小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季 第17集 チェンハンの誕生日!

 

 ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第17集千韩的生日!

 

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【大雑把なあらすじ】

4月22日はチェンハンの誕生日。誕生日を前にチェンハンは悩んでいた。普通の人間であるチェンハンは花仙精霊王の姿を見ることができないため、アンアンの役に立てないからだ。そんなときルシオからある魔法を教わる。誕生日の当日、自分の一番大切なものを誕生花の木にかけて願いを唱えると、その願いは叶うという。チェンハンの誕生花はライラック。そしてチェンハンの一番大切なものは子供の頃にアンアンにもらった友情のブレスレット。チェンハンは庭に咲き誇るライラックの木の前に立ち、本当に願いを叶えてくれるのか木に問いかけた。

 

【日本語訳】

幼い頃のアンアンとチェンハン。アンアンがチェンハンに手作りのブレスレットをプレゼントする。

チェンハン「わあ、きれいだね!」

アンアン「わたしが作ったんだ」

チェンハン「わたし、手作りのプレゼントをもらうの初めて。うれしいな」

アンアン「えへへ。じゃあ、そのブレスレットをわたしだと思ってずっとつけてて」

チェンハン「あれ?なにか文字が書いてある」

アンアン「ANNはアンアンのアン、HANはチェンハンのハン。ハートのマークは“一生の友達”ってことだよ」

チェンハン「うん。わたしもアンアンと一生友達でいたいな」

 

場面は変わって現在。ライラックの樹の下で、チェンハンは当時のことを思い出していた。

 

(場面は変わって仙女座公園。花仙精霊王を追うアンアンたち。)

アンアン「あなたは誰なの?名前を教えて。私はあなたと戦いたいわけじゃないの」

その時、アンアンに向かって黒猫が飛びかかってきた。花仙精霊王はその隙をついて逃げてしまった。

アンアン「逃げないで!」

ククル「早く捕まえろ!」

ちょうどそこにチェンハンが通りかかった。

アンアン「チェンハン、その精霊王を捕まえて!」

ククル「オマエの左にいるぞ!」

チェンハン「こっち?」

ククルの言う通りに左側に手を伸ばしたが、精霊王の姿が見えないチェンハンは捕まえられなかった。

ククル「ああ、逃げられたか」

チェンハン「アンアン、ごめんね。力になれなくて」

アンアン「ううん、チェンハンのせいじゃないよ。いきなり飛び出して来た黒猫のせいだよ」

ククル「フン!あんなチョロそうな妖精さえ捕まれられないなんて、どう考えてもオマエの力不足だろ」

アンアン「誰のせいだって?あと一分あれば捕まえられてたよ。ううん、一秒あれば!…チェンハン、気にしないでね。花の妖精なんて、普通の人間には見えないんだからさ」

ククル「全部役立たずのオマエらのせいだ。この調子だといつまで経っても花仙精霊王を集め終わらないぞ」

アンアン「ぐちぐちうるさいよ!次は必ず捕まえるから!」

ククル「フン!言うのは簡単だな。ヤツの名前すら知らないくせに」

アンアン「ククルの方が役立たずじゃん!チェンハンは仕方ないよ。でも、ククルは見えてたのに捕まえられなかったじゃん」

ククル「言いたいことばっか言いやがって!」

アンアン「ククルが弱いせいだ!」

チェンハン(もし私が妖精の姿を見ることが出来たら…。私がアンアンを助けることが出来たらよかったのに…)

アンアンの力になれなかったことが、チェンハンをひどく気落ちさせた。

 

(場面は変わって翌日、学校の図書室。)

静かに本を読むチェンハンの側に、たくさんの本を抱えたアンアンがやってきた。

チェンハン「アンアン」

アンアン「本がこんなに重いとは思わなかった」

チェンハン「そんなに持って来て読み終わる?」

アンアン「こないだの妖精は何の花の妖精かと思って。何か手がかりは無いか調べてみる」

チェンハン「私も手伝うよ」

アンアン「やった!本を読むとすぐに頭が痛くなるんだよね。チェンハン、ありがとね」

チェンハン「お互いに助け合うのが友達だよ」

チェンハンは本の山からある一冊の本を見つけた。

チェンハン「『誕生花占いの本』。アンアン、この本は占いの本だよ。間違えて持って来ちゃった?」

アンアン「タイトルに花ってついてる本を全部持ってきたんだ」

チェンハン「うん、こういう本の中にも何かヒントが隠されてるかもしれないね。…ねえ、知ってる?みんな自分の誕生日のお花があって、そのお花が幸せをもたらしてくれるんだって」

アンアン「へー」

アンアンはチェンハンから誕生花占いの本を受け取った。

アンアン「(本の表紙に書かれた文字を見ながら)“誕生日で誕生花とその花言葉がわかり、あなたの運勢を占うことができます”か。へー、面白そう!…そうだ、もうすぐチェンハンの誕生日だよね?」

チェンハン「うん」

アンアン「調べてみるね。チェンハンの誕生日は4月22日…。あ、あった!ライラックだって!」

チェンハン「ライラック?」

アンアン「ライラックは“天国の花”という別名を持つ。神から祝福を受けた輝かしい人生となるが、その輝き故に友達はできにくい。…全然当たってないじゃん。チェンハンには私という親友がいるのに」

ククル「ライラックは高貴な花だからな。チェンハンとアンアンは全く別の生き物みたいだ」

アンアン「ククル、何だって?」

チェンハン「わ、私はアンアンはすごく素敵だと思うよ。私はアンアンのことを羨ましいと思ってるんだ」

 

ルシオ「シア君、チェン君、図書館内では静かにしなさい」

騒ぐアンアンたちをたしなめにルシオがやって来た。

アンアン、チェンハン「ごめん…」

ルシオ「今、男の声が聞こえたような…」

アンアン「私だよ!男の人の声真似をしてたの。(男の声真似をしながら)ライラックは高貴な花で…」

ルシオ「そうだったんだ。…花占いの本を見てたのかい?」

アンアン「うん。でも、ちっとも当たってないの」

ルシオ「そうだ、誕生花の魔法を知ってるかい?」

アンアン「誕生花の魔法?」

ルシオ「うん」

アンアン「何それ?」

ルシオ「自分の一番大切なものを誕生花の木にかけて、誕生日の当日にその木に願いを捧げるとその願いは叶うらしい。」

アンアン「面白いね!誕生日ケーキに願い事をする話は聞いたことあるけど、誕生花でもできるんだ」

ルシオ「君たちの知らない花の魔法がたくさんあるのさ…」

 

(チェンハンの回想シーン1。幼い頃にアンアンから手作りのブレスレットをプレゼントされるチェンハン。)

チェンハン「あれ?なにか文字が書いてある」

アンアン「ANNはアンアンのアン、HANはチェンハンのハン。ハートのマークは“一生の友達”ってことだよ」

チェンハン「うん。わたしもアンアンと一生友達でいたいな」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

(チェンハンの回想シーン2。花仙精霊王を取り逃すチェンハン。)

アンアン「チェンハン、その精霊王を捕まえて!」

ククル「オマエの左にいるぞ!」

チェンハン「こっち?」

アンアン「チェンハン、気にしないでね。花の妖精なんて、普通の人間には見えないんだからさ」

チェンハン(もし私が妖精の姿を見ることが出来たら…。私がアンアンを助けることが出来たらよかったのに…)

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

(チェンハンの回想シーン3。ルシオから誕生花の魔法を教えてもらうチェンハン。)

ルシオ「自分の一番大切なものを誕生花の木にかけて、誕生日の当日にその木に願いを捧げるとその願いは叶うらしい。」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ライラックの木の下で、色々なことを思い出すチェンハン。

チェンハン「(ライラックの木に向かって)私の一番大切なものを捧げれば、本当に私の願いを叶えてくれるの?」

そう言って、チェンハンは思い出のブレスレットを見つめた。

 

(場面は変わって翌日。学校。)

授業が終わってもチェンハンはまだ本を読んでいる。

アンアン「チェンハン、なんでまだ勉強してるの?お昼を食べに行こうよ」

チェンハン「うん。アンアンは何が食べたい?」

アンアン「(チェンハンが読んでいる本を見て)それって『花言葉大辞典?』」

チェンハン「うん。何か手がかりはないかと思って」

ククル「何か見つかったか?」

チェンハン「私には妖精の姿は見えないから、アンアンの話を聞いて考えてみたの。その妖精は内に大きな光を秘めているみたいだから、その属性は光じゃないかって。だから花言葉が光と関係する花を調べてみたの」

ククル「見つかったか?」

チェンハン「光に関係する花言葉を持つ花は、ヒマワリ、松葉牡丹、ライラック…」

アンアン「わあ!さすがチェンハン!あんなちょっとの手がかりでここまでわかるなんてすごいよ!」

ククル「ってことは、あの妖精はその3つの花のうちのどれかかもしれないってことか。一体どれなんだ?」

アンアン「はあ、もしチェンハンも妖精の姿が見えたら、すぐにどの花かわかったのにね」

ククル「ヒマワリか松葉牡丹かライラックか…」

アンアン「ライラック…。あ!」

何かを思い出し、カバンの中をひっくり返して探すアンアン。

ククル「ヤツの正体がわかったか?」

アンアン「じゃなくて、今日はチェンハンの誕生日だった。なのにプレゼントを家に忘れてきちゃった…」

アンアンは机に突っ伏して泣き出した。

ククル「バカ庶民が…」

チェンハン「アンアン、いいの。いつもみたいに誕生日ケーキのロウソクを一緒に吹き消してくれればそれで嬉しいよ」

アンアン「うわーん!絶対、一緒に消すからね!」

そこにルシオが通りかかった。

ルシオ「誕生日おめでとう。夜に咲く花盛りのライラックはとても綺麗らしいね」

チェンハン「ほんと?」

ルシオ「うん。でも、気をつけないといけないよ」

意味ありげな言葉をつぶやき、ルシオはその場を去った。

 

(場面は変わって、下校途中のアンアンとチェンハン。)

アンアン「さっきルシオが変なこと言ってたね」

チェンハン「うん。私も意味がよくわからなかった。でも、ルシオはいろんなことを知ってるね」

アンアン「あはは。早くケーキが食べたーい!」

ククル「おい!花妖精の気配がするぞ!すぐ近くだ!」

ククルはアンアンのリュックから飛び出し、辺りの様子を探った。

チェンハン「私も一緒に行く」

アンアン「ううん、今日はチェンハンの誕生日。私一人で大丈夫だよ」

チェンハン「アンアン…」

アンアン「大丈夫だって。8時までには戻るから。一緒にロウソクを消そう。約束だよ」

そう言って、アンアンは笑顔で走って行った。

チェンハン「もし私も妖精の姿を見られたら…」

アンアンの後ろ姿を見つめながら、チェンハンは一人つぶやいた。

 

 

【続く】