そう言って抱いていたシロの頭を撫でた。

パパ「その子を助けてあげたんだね。そうだ、この近くに僕の研究室があってね。もしよければ、そこで服を拭いて熱いお茶でも飲みませんか?」

ママ「ありがとう。でも、あなたに迷惑をかけてしまうわ」

パパ「あ!僕は怪しい者じゃないよ!ほら、そこの研究所だよ。花港市植物研究院っていうんだ。そんなに濡れていたら風邪をひいてしまうよ」

ママ「植物の研究をなさってるの?」

パパ「うん。クローバーの苗を探してたところなんだ」

ママ「そうだったの。…クシュン!」

パパ「ほら、風邪をひきそうだ。ええと…」

どうしていいかわからずキョロキョロするパパ。

ママ「…お世話になってもいいかしら」

二人は並んで歩き出した。

 

パパ「花港市には観光で来たの?」

ママ「いいえ、ある花を探しに来たの」

パパ「どんな花を探してるの?植物は僕の専門分野なんだ。もしかしたらお手伝いできるかもしれないよ。ハックション!」

ママ「うふふ」

パパ「植物が好きすぎて、周りが見えなくなることもあるんだ」

ママ「本当に花がお好きなのね。それは信じるものを見つけたということ」

パパ「信じるもの…。素敵な事を言うね」

ママ「貴方の信じるものはこの世で一番素敵なものよ」

二人は仙女座公園を後にした。

 

ククル「オマエのママ、どっかで会ったことある気がするんだよな…おい、待て!」

ママの後を追うため、アンアンはいきなり走り出した。するとまた謎の部屋に戻った。意を決し、アンアンは双葉のクローバーの絵が描かれたドアを開けた。

 

(場面は変わって、過去のチェンハンの家の庭。)

アンアン「なんでここに来たんだろう」

ククル「ここどこだ?」

そこには仲睦まじく花を眺める若き日のパパとママがいた。

パパ「(一ツ葉のクローバーの苗を見ながら)やはりチェン教授(チェンハンのお祖父さん)の庭の環境が合っているようだね」

ママ「うふふ。ここは日当たりがいいから。こんな素敵な場所を紹介してくれてありがとう」

パパ「あはは。どういたしまして。チェン教授はとても親切な人だからね。それにたくさん本を持ってるから、きっと君が探してる花も見つかるさ」

ママ「(一ツ葉のクローバーの苗を見ながら)これは四ツ葉のクローバーになるかしら」

パパ「僕の家にも花壇があればいいのに…」

パパはふと独り言を言った。

ママ「花壇?夏木教授も自分の花壇が欲しいの?」

パパ「うん。ずっと欲しいと思ってるんだ」

ママ「人生はいつも希望に満ち溢れているわ」

 

アンアン「ママ、私の一番の願いはママに会うことだよ」

再びママの元に近寄ろうとするアンアン。するといきなり強い風が吹き、舞い散った木の葉で前が見えなくなった。

アンアン「どういうこと?!」

ククル「目がチカチカする!」

 

アンアンたちの目の前に三ツ葉のクローバーの絵が描かれたドアが現れた。アンアンたちはそのドアを押した。

 

(場面は変わって、昔のアンアンの家の花壇。植木鉢が一つ置いてあるだけで、他は何も植わっていない。)

アンアン「うちの花壇って元はこんな感じだったんだ」

パパ「何を見せてくれるのかな?」

どこからかパパの声が聞こえてきた。

アンアン「パパだ!」

ククル「オイ、オマエ!」

慌てて隠れるアンアンとククル。すると、家の中からパパとママが出てきた。

パパ「リリー、何かあるのかな?」

ママ「信仰は希望から生まれるの」

そう言ってママは花壇を指差した。

パパ「花壇だ!もしかしてこれは…」

ママ「もう既に素敵なお友達がいるわ」

花壇に座り植木鉢を指差す。植木鉢にはクローバーが植わっていた。

パパ「(クローバーを見ながら)この子は幸せな子だね」

ママ「夏木教授、私は貴方の幸せを願っているわ」

パパ「幸せ…。リリーさん、もしよかったら僕と一緒に幸せを探してくれませんか」

頬を染めながら、ママにプロポーズをするパパ。パパの言葉にママは幸せそうに微笑んだ。

 

アンアン「やった!パパかっこいい!」

ククル「アンアン、オレ、オマエのママのこと知ってる気がする。あの温かい感じ…」

アンアン「うんうん。ママはすごく素敵だから、みんなママのことを好きになるんだ」

ククル「オレが言ってるのはそういうことじゃない!ほんとにオマエのママを知ってる気がする」

アンアン「ママを追いかけないと!」

ククル「アンアン、待て!」

すると、四ツ葉のクローバーのドアが現れ、アンアンはそのドアを押した。

 

(場面は変わって、昔のアンアンの部屋。昔はママの部屋だったようだ。椅子に座り、一人嘆き悲しむママ。)

ママ「アンアン、ごめんなさい。ラベル大陸はママの力が必要なの。だからラベル大陸に戻らないと。あなたとの別れは本当に辛い。アンアンとパパが幸せでありますように。いつかきっとまた会えると信じてるわ」

するとママの背中に美しい羽が現れた。

アンアン「ママ!」

ククル「やっぱり!いい香りがすると思ってたんだ。オマエのママは花仙(注)だ!」

※(注)花仙…花の妖精。ラベル大陸の住人のこと。

アンアン「ママが花仙…」

ククル「リリー、リリーって言ったな?花仙守護神の名前だ。もしかしてオマエのママが…」

アンアン「何?」

ママ「アンアン、私の愛しい子。私の一番の幸せ…」

アンアン「ママ、ママ…!」

泣きながらママに駆け寄るアンアン。しかしママの姿は儚く消えていった。

 

目を開けると、現代の自分の家の花壇に戻っていた。

アンアン「(四ツ葉のクローバーを見つめながら)信仰、希望、誓い、幸せ…」

すると、四ツ葉のクローバーが光り、中から精霊王が現れた。

ククル「クローバーの精灵王!」

クローバーの精霊王「そう。私の名前は嵐」

アンアン「さっき私たちが見たのは全部本当なの?」

クローバーの精霊王「そうよ。あれは全てリリーの記憶。リリーはあの記憶を四ツ葉のクローバーに閉じ込めたの。いつかあなたに見せるために。花仙魔法使者、ラベル大陸を救うのがあなたの使命。いつかあなたが再びリリーに会えますように」

アンアン「うん、頑張る!」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!愛、美、智の力よ、魔法のパワー集結!偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたと契約を結びます!【嵐】!」

 

クローバーの精霊王【嵐】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 

アンアン「ママ、ありがとう」

 

 

【続く】