小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季 第7集 霊験あらたかな願いの木!

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第7集 灵验的许愿树!

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【大雑把なあらすじ】

花港市には不思議な桃の木があった。その木には魂が宿り、人々の願い事を叶えてくれるという。その木は古く、長い間花を咲かせていなかったが、今年は奇跡的に花を咲かせた。

 

ある日、その木の前で願い事をする少女がいた。少女の名はシャンシャン。アンアンのクラスメイトだ。彼女の両親は出張が多く、シャンシャンはいつも寂しい思いをしていた。早く大人になればずっと両親の側にいられると考えたシャンシャンは、桃の木に早く大きくなれるよう願いをかけた。彼女の願いはすぐに叶った。しかし、叶いすぎてしまった。瞬く間に大人になっていく自分の姿に恐怖するシャンシャン。そこにアンアンが通りかかる。桃の花の精霊王の仕業だと睨んだアンアンは、ひとまずシャンシャンを落ち着かせ家に帰らせた。

 

花仙精霊王と契約を結ぶには、その名前を知らなければならない。以前、父に桃の花の別名は“玄都”だと教えられたアンアンはその名で呼んでみる。しかし、精霊王の名前は“玄都”ではなかった。そして、その一部始終をチェンハンに見られていた。

 

【日本語訳】

(アンアンのクラスメイト、シャンシャンの部屋。一人っ子のシャンシャンを置いて、出張に出るパパとママ。)

シャンシャンのパパ「シャンシャン、パパとママは出張に行くからね。シャンシャン一人になるから気をつけなさい」

サンサン「何日間行くの?」

シャンシャンのママ「シャンシャンはいい子ね。明後日には帰るわ」

シャンシャン「私も一緒に行きたい」

シャンシャンのパパ「シャンシャンが早く大きくなればいいのにね。パパたちはすぐに帰ってくるよ。もし何かあったら電話しなさい」

シャンシャン「うん…」

 

(場面は変わって仙女座公園。満開の桃の木の前で溜息をつくシャンシャン。)

シャンシャン「はあ…。早く大きくなりたいな」

 

(場面は変わって学校。休み時間に友達と話すアンアン。)

ニーニ「ねえ、聞いた?」

アンアン「何を?」

ニーニ「仙女座公園の桃の花が咲いたんだって」

アンアン「え?あの桃が咲いてるの見たことないよ」

ククル「ただの桃の花だろ。別に珍しくもない」

カバンの中から顔を出すククルを慌てて押し込むアンアン。

ニーニ「何か変な声が聞こえなかった?」

アンアン「そ、そう…?私は何も聞こえなかったよ!」

チェンハン「うふふ。もしかして春のイベントの劇の練習をしてた?」

アンアン「そうそう!私はクーラ大魔法師の役をやるからさ!『サイコロ、わかってるだろ?』」

ニーニ「あはは。あの桃の木はすごく古いから今まで花が咲かなかったんだけど」

アンアン「そうだ、昨日パパが言ってた。仕事であの桃の花の調査に行くんだって」

チェンハン「アンアンのパパも見に行くなんて、花港市の一大事件だね」

ニーニ「花港市はお花で有名な街だからね。あの桃の花には魂が宿ってるって噂で、多くの人たちが願い事を叶えてもらいに行くんだって。」

アンアン「わあ、不思議だね」

チェンハン「見に行きたいね」

ニーニ「上の学年の人たちが綺麗な短冊を用意してるんだって」

アンアン「ほんとに?じゃあ、近いうちに私たちも行ってみようよ」

チェンハン「アンアンは本当にこういうイベントが好きだね」

ククル「コイツは世間知らずだからな」

再びカバンの中から顔を出すククル。アンアンは慌ててククルをカバンに押し込む。

ククル「イッテー!」

チェンハン、ニーニ「誰の声?」

アンアン「な、何も聞こえなかったよ!」

 

(場面は変わって翌朝、シャンシャンの家。鏡に映る自分の姿に驚くシャンシャン。)

サンサン「わあ、私は夢を見ているの?どうして大きくなってるの?でも、これじゃ学校に行けないね。みんな驚いちゃう。(傍らにかけてあったママのワンピースを体に当ててみて)わあ、きれい!今日は学校行くのやめよう♪」

 

(場面は変わって下校中のアンアンとチェンハン。)

アンアン「やった!やっと放課後だ。明日は土曜で学校はお休み」

チェンハン「アンアン、先に宿題を終わらせないとだめだよ」

アンアン「そうだ。桃の花を見に行こうよ」

チェンハン「いいね。私も行きたかったんだ。きっときれいだろうね」

ククル「オレ様の直感が告げている。絶対に花の精霊だって」

チェンハン「何の音?」

アンアン「なんでもないよ!…仙女座公園の仙女様が桃の花を咲かせたのかもしれないね」

すると、見知らぬ女の人が声をかけてきた。

?「アンアン、チェンハン!学校終わったの?」

アンアン、チェンハン「お姉ちゃん誰?」

?「ウフフ。アンアン、私きれい?」

アンアン「きれいだけど…」

アンアンの言葉に満足した女の人はどこかへ行ってしまった。

アンアン「変なお姉ちゃんだな。…なんで私の名前を知ってるの?!」

ククル「今、精霊の魔法の気配がしたぞ」

アンアン「どこがだよ。考えすぎだよ」

チェンハン「アンアン、誰と話してるの?」

アンアン「アハハ、何でもない!」

誤魔化すようにアンアンは駆け出した。

チェンハン「最近のアンアンはなんだか変だね」

 

(場面は変わって仙女座公園。)

アンアン「私も短冊を書きたいな。お願いが叶うといいな」

チェンハン「何をお願いするの?」

アンアン「ひみつ♪」

すると、一人の女の人がアンアンたちの目の前を走り去った。

チェンハン「えっ?!」

アンアン「どうしたの?」

チェンハン「あの女の人が来てる服、さっきのお姉さんが来てた服と同じじゃない?なんとなく見覚えがある」

アンアン「ほんと?」

ククル「マジで花の精霊の気配がする。追いかけるぞ!」

ククルの言葉に考え込むアンアン。

チェンハン「アンアン、大丈夫?」

アンアン「大丈夫。チェンハン、ちょっとトイレに行ってくるからここで待ってて。すぐに戻ってくる」

チェンハン「アンアン!(アンアンのカバンから頭を出したククルを見て)…私の見間違いかな?」

 

(場面は変わって願いの桃の木の前。たくさんの短冊がかかっている。)

アンアン「わあ、きれいだなあ」

桃の花にみとれるアンアン。しかし、木の向こうで泣いている女の人に気づく。

アンアン「おばちゃん、何で泣いてるの?」

シャンシャン「アンアン、わたしシャンシャンだよ」

アンアン「シャンシャン?!」

シャンシャン「ニーニのクラスメイトのシャンシャンだよ」

アンアン「どうしてそんなになっちゃったの?!」

シャンシャン「わたしにもわからない。こわいよ…」

アンアン「20歳を過ぎてるように見えるけど…」

シャンシャン「どうしよう…。パパとママはいつも出張で家にいなくて、パパが私が早く大きくなればいいねって言ったの。私が早く大きくなったらパパたちは私と一緒にいてくれるかもしれないと思ったの。だから、願いの木にお願いしてみたら、あっという間に大きくなっちゃって…」

アンアン「願いの木?」

シャンシャン「この桃の木のことだよ。でも、大きくなり過ぎちゃった。最初は中学生ぐらいだったのに、あっという間にこんなになっちゃった。このままじゃすぐにお婆さんになっちゃう。いやだよ。うわーん」

アンアン「泣かないで。一緒に方法を考えよう」

シャンシャン「何かいい方法があるの?」

アンアン「きっと大丈夫だよ。だから先に家に帰ってて。心当たりがあるから、その人を探しに行ってくる。きっと元の姿に戻れるよ」

シャンシャン「こわいよ。パパとママに会いたいよ…」

シャンシャンは泣きながら家に帰って行った。

アンアン「私だってママに会いたいよ…」

?「それがあなたの望み?」

どこからか声が聞こえてきたかと思うと、花仙精霊王が姿を現した。

アンアン「あ、あなたは…!」

?「私のことが見えるの?」

ククル「あー!桃の精霊!早く名を名乗れ!」

桃花精霊王「私、あなたのこと知ってるわ。古霊仙族の末裔でしょ?花の精霊たちがみんな噂してる。ウフフ。私の名前すら知らないなんて、みんなの言ってることは本当ね。先生の話を聞かない勉強嫌いだって」

ククル「オ、オマエ…。デタラメ言うな!さっさと名を名乗れ!」

アンアン「あ!前にパパが言ってた。桃の花の別名は“玄都”だって」

桃花精霊王「可愛らしいお嬢ちゃん、本当に花が好きなのね。おりこうさんだわ」

ククル「アンアン、早く“玄都”をゲットしろ!」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!愛、美、智のパワー集結!偉大なる花神ププラ様を証人とし、花の法典の所有者の名をもって、あなたと契約を結びます!【玄都】!」

 

桃花精霊王「可愛らしい花仙魔法使者さん、私の名前は“玄都”なんかじゃないわ」

そう言うと、桃花精霊王はどこかへ消えてしまった。そしてククルの体はアンアンの必殺技の勢いで吹っ飛ばされてしまった。

ククル「地球の庶民、全部オマエのせいだぞ!バカヤロウ!…あれ、痛くない」

ククルが上を見ると、そこにはチェンハンの顔があった。チェンハンがククルの体をキャッチしていたのだ。チェンハンに自分の姿を見られて慌てるアンアン。

アンアン「うわあ、チェンハン!な、なんでもないよ!」

チェンハン「アンアン、その服すごくきれいだね。(ククルの体をつまんで)これは新しく買ったおもちゃ?」

ククル「眼が回る~。早くオレ様を下ろせ!」

アンアン「あーーーーー!!!」

 

(場面は変わって、桃の木の下で今までのことを打ち明けるアンアン。)

アンアン「…というわけなの」

チェンハン「じゃあ、この間のは夢じゃなかったんだ。本当にアンアンが助けてくれたんだ。嬉しいな」

アンアン「チェンハンは私の一番の友達だから。それに、チェンハンのおかげで瑞香花の名前がわかったんだ」

チェンハン「この虫のおもちゃは本当に王子様なの?」

ククル「オレ様は古霊仙族の王子で花仙国最後の救世主だぞ」

チェンハン「すごい、アンアン!私、アンアンを応援する!」

ククル「おい、庶民。オレ様の話を聞け!」

アンアン「チェンハン、ありがとう」

チェンハン「じゃあ、どうやってシャンシャンを助けよう?」

アンアン「それには桃の花の精霊王の名前を当てないといけないの」

 

 

【続く】