ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
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小花仙第1季第9集谜一样的转学生
【大雑把なあらすじ】
アンアンのクラスに転入生がやってきた。彼の名はルシオ、海外で生活していたという彼は、植物に詳しく物知りだった。また、特別な能力を持っており、教室に飾ってあるヒヤシンスが花仙精霊王であることも見抜いていた。
ちょうどその頃、アンアンのクラスで不思議な事件が続いた。黒板を消したり机の位置を直したりと、人知れずいい事をする人物が現れたのだ。しかし、その人物の姿を見た者はいない。まるで童話の『小人と靴屋』の妖精のようだとチェンハンは言ったが、その言葉にピンときたアンアンは、放課後一人で教室に戻った。すると、そこには一人で教室をきれいにしている花精霊の姿があった。
【日本語訳】
(ラベル大陸、光の女神ププラの神殿。)
ダイ・ウェイウェイ「ププラ様、花の法典が無くなってからというもの、ヤージャの力が徐々にラベル大陸を侵食し始めています」
光の女神ププラ「ヤージャはラベル大陸を征服する機会を虎視眈々と狙っているのです」
ダイ・ウェイウェイ「ププラ様、何故そのお力を使って、花の法典のカード(注)を取り戻されないのですか」
(注)花仙精霊王はカードの形で花の法典に封印されていた。
ププラ「私にそんな力はありません。それをできるのは伝説の魔法使者だけです」
ダイ・ウェイウェイ「では、ククル王子は…。ヤージャも自分の手下を地球に遣わしているのでは…」
ププラ「古霊仙族の継承者を信じなさい。彼ならきっと成し遂げるでしょう。花の法典が戻るまで、私が祈りの力でこの国を守りましょう」
ダイ・ウェイウェイ「ププラ様、それでは女神様のお力を消耗してしまいます」
ププラ「私は信じています。最後に勝つのは正義であると。魔法使者よ、私たちは貴女の力が必要です」
(場面は変わって地球。アンアンの部屋。)
パパ「アンアン、遅刻するよ。早く起きなさい」
アンアン「あと5分だけ…」
(場面は変わって教室。眠さをこらえて登校するアンアン。手にヒヤシンスの鉢植えを持っている。)
ククル「なんだか今日は花精霊の気配を強く感じるぞ」
アンアンのリュックから顔を出しつぶやくククル。
アンアン「いつもそんなこと言ってるじゃん…」
すると、教室の隅の植物コーナーで水やりをしていた委員長が話しかけてきた。
委員長「アンアン、植物当番のお花を持って来たの?きれいなヒヤシンスだね」
眠さでぼんやりしていたアンアンは、つまずいてヒヤシンスの鉢を落としそうになった。しかし、地面に落ちる寸前に委員長が植木鉢をキャッチし、ヒヤシンスは無事だった。
委員長「危なかった」
そういって委員長はヒヤシンスを植物コーナーに置いた。隣にはおじぎ草の鉢植えが置いてある。
委員長「これは僕が持って来たおじぎ草。可愛がってあげてね」
アンアン「わあ、可愛い!」
(場面は変わって始業前。転入生を紹介する先生。)
先生「今日は皆さんに新しい友達を紹介します」
転入生「皆さん、こんにちは。ルシオといいます」
先生「ルシオ君は以前は海外で生活していましたが、ご両親の仕事の関係で花港市に来ました。今学期だけ皆さんと一緒に勉強します。皆さん、ルシオ君を助けてあげてくださいね」
クラスメイトたち「はーい!」
(場面は変わって放課後。クラスメイトが帰った後に、一人で植物コーナーの花の観察記録をつけるアンアン。)
ククル「やっぱり花精霊の気配がする」
アンアン「気にしすぎだよ。クラスメイトたちがいなくてよかった。いたらつまみ出すところだった」
ククル「フン!オレ様は王子様だぞ」
アンアン「ただのお子様昆虫でしょ。王子の風格なんてどこにもない」
ククル「シア・アンアン、大胆な庶民め!お子様はオマエだろ!…モジャモジャ頭、無視すんな!」
何を言っても無視するアンアンに怒ったククルは、黒板にアンアンの似顔絵を描いた。あまりにひどい似顔絵に激怒するアンアン。
ククル「オレ様を無視した罰だ、バカ女!」
アンアン「ちび昆虫め!私をこんなに醜く描きやがって!」
ククル「モジャモジャ頭!モジャモジャ頭!」
二人が喧嘩しているところに転入生のルシオが入ってきた。慌ててぬいぐるみに化けるククル。
ルシオ「シア・アンアン」
アンアン「えっと、ル…」
ククル「ルシオだ」
アンアン「あ、そうそう。ルシオ。なんでまだ帰らないの?」
ルシオ「アンアン、何をしてるんだい?」
アンアン「なんでもないよ。植物コーナーのお花の観察記録をつけてただけ」
ルシオ「これはヒヤシンスだね」
アンアン「そうだよ」
ルシオ「今は少し寒いからね。ヒヤシンスは温暖湿潤な環境を好むんだ」
アンアン「ルシオも植物に詳しいの?」
ルシオ「うん。海外に住んでいたとき、家にフラワーガーデンがあったんだ」
アンアン「わあ!」
ルシオ「今はヒヤシンスの咲く時期だから土の温度に気をつけて」
アンアン「ルシオは物知りだね」
ルシオ「そうだ。さっき誰かの話し声が聞こえなかった?」
ルシオの追求から逃れるように、アンアンは慌てて教室を後にした。
ルシオ「君は気配を消すのが下手だね。そんな風だとすぐに見つかってしまうよ」
ヒヤシンスに向かってそうつぶやくと、ルシオは意味ありげな笑みを浮かべた。
(場面は変わって廊下。ルシオから逃げてきたアンアン。)
アンアン「もう少しで(ククルが)見つかるところだった」
ククル「精霊の気配が消えた」
アンアン「全部ククルの気のせいだよ」
ククル「そんなわけあるか。さっきだって明らかに」
アンアン「帰るよ。全部ククルのせいだ、ちび昆虫」
(場面は変わって翌朝。アンアンの部屋。眠りこけるククルを置いて、そっと部屋を出るアンアン。)
アンアン「ククル、今日は学校に着いて来られると思うなよ」
(場面は変わってリビング。部屋中に変なにおいが充満している。)
アンアン「何の匂いだろう」
パパ「アンアン、おはよう。朝ごはんができてるよ」
パパの激マズ料理から逃れるべく、アンアンは走って外に出た。
(場面は変わって学校。廊下を走るアンアン。)
アンアン「しまった!昨日は慌てて帰ったから、黒板を消すのを忘れてた!」
アンアンが教室に入ると、黒板の前に委員長が立っていた。
委員長「アンアン、どうしたの?」
アンアン「委員長、昨日一番最後に帰ったのは私なのに黒板消すの忘れてた。代わりに消してくれてありがとう」
委員長「僕じゃないよ」
アンアン「おかしいな。もしかして…」
昨日のルシオとのやりとりを思い出すアンアン。
委員長「きっとクラスメイトの誰かが消してくれたんだよ」
アンアン「あはは、ラッキー!」
(場面は変わって休み時間。)
委員長「あれ?」
アンアン「どうしたの?」
委員長「先生からみんなの宿題ノートを預かったんだけど、誰かが教室まで運んでくれたみたい。誰か知らないけどありがとね」
チェンハン「変だね」
チェンハン「委員長に借りた工具箱が無くなってる!」
委員長「もう返してもらったけど」
チェンハン「まだ返してないよ。おかしいな」
委員長「最近うちのクラスに黙って良いことをする生徒がいるようだね」
チェンハン「『小人と靴屋』の妖精みたいだね」
アンアン「妖精…。もしかしてククルの言ってたことは本当なのかな」
(場面は変わって下校するアンアンとチェンハン。アンアンは何か考え込んでいる。)
チェンハン「アンアン、ちょっとお花屋さんに寄りたいんだけど」
アンアン「いいよ」
チェンハン「教室のひまわりの葉っぱが枯れてるから、肥料をあげた方がいいかと思って」
アンアン「あ、そうだ!」
チェンハン「どうしたの?」
アンアン「えっと、宿題を教室に忘れてきちゃったみたい!」
そう言うと、アンアンは走って学校へ戻って行った。
(場面は変わって教室。)
緑色に光る玉がふわふわと浮いている。そしてその光の玉は机の位置を正したり、黒板を消したりしている。そしてその光の玉はいつしか花精霊の姿に変わった。ちょうどそのタイミングで教室に入るアンアン。アンアンが唖然としていると、後ろから肩を叩かれた。
アンアン「ルシオ!」
ルシオ「アンアン、まだ帰らないのかい?」
アンアン「ううん、忘れ物を取りに来ただけ!もう帰るよ」
アンアンが教室を見渡すと、花精霊の姿は消えていた。目をこすり、もう一度よく見るアンアン。
ルシオ「教室に何かいるのかい?」
アンアン「ううん、何でもないよ!(どういうこと?私の見間違いかな。まさか、さっき確かに…)」
ルシオ「じゃあ、一緒に帰ろう」
アンアン「ううん、大丈夫!先に帰るね。バイバイ!」
ルシオの誘いを断り、アンアンは逃げるようにその場から走り去った。その後ろ姿を見つめながらルシオは意味ありげに微笑んだ。
【続く】