ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
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小花仙第1季第8集 玄都和红雨
【大雑把なあらすじ】
願いを叶えてくれると言われる仙女座公園の桃の木に、早く大人になりたいと願ったシャンシャン。願いは叶ったものの、あっという間に大人になってしまい、シャンシャンはひどく後悔していた。また、桃の木の急激な成長は市民生活に混乱をもたらした。問題の解決を図るため、アンアンは桃の花の精霊王をゲットしようとするが、肝心の名前がわからない。
アンアンを助けたいチェンハンは、おじいさんの書斎から桃の花の伝説が描かれた本を見つける。玄都と紅雨という名の双子の兄妹が、自分を犠牲にして国を救うという感動的な物語だ。そしてパパからもヒントをもらう。昔、ママはあの桃の木を“紅雨”と呼んで、とても大切にしていたことを。
二人のおかげで桃の木の名前を知ることができたアンアンは無事に桃花精霊王をゲット。シャンシャンも元の姿に戻ることができた。
【日本語訳】
(願いの木の前で泣くシャンシャン。)
シャンシャン「願いの木さん、私はもう大人になりたくないです」
桃花精霊王「何をそんなに悲しんでるの?願いを叶えてあげたのに」
(場面は変わってチェンハンの家、おじいさんの書斎。)
チェンハン「絶対にアンアンを助けなきゃ。おじいちゃんはこんなにたくさん本を持ってるんだから、きっとこの中に手がかりがあるはず。…これ、何だろう。絵本かな?」
(場面は変わってアンアンの家のリビング。テレビから桃の木のニュースが流れている。)
アナウンサー「花港市の中心に位置する仙女座公園で、本日不思議な現象が見られました。樹齢百年の桃の木が突然咲いたのです。桃の花を楽しもうと多くの市民が公園を訪れましたが、その一方で困った事態が起こっています。舞い散る花弁があまりに多いため、公園付近では交通渋滞が発生しています」
アンアン「なんでこんなに大ごとになってるの」
ククル「桃の精霊は繁栄の象徴だからな」
アンアン「え?ククルがそんなこと知ってるなんて」
ククル「オレ様は花仙国の…!」
アンアン「王子でしょ?知ってるって」
パパ「アンアン、ただいま」
アンアン「パパ。…ハックション!」
パパ「風邪かな?」
アナウンサー「桃の花が咲きすぎたため、多くの市民が花粉症を発症しています。市民の皆さん、外出の際にはマスクを着用するなどして花粉を防ぐ対策をしてください」
パパ「桃の花はきれいだけど、やっかいなことも起きるね」
アンアン「パパはあの木の係なんでしょ?」
パパ「うん。あの木はパパが生まれる前からあってね、アンアンのママもあの木が大好きだったんだ。ママはこの時期になるといつもあの木に会いに行っておしゃべりしていたんだ」
アンアン「おしゃべり?」
パパ「うん。植物たちにも命があるから、心をこめて交流すれば友達になれるんだ。だけど、研究所はあの木を山奥に移そうと考えているんだ。山の方が敷地が広いからね」
アンアン「だめだめ!」
パパ「アンアンもあの木が好きかい?僕も近くにいて欲しいと思ってるよ」
すると、アンアンのスマホが鳴った。
アンアン「もしもし、アンアンだよ」
チェンハン「アンアン?チェンハンだよ。ニュース見た?」
アンアン「うん」
チェンハン「おじいちゃんが言ってたんだけど、研究所があの木を山に移すかもしれないんだって」
アンアン「パパも同じこと言ってた」
チェンハン「それでね、おじいちゃんの書斎で桃の花についての本を見つけたの」
アンアン「なにか手がかりはあった?」
チェンハン「うん。すごく面白い本でね。桃の花の伝説が描かれてるの」
(チェンハンによる物語の説明)
むかしむかしあるところに桃源郷と呼ばれる古い国がありました。ある日、若い王様は桃の林の中で桃の花のように美しい少女に出会いました。王様はその少女を自分の妻にし、ほどなくして二人の間には可愛い双子が生まれました。王様はたいそう喜び、男の子を“玄都”と、女の子を“紅雨”と名付けました。王様たちは幸せな日々を過ごしていましたが、十年後、国は災害に見舞われました。土地は干からび、草木は枯れ果て、見渡す限り荒れ野原になってしまいました。そのため人々は食べる物が無くなってしまいました。万策尽きたと思われたその時、幼い双子の兄妹は山を越え川を渡り、遥か遠くの仙人の住む国に向かいました。そして仙人に自分たちの国を救うよう頼みました。すると仙人は言いました。ここは仙人の住む国だが、とても寂しいところである。私は桃が好きなので“永遠に枯れない桃の花”を私に捧げることができたなら、お前たちの国を救ってやってもよいと。
アンアン「そんなの無理だよ。この世界に“永遠に枯れない桃の花”なんてないよ。…それで?」
チェンハン「王子はそっと仙人の元に走り寄り、こう告げました。私こそが“永遠に枯れない桃の花”です。私があなた様の側におりますので妹を国に返してください。また、姫も兄に隠れてこう告げました。私こそが“永遠に枯れない桃の花”です。私があなた様の側におりますので兄を国に返してください。それを聞いた仙人は笑いました。そして彼らを桃色の雲に乗せ、二人を国に帰しました。兄妹が桃源郷の地を踏みしめたその時、全てが元に戻り再び平和が訪れたのです」
アンアン「わあ、すごい!」
チェンハン「でしょ?玄都王子と紅雨姫は本当にすごいよね」
パパ「アンアン、誰からの電話だったんだい?」
アンアン「チェンハンだよ。チェンハンも桃の木の引っ越しの話を聞いたんだって」
パパ「うん。もしママがいたら心配しただろうね。ママはあの桃の木を“紅雨”と呼んで、この季節にはいつも会いに行ってたんだ」
アンアン「パパ、今なんて言ったの?」
パパ「“紅雨”だよ。桃の花には二つの別称があってね、男の木は“玄都”、女の木は“紅雨”っていうんだ」
アンアン「パパすごい!」
アンアンは喜んでパパに抱き着いた。
(場面は変わってシャンシャンの家。ママから電話がかかってきたが、泣いているシャンシャンは電話に出ない。)
ママ「シャンシャン、ママたち今日帰れることになったの。嬉しいでしょ?」
シャンシャン「パパ、ママ、どうしよう…」
(場面は変わって仙女座公園。)
アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、变身!爱、美、智の力よ、パワー集結! 出でよ、椿!」
アンアンが魔法使者に変身すると、桃花精霊王が現れていきなり攻撃してきた。
桃花精霊王「桃の樹よ、大きくなれ!」
桃花精霊王が桃の木に命じると、桃の木は急激に成長し、花吹雪があたり一面を覆い尽くした
チェンハン「花吹雪で前が見えない。アンアン、気をつけて!」
アンアン「木の成長が早すぎて、何も見えないよ」
ククル「アンアン!…どうしよう、ヤツはただの地球の少女だ。桃花精霊王に勝てるかどうか…」
チェンハン「私はアンアンを信じてる。アンアンならきっと出来るわ」
アンアン「苦しい…。息ができない。ママ、ママ…!」
ママ「アンアン…」
どこからかママの声が聞こえてきたかと思うと、椿のペンダントが光を放った。
アンアン「ママ!」
ククル「アンアン!」
椿「アンアン、しっかり!」
アンアン「椿!風雪!」
アンアンは椿に彼女の必殺技である“風雪”を命じた。すると桃の木に雪が舞い散り、桃花精霊王は寒さのあまり身動きが取れなくなった。
ククル「アンアン、今だ!」
アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたと契約を結びます!【紅雨】!」
桃の精霊王【紅雨】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。
(場面は変わってシャンシャンの家。パパとママが出張から帰ってきたが、シャンシャンは布団に潜って泣いている)
パパとママ「シャンシャン、ただいま!」
シャンシャン「こわいよう…」
パパとママ「シャンシャン、どうしたの?」
シャンシャン「こわいよう。パパ、ママ、大人になりたくないよ…」
パパ「シャンシャン、ごめんね。シャンシャンを置いていくべきではなかったね」
ママ「あなたはいつまでもママの宝物よ。たとえあなたが大人になっても」
シャンシャン「ほんとに?私が大人になっても?」
パパとママ「そうだよ。シャンシャンはずっと僕(私)たちの宝物だよ」
二人の言葉を聞いて安心したシャンシャンは布団から顔を出した。そして自分が元の姿に戻っていることに気が付いた。
シャンシャン「元に戻ってる!私、元に戻ってる!ママ、私はいつまでもママたちの子供なの。大人になりたくないな」
そう言ってシャンシャンはママに抱き着いた。
(場面は変わって仙女座公園。)
チェンハン「アンアン、やったね」
アンアン「はあ、やっと捕まえられた。シャンシャンが無事だといいけど」
ククル「ハックション!」
アンアン「あはは、花仙国の王子も花粉症?」
ククル「オマエのが移っただけだ。この、地球の庶民め」
チェンハン「“紅雨”も引っ越ししなくて済みそうだね。(桃の木を見上げて)本当にきれいだね」
アンアン「(桃の木に向かって)あなたは繁栄の象徴。これからは私もママみたいにあなたに会いに来るよ。私たち友達になろう」
ククル「ハックション!早く帰るぞ!オレ様は腹が減ったぞ」
【続く】