小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第41集運命の人同士の対決

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第41集 命定之人的对决

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【大雑把なあらすじ】

暗黒魔神とヤージャからの圧力を受け、アンアンと最後の決着をつける決心をした迷の王子タバス。今までに契約した闇の精霊王たちを一同に集めたが、そのせいで【花の法典】(※1)に異常が現れた。異様な光を放つ花の法典にとまどうアンアンたち。花の法典はひときわ強い光を放ち、アンアンたちを異世界へと連れ去った。

 

そして、異世界ではタバスが待ち受けていた。タバスはアンアンに【精元】(※2)と花の法典を賭けた最後の戦いを持ちかけるが、タバスの言葉を信用できないククルと三仙女は猛烈に反対する。しかし、これがタバスの怒りを買い、ククルたちはその場から消されてしまった。ククルたちを救いたければ一時間以内に異世界の出口を探し出し、【魔輪の眼】の中心まで来いと言うタバス。その強引なやり方にシューシンたちは反発したが、その要求を受ける以外にアンアンたちに選択肢はなかった。

 

アンアンたちを待ち受ける最初の試練は鳳仙花の精霊王・君上卿との戦い。どう戦うべきかわからず戸惑うアンアンたちだったが、シューシンだけは何かに気づいたようだった。

 

そして、約束の一時間を計る砂時計の砂が静かに零れ始めた。

 

※1花の法典;ラベル大陸に眠る神秘の力を守るため、その守りとして精霊王たちを封印した法典。本の形をとっているが魔法陣である。

※2精元;精霊王の元となるもの。

 

【日本語訳】

混沌の異世界に一人たたずむ迷の王子タバス。今は亡き黒薔薇男爵メリメの精元をじっと見つめている。そこに暗黒の女神ヤージャが現れる。

ヤージャ「本当にがっかりさせてくれるわね、タバス。地球の少女ごときにあんなに手こずって、さらには自分の手下まで失うなんて。“伝説の運命の人”だなんて、どの口が言うのかしら?」

タバス「私は自分に匹敵する相手と戦いたいのです。あの地球の少女は…」

ヤージャ「もうよい!暗黒魔神様は業を煮やしていらっしゃるわ。あの地球の少女は我々を脅かす存在になったばかりか、三人も仲間を増やして…」

タバス「ご命令を…」

ヤージャ「暗黒魔神様は全ての準備を整えられ、精霊王が集まるのを待っておられるわ」

タバス「わかっております。次は必ず成功させてみせます」

ヤージャ「覚えておくわ、私の王子よ。次はないと思いなさいね?ウフフフフフ」

脅迫じみた言葉を残し、ヤージャはその場を去った。

 

タバス「ゲームを終わらせる時がきたようだ」

そう言って、タバスは自分が集めた精霊王たちを全て召喚した。

タバス「シア・アンアン、最後の戦いを始めよう」

 

場面は変わって、アンアンの家に駆けつけるチェンハンたち。

ククル「オマエらおっせーよ!今ごろ来やがって」

イートン「一体どうしたの?」

チェンハン「【花の法典】(※)の様子がおかしいって電話で言ってたけど、一体何があったの?」

(※ラベル大陸に眠る神秘の力を守るため、その守りとして精霊王たちを封印した法典。本の形をとっているが魔法陣である。)

アンアン「みんな見て」

花の法典は点滅するような不思議な光を放っている。

ルル「精霊王たちの【精元】(精霊王の元となるもの)が呼んでる」

アンアン「どういう意味?」

ルーシャ「精霊王たちの精元が集まって、花の法典を呼んでいるの」

アンアン「その精霊王たちって…」

ルナ「そう。きっと迷の王子が奪って黒魔法をかけた闇の精霊王たちよ」

ククル「どうすりゃいいんだ?」

その時、花の法典がひときわ強い光を放ち、竜巻のような風が舞い起こった。

アンアン「わあ!」

チェンハン「何が起きたの?!」

イートン「なんか嫌な予感がする」

ルナ「これは闇の召喚魔法ね。迷の王子のところの精霊王たちが花の法典を呼んでいるの。みんなできるだけ集まって、離れないようにしましょう」

アンアンたちは強い光に飲み込まれて姿を消した。誰もいなくなった部屋にアンアンのパパが入ってきた。

アンアンのパパ「アンアン、いるかい?」

誰もいなくなった部屋を見て、パパは一人呟いた。

アンアンのパパ「ついにその時がきたか…」

 

場面は変わって混沌の異世界

アンアンたちは部屋からこの異世界に飛ばされてしまったのだ。

アンアン「ここは…」

イートン「見て、あれ!」

イートンが指を差したのは暗黒の紋章だった。

チェンハン「眼みたいなものがこっちをじっと見てる」

 

タバス「よく来たな。待ちわびたぞ」

そこにタバスが現れた。

シューシン「みんな気をつけて!」

ククル「こんなところに連れて来て何するつもりだ?!」

アンアン「ククル、気をつけて。なんだかいつもと様子が違う気がする」

タバス「その通りだ、地球の少女よ。私はこのつまらないゲームに嫌気がさしていたところだ。だから今日、“真の運命の人”同士の最後の戦いをしようじゃないか」

アンアン「最後の戦い…」

イートン「そういうことならかかってきな!」

アンアンたちは花仙魔法使者に変身した。

 

タバス「すごい気迫だな、シア・アンアン」

アンアン「……」

タバス「もしお前が勝ったら、私の持つ精元を全てお前に渡し、今後一切敵対しないことを約束しよう。だが、もしお前が負けたら…」

アンアン「負けたら…」

タバス「もしお前が負けたら、お前の持つ全ての精霊王と花の法典を渡してもらおう」

ククル「アンアン、ヤツの話を聞くな。ヤツの言うことなんか信じられるか!」

ルーシャ「ククルの言うとおりよ!」

ルル「うんうん!」

ルナ「これはワナよ!」

タバス「これは“運命の人”同士の戦い。他の奴に口出しする資格はない!」

ククルたちの口出しに苛立ったタバスは、魔力を用いてククルと三仙女をその場から消してしまった。

アンアン「ククル!」

チェンハン「ルル!」

イートン「コイツ!」

タバス「もし奴らを助けたければこの挑戦を受けてもらおう。私に勝てばお前の言うことは何でも聞いてやる」

シューシン「強引すぎる!」

タバス「だったら何だ?お前たちに他の選択肢があるか?」

アンアン「…わかった。受けてたつわ。でも誓って。騙したりズルはしないって。正々堂々と勝負すると約束して」

タバス「勇気国王族の栄誉をかけて約束しよう。まあ、お前の敗北は決まっているがな…」

イートン「黙れ。どうやって戦うの?!」

タバス「今から一時間以内にこの異世界の出口を探し出し、【魔輪の眼】の中心に来い」

意味ありげなセリフを残し、タバスは去って行った。

 

チェンハン「異世界の出口?待って!もっとちゃんと説明して」

アンアン「【魔輪の眼】の中心?どういう意味?」

イートン「フン!もったいぶっちゃって」

シューシン「しー!なにか動いたような気がする」

一同「あ!」

足元が揺れたかと思うと、アンアンたちはまた別の世界に連れ去られてしまった。足元には格子状のマス目が敷かれ、マス目には王冠や馬を模した模様が浮かび上がっている。

 

チェンハン「みんな見て!」

上から花が降って来たかと思うと、その花は精霊王に姿を変えた。

イートン「闇の花仙精霊王だ」

鳳仙花の精霊王「私は鳳仙花の精霊王・君上卿。今、あなたたちは私が作り出した世界にいるの。ここから出たければ、私に勝つことね」

シューシン「そういうことか…」

アンアン「どういう意味?」

 

混沌の異世界に突如現れた砂時計。その砂は少しずつ零れ落ちていった。

 

 

【続く】