小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季第16集 友情のリース

 

 ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第16集 象征友谊的花环!

 

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 【大雑把なあらすじ】

委員長と二人で作った花のリースを不注意で壊してしまったニーニ。直すのをあきらめ新しく作り直したが、それが原因で委員長と仲違いしてしまう。二人を仲直りさせたいハナズオウの精霊王に、アンアンはある提案を持ちかける。それは二人を仲直りさせたら、名前を教えて契約を結んで欲しいということだ。

 

二人を仲直りさせるため、アンアンとチェンハンはある計画を立てる。仙女座公園のハナズオウは実は魔法の木で、なんでも願いを叶えてくれるとニーニに教えたのだ。二人の優しい嘘を信じたニーニは、アンアンたちと仙女座公園に向かった。

 

ハナズオウのリースを作り、魔法の木に自分の想いを伝えるニーニ。悪いのは全部自分で、委員長と仲直りがしたいと…。それを委員長は後ろで聞いていた。チェンハンが連れて来たのだ。ニーニの心からの謝罪を受け入れ、ハナズオウのリースを受け取る委員長。そのリースを大切に思った委員長はリースに名前をつける。ハナズオウは蘇木科の植物であり、仲睦まじさの象徴であることから“蘇睦”と。そして、それがハナズオウの精霊王の名前だったのだ。

 

【日本語訳】

(ナレーション)

ダイ・ウェイ先生の授業でお花のリースの作り方を教わったアンアンたち。ニーニは委員長に手伝ってもらい、ハナズオウのリースを完成させた。しかし、ニーニは不注意でそれを壊してしまう。そのことを言い出せないニーニは、新しくリースを作り直したが、その行為は委員長たちをひどく驚かせた。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ハナズオウの精霊王がアンアンの側に寄って来たか、ククルはアンアンのカバンの中にいるので様子がわからない。

ククル「どうだ?アンアン、ゲット出来そうか?」

ハナズオウの花仙精霊王「あなたが新しい花仙魔法使者?」

アンアン「うん」

花仙精霊王「じゃあ、あなたは魔法が使えるのね」

アンアン「もちろん!(この精霊王は簡単に捕まえられそうだな)」

友好的な精霊王の態度に安堵するアンアン。しかし…。

花仙精霊王「じゃあ、魔法を使ってニーニの誤解を解いてよ」

チェンハン「アンアン、どうしたの?首が痛いの?…あ!花精霊!」

アンアンの様子を訝しみ、近くに寄ってきたチェンハンが花仙精霊王の存在に気づいた。

アンアン「えっと、場所を変えて話そうか。行こう」

 

(場面は変わって、校庭の隅にあるベンチ。)

ハナズオウの花仙精霊王「…と、こういう訳なの」

花仙精霊王はニーニがリースを壊してしまったいきさつをアンアンたちに話した。

アンアン「リースを壊しちゃったことを言い出せなくて、こういうことになっちゃったのか」

チェンハン「ニーニはうっかりさんだけど、恥ずかしかったんだね。委員長にちゃんと言えばよかったのに」

ククル「そんなんどーでもいーよ!オイ、ハナズオウの精霊王!オレ様がゲットしてやるから名を名乗れ!」

花仙精霊王「だめだよ」

アンアン「わかった!ニーニと委員長を仲直りさせたいんでしょ?」

花仙精霊王「うん」

アンアン「じゃあ、約束しよう」

花仙精霊王「約束?」

アンアン「二人を仲直りさせることができたら私に名前を教えて。そして花の法典に戻るって約束して。どうかな?」

花仙精霊王「わかった」

アンアン「じゃあ、指切りしよう」

二人は約束の指切りをした。

花仙精霊王「じゃあ、二人が仲直りできたら仙女座公園のハナズオウの樹の下に来て」

アンアン「わかった」

そして花仙精霊王は飛び去って行った。

 

チェンハン「アンアン、どうするつもりなの?」

アンアン「実は私もどうしていいかわからないんだよね…」

ククル「なんだって?できないくせに約束したのか」

アンアン「人の心の中がわかる魔法があればすぐに解決するのに」

チェンハン「魔法…」

ククル「馬鹿なこと言うな!そんな奇妙な魔法、花仙国でも聞いたことないぞ。地球の庶民のオマエごときにできるわけないだろ!」

チェンハン「その魔法を使ってみようよ」

アンアン「チェンハン、どういう意味?」

チェンハン「こうするの…」

そう言ってチェンハンはアンアンに耳打ちした。

 

(場面は変わって翌日。ダイ・ウェイ先生の授業。)

ダイ・ウェイ先生「皆さん、教科書を出してください」

また教科書を忘れて来たニーニは習慣で委員長の方を見た。しかし、仲違いをしている二人はお互いにそっぽを向いた。

 

(場面は変わって放課後。自分の席でしょんぼりしているニーニ。)

アンアン「ニーニ、リースを壊しちゃったこと、まだ気にしてるの?」

ニーニ「アンアン、なんで知ってるの?」

アンアン「仙女座公園の魔法の木に聞いたんだ」

ニーニ「魔法の木?」

アンアン「うん。パパに聞いたんだけど、仙女座公園の一番大きなハナズオウの木は、実は魔法の木なんだって。その木に願い事を唱えると、その願いは実現するんだって」

ニーニ「ほんとにそんな不思議なことがあるの?」

チェンハン「うん。ニーニのことが心配で、昨日アンアンと一緒にあの木にお願いに行ったの」

アンアン「そしたら、ニーニがうっかりリースを壊しちゃったシーンが夢に出てきたんだ」

チェンハン「壊しちゃった原因はくしゃみだったんだね。あはは」

ニーニ「すごい!魔法の木ってほんとにあるんだ」

アンアン「うんうん。不思議だよね」

ニーニ「じゃあ、その木はわたしのこと助けてくれるかな…」

チェンハン「委員長と仲直りしたいんでしょ?」

ニーニ「うん。わたしが悪かったんだ。自分でもわかってる」

アンアン「大丈夫だよ。自分の気持ちを魔法の木に伝えればいいよ」

チェンハン「そうだよ。心を込めて伝えればきっと助けてくれるよ」

ニーニ「うん」

 

(場面は変わって仙女座公園。魔法の木の下でハナズオウのリースを作るニーニと、それを手伝うアンアン。)

アンアン「ほら、気をつけて作ればちゃんとできるでしょ?」

ニーニ「うん。でも、こんなので大丈夫かな?」

アンアン「もちろんだよ!ほら、やってみなよ」

アンアンに促され、ニーニは魔法の木の前に立って願いをかけた。

 

「魔法の木さん、魔法の木さん、悪いのは全部わたしです。委員長はずっとわたしのことを助けてくれてたのに、わたしのわがままで委員長に八つ当たりをしてしまいました。わたしは委員長に謝りたいです。でも、どうすればいいかわからなくて…。だから魔法の木さん、わたしを助けてください。これは新しく作り直したリースです。おわびの気持ちにこれを委員長に渡したいです。でも、委員長は受け取ってくれるかな…」

委員長「もちろんいただくよ」

ニーニ「委員長…」

ニーニが振り向くと、そこには委員長が立っていた。チェンハンが連れて来たのだ。

委員長「さっきチェンハンに聞いたんだ。あんなの大したことじゃない。僕が怒るはずないじゃないか」

委員長の言葉に涙ぐむニーニ。

ニーニ「委員長、ごめん…。わたしがうっかりしてたから…」

委員長「いいんだよ。ニーニのリース、ありがたくいただくよ」

ニーニは委員長にリースを手渡した。

委員長「わあ!前に作ったのよりよく出来てるじゃないか」

ニーニ「うん。アンアンのおかげだよ」

アンアン「あはは。大したことないって」

委員長「このリースに名前をつけたいな。そうだ、“蘇睦”にしよう」

チェンハン「“蘇睦”?どうしてその名前にしたの?」

委員長「ルシオに教えてもらったんだけど、ハナズオウは蘇木科の植物で、仲睦まじさの象徴なんだって。だから、“蘇睦”。びったりだろ?」

チェンハン「素敵な名前だね!」

 

(場面は変わって夕方。)

アンアン「ハナズオウの精霊さん、いますか?ちゃんと約束を守ったよ」

アンアンに呼ばれて、ハナズオウの精霊王が現れた。

花仙精霊王「すごく素敵な方法だったね。あなたは優秀な花仙魔法使者なんだね」

ククル「あったり前だろ。オレ様は花仙国最強の王子だぞ。オレ様にできないことはねーよ!」

花仙精霊王「そうね。あなたを助けてくれる友達がこんなにいるなんて、本当に素敵なことね」

アンアン「じゃあ、私と契約を結んでくれる?名前を教えてくれるかな?」

花仙精霊王「名前?委員長がさっき言ってたじゃない」

アンアン「あ!蘇睦!」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!愛、美、智のパワー集結!」

 

ハナズオウの精霊王【蘇睦】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 

アンアン「ハナズオウ、固い友情の象徴…」

 

(場面は変わって翌日。ダイ・ウェイ先生の授業。)

ダイ・ウェイ先生「皆さん、色紙を出してください」

 

カバンから色紙を出す委員長。いつも習慣でニーニの方に視線をやる。しかし、ニーニも自分のカバンから色紙を出した。

ニーニ「もう絶対に忘れ物はしないんだ!」

昨日とは違うニーニの姿に、アンアンたちは思わず笑顔になった。

 

 

【続く】