小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季 第31集 聖音讃美詩の前奏

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季31集 圣音赞美诗的前奏

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【大雑把なあらすじ】

シューシンは勉強が得意な女の子。しかし、体が弱く内気な彼女を心配した両親は、シューシンを単身で花港市へと転校させた。

 

花港市で彼女がお世話になるのは従兄のワンクーの家。久しぶりの再会を喜ぶシューシンだったが、ワンクーが自分のことを子供のころのあだな“小星星”で呼ばなくなったことを寂しく思った。

 

ある日、アンアンたちはクラスメートやイートンたちと一緒に宿題を頑張っていた。連休中に出された大量の宿題を、みんなで協力して片付けようというのだ。しかし、とある難題に頭を抱えるアンアンたち。すると、そこに通りかかったシューシンが一瞬で解いて見せた。それがきっかけで、シューシンはアンアンたちと仲良くなった。そして、ワンクーから“鏡の迷宮”のアトラクションのチケットをもらい、後日、みんなで遊びに行くことにした。

 

その夜、シューシンは真夜中に目が覚めた。ワンクーが以前と変わってしまった気がして気になって仕方がないのだ。真相を確かめるべくワンクーの部屋の前まで行くと、部屋のドアが少しだけ開いていた。シューシンがドアの隙間から中の様子を窺うと、そこには信じられない光景が広がっていた。そこにいたのは自分の知らないワンクーだったのだ。その表情は邪悪に満ち、羽の生えた、人間とは思えない人物と話しこんでいた。しかも、話の内容はアンアンたちを苦しめること…。あまりのショックな出来事に、シューシンの心は激しく動揺した。

 

【日本語訳】

タクシーから降りるワンクーと一人の少女。彼女の名はシューシン。アンアンの憧れのお兄さん、ワンクーの従妹である。

シューシン「わあ、思い出の中の景色と一緒だ」

久しぶりに訪れるワンクーの家の前で感慨に耽るシューシン。

ワンクー「シューシン、どうしたんだい?」

シューシン「な、なんでもないよ!小さい頃を思い出してただけ」

ワンクー「小さい頃か、懐かしいね」

シューシン「花港市はやっぱりきれいなところだな。そして、ワンクーお兄ちゃんはやっぱり優しくてかっこいい…」

ワンクー「あはは。花港市はとても環境がいいから、シューシンの体もきっとよくなるよ。さあ、入りなさい」

シューシン(ワンクーお兄ちゃんは私のことを“小星星”って呼ばなくなっちゃったな。二人とも大きくなっちゃったからかな…)

二人だけの秘密のあだな、“小星星”で呼ばれなくなったことに、シューシンは一抹の寂しさを感じた。

 

場面は変わって仙女座公園。

逃げ回る蜀葵花(タチアオイ)の精霊王を追う迷の王子タバス。

迷の王子タバス「無駄な抵抗は止めろ!小賢しい奴め、出て来い!」

蜀葵花精霊王はタバスから逃れるため、公園内にある小屋に入って行った。そして、タバスもその後を追ってその小屋に入った。そこは一面鏡張りの部屋で、鏡の全てに蜀葵花精霊王が映っており、どれが本体かわからなくなっていた。

タバス「これがお前の罠か?フン、玄天魔煞!」

鏡に映る蜀葵花精霊王の一体を攻撃したタバスだったが、その攻撃は鏡に跳ね返り、タバス自身を負傷させた。

タバス「身の程知らずの精霊め!」」

 

黒薔薇男爵メリメ「王子、“彼女”がまもなく帰って来るようです」

タバス「(精霊王に向かって)フン、お前などすぐに捕まえてやる」

 

場面は変わって花港市のカフェ。

連休前に出された宿題を片付けるべく、奮闘するアンアンたち。

メンバーはアンアン、チェンハン、委員長、ニーニ、イートン、鳴川、シャンシー。そして、すぐ近くのテーブルではシューシンが一人で勉強している。

アンアン「ああ~!算数の問題が難しすぎる!」

チェンハン「アンアン、焦らないでゆっくりやろう」

アンアン「せっかくの連休だというのに宿題がいっぱいだよ。幸せの前に立ちはだかる大きな山のようだよ」

ニーニ「ほんとだよ。でもみんなでやれば楽しいし、早く終わるよね」

委員長「うん。それにそれぞれ苦手な科目やわからない部分を相談できるしね」

みんなが大騒ぎする中、一人黙々と宿題を進めるイートンを見て感心するアンアン。

アンアン「さすがは優等生!」

チェンハン「うふふ。アンアンだって得意な科目があるでしょ?」

アンアン「チェンハン大好きだよ。いつも私を励ましてくれる」

ニーニ「そうだよ。でも、アンアンの一番得意な科目って体育だよね」

鳴川「この連休にはたくさんのイベントが開かれるらしいよ」

シャンシー「お姉ちゃんが言ってたけど、仙女座公園の“鏡の迷宮”が面白いらしいよ」

鳴川「じゃあ、宿題が終わったら、日にちを決めてみんなで行こうよ」

イートン「そうだね、いいね」

アンアン「私も行きたいよ。でも、宿題がほとんど終ってないよ…。ククルは家でゲームして遊んでるというのに」

チェンハン「そういえば、ルルとルーシャも恋愛ドラマに夢中で家に閉じこもってるよ」

イートン「うんうん」

 

ニーニ「だめだ、まったくわからないよ」

委員長「うん。この問題は僕もわからない」

鳴川「あはは。みんなに教えてもらおうと思って、僕もこの問題だけやってないんだ」

 

ある難題に頭を抱える一同。そこにシューシンが通りかかる。

シューシン「答えは64!」

委員長、ニーニ「え!」

シューシンはノートに公式を書いてみせた。

一同「わあ、すごい!」

委員長「あ、そうか。この公式を使うのか。すごい!」

ニーニ「じゃあ、この問題は?」

ニーニの問題にも答えてあげるシューシン。

ニーニ「すごい!尊敬する!」

アンアン「わあ、私も教えてもらっていい?」

アンアンのお願いにシューシンは笑顔でうなずいた。

 

アンアン「やった!全部終わった。本当にすごいね!」

チェンハン「うん。本当にすごいね。全部の科目が得意なんだね」

イートン「すごいじゃん!」

アンアン「ねえ、どこの学校?」

みんなからの賞賛の言葉に赤面し、黙り込むシューシン

チェンハン「あ、ごめんね。私はチェンハン。まだお名前を聞いてなかったね」

イートン「私はイートン。よろしく」

アンアン「ありがとね。私の命の恩人だよ。私はシア・アンアン。よろしくね!」

内気なシューシンの顔は真っ赤になり、恥ずかしさのあまり机に突っ伏してしまった。

 

場面は変わって帰り道。

宿題に付き合わせて帰りの遅くなったシューシンを家まで送るアンアンたち。

アンアン「シューシンって言うんだ。さっきは本当にびっくりしたよ」

シューシン「ううん。それと、送らせちゃってごめんね」

イートン「いいって。シューシンは花港市に来たばかりじゃん。花港市民として当然のことだよ」

チェンハン「花港市には遊びで来たの?」

シューシン「ううん。私の家は九蒼島なんだけど、島には同じぐらいの年の子が少なくて…。私は性格が内気で体も弱いから、両親がとても心配して私を花港市に転校させたの」

アンアン「九蒼島ならすぐ近くだね」

チェンハン「うん。去年、おじいちゃんに連れて行ってもらったけど、すごく綺麗な島だよね」

イートン「見た目はか弱そうだけど、すごく勇気あるね。親から離れて一人で転校してくるなんて」

アンアン「大丈夫だよ。私たちと友達になろう。改めて自己紹介するね。この子はチェンハン、お淑やかなお嬢様だよ。この子はイートン、完璧美少女だよ」

チェンハン「じゃあ、アンアンは?」

イートン「あはは。アンアンは元気でかっこいい女の子だよ!」

アンアン「えへへ」

シューシン「私はシューシン、どうぞよろしくね」

 

自己紹介が終わった頃、シューシンの家の近くに着いた。しかし、アンアンはその家に見覚えがあった。

アンアン「あれ?ええと、ここってもしかして…」

シューシン「みんなとお友達になれてすごく嬉しいよ。私は今、いとこのお兄ちゃんの家でお世話になってるの。お兄ちゃんはすごくいい人だから、みんな遊びに来てね」

アンアン「いとこのお兄ちゃん?」

ワンクー「おかえり、シューシン」

アンアン「ワンクーお兄ちゃん!」

ワンクー「みんな、シューシンを送ってくれてありがとね」

アンアン(うわあん、ワンクーお兄ちゃんと一緒に住めるなんて羨ましい!)

ワンクー「みんな、シューシンと仲良くしてやってね」

アンアン、チェンハン、イートン「はい!」

 

シューシン(あれ?)

ワンクーの首筋の絆創膏に気づき、何か違和感を覚えるシューシン。

アンアン「もちろんだよ、ワンクーお兄ちゃん」

チェンハン「私たちもう友達だよ」

ワンクー「そうなんだね。あ、そうだ。“鏡の迷宮”のチケットがあるから、明日みんなで行っておいで」

アンアン、チェンハン、イートン「はーい!」

 

場面は変わって、シューシンの部屋。

夜中に目が覚めるシューシン。

シューシン「ワンクーお兄ちゃんが変わってしまった気がするんだけどなんでだろう…。私の考えすぎかな?ルナはどう思う?」

シューシンはそう言って、大切な人形に話しかけた。その人形はルルやルーシャにとてもよく似た、妖精のような姿をしていた。

 

場面は変わってワンクーの部屋。

部屋のドアが少し開いており、中の様子が窺える。

シューシンがドアの隙間から部屋の様子を覗き見ると、ワンクーは誰かと話をしていた。しかし、そのワンクーはシューシンの知っているワンクーではなかった。いつもの優しさは影を潜め、邪悪に満ちた表情をしていた。そして、羽の生えた、人間とは思えない人物と話しこんでいた。

黒薔薇男爵メリメ「王子、なぜあの魔法少女たちを“鏡の迷宮”に行かせるのですか?」

ワンクー「あの小賢しい蜀葵精霊のおかげで、ある面白い方法を思いついたのだ」

メリメ「さすがは王子!」

ワンクー「フン、愚かな庶民ども」

目の前の光景が信じられず、強いショックを受けるシューシン。

シューシン「これは一体どういうことなの…?“彼”は一体何者なの…?」

 

【続く】