小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2期第14話 本当の勇気


 ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
 
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小花仙第2季第14集 真正的勇气

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【大雑把なあらすじ】
プールの授業で勇気ある飛び込みを披露したニーニ。しかし、飛び込みの衝撃で“魔法の勇気のペンダント”のひもが切れ、ペンダントはプールの底に沈んでしまった。放課後、ペンダントを探していたニーニは、誤ってプールに落ちてしまう。偶然通りがかったアンアンとチェンハンが助けようとしたところ、そこに雪滴花の精霊王・雪鈴が現れた。なんと“魔法の勇気のペンダント”の正体は雪鈴だったのだ。そして、そこに現れる迷の王子タバス。しかし、アンアンたちを攻撃するも、今回は本気を出さずに帰って行く。彼女たちよりはるかに強いタバスは、もっと彼女たちをいたぶってからとどめを刺したいと思っているのだ。
 
タバスたちが帰った後、雪鈴にニーニを助けてくれたお礼を言うアンアンたち。しかし、ペンダントのおかげで勇気を出せていると思ったままでは、いつまでたっても本当の勇気を出せないのではないかと心配する。アンアンたちの気持ちを汲み取った雪鈴は、その想いをアンアンたちに託し、【花の法典】へと戻っていった。
 
そして、またプールの授業がやってきた。“魔法の勇気のペンダント”を無くしてしまったニーニはまたもや怖気づいていた。しかし、クラスメートたちの声援を受け、ニーニは意を決して飛び込み台へと向かった。
 
【日本語訳】
(ナレーション)
新学期が始まった。自分が意気地なしであることに悩んでいたニーニは、ひょんなことから、【勇気の出る魔法のペンダント】を手に入れた。ニーニに勇気を与えてくれる魔法のペンダント、その正体は…。
 
アンアンたちの前に突如現れた花仙精霊王。
アンアン「あ、あれは」
ククル「花仙精霊王!」
ルル「うん、雪滴花(スノードロップ)の精霊王、【雪鈴】だ」
チェンハン「先にニーニを助けないと!」
雪鈴の魔法でプールから助け出されるニーニ。しかし、意識は失ったままだ。
アンアン「よかった!」
チェンハン「ニーニは眠ってるだけみたいだね」
アンアン「ありがとう。雪滴花精霊王」
チェンハン「ニーニの言ってた“魔法の勇気のペンダント”って本当だったんだ。(雪滴花精霊王に向かって) あなたがニーニに勇気をくれたの?」
ルル「うん。雪滴花の花言葉は“勇気を出して前進する”なんだ」
ククル「オレも聞いたことある。昔の騎士たちは雪滴花で作ったエンブレムをつけてたって。雪滴花は勇気の象徴なんだ」
 
迷の王子タバス「たとえ勇気があろうと、お前が無能な古霊仙族の王子であることに変わりはないがな」
ククル「またオマエか、迷の王子!」
タバス「フン!古霊仙族のクズ王子。…出でよ、大岩桐精灵王・白鬼!雪冰刃集結!」
タバスの召喚した大岩桐精灵王・白鬼の攻撃に雪鈴の体が吹っ飛ぶ。突然の出来事にあっけにとられるアンアン。
ククル「アンアン、何グズグズしてんだ!」
ククルに促され、変身するアンアン。
 
アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!花の精霊たちよ、勇気と使命を我に与えよ。愛、美、智の力よ、全ての美しきものを集めよ。魔法のパワー集結!…風結界!」
 
アンアンの魔法で、雪鈴の周りに結界が張られた。
タバス「白鬼!」
タバスは標的を変え、チェンハンを攻撃する。
ルル「チェンハン、早く変身して!」
 
チェンハン「愛の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、温もりと愛を我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!…リン!リン!リン!愛の心よ、氷を溶かし、人々に温もりを与え、全ての美しい命を呼び覚ましなさい!」
 
変身し、すぐに必殺技を繰り出すチェンハン。
タバス「雪冰刃集結!」
ルル「チェンハン、危ない!」
しかし、チェンハンの必殺技もタバスには効かなかった。反撃され、チェンハンは地面に倒れ伏した。
アンアン「チェンハン、大丈夫?!」
チェンハン「大丈夫…。だけど、【愛の心】の技を使うと、いつもすごく疲れるの。体力がゼロになっちゃったみたいに…」
ルル「【愛の心】のパワーの源は純粋な愛の力なの。だから、攻撃するとたくさんエネルギーを消耗しちゃうんだ。ゆっくり休んで力を蓄えればいいよ」
チェンハン「だけど、迷の王子が…」
タバス「フン!無能な地球の庶民」
アンアン「チェンハン、心配しないで。私がいる!」
ククル「そうだ、オレたちに任せろ。シア・アンアン、行け!」
タバス「雪冰刃集結!」
アンアン「椿!いくよ!」
敵の攻撃を前に、自身の守護精霊、椿に呼びかけるアンアン。
椿「OK!アンアン、頑張って!」
アンアン「風雪!」
アンアンの攻撃が白鬼に直撃。しかし、タバスは動ずることなく、その様子を眺めている。
黒薔薇男爵メリメ「殿下、貴方のお力は彼女よりはるか上でいらっしゃるのに、なぜ直接手を下されないのですか?」
タバス「奴らは口では【伝説の運命の人】などと言っているが、この私と対決するに値しない」
メリメ「では、殿下…」
タバス「あえて希望と闘志を抱かせ、自分は少しずつ強くなっていると錯覚させ…」
メリメ「はい」
タバス「最も幸福な瞬間に絶望的なとどめの一撃を刺す。面白いと思わないか?」
メリメ「おっしゃる通りです。私の王子…」
 
戦いを続けようとするも、目の前のプールが邪魔で思うように攻撃できないアンアン。
ククル「アンアン、このままじゃ埒があかない。奴らに近づいて、もう一度【花仙の翼】で攻撃してやれ」
アンアン「わかってる。でも、いま私は飛べないんだよ。それに、プールもあるし。…そうだ!ククル」
ククル「うん?」
アンアン「敵の注意を引きつけて!」
ククル「わかった!」
アンアン「椿!プールの水を凍らせて!」
魔法でプールの水を凍らせ、その上を走って敵に近づく。
アンアン「ククル!よけて!」
ククル「アンアン、今だ!」
 
アンアン「花仙魔法使者よ、女神様の呼び声を聞き、精霊たちの聖歌に耳を傾けよ。花仙の翼!」
 
アンアンの必殺技の前にあっけなく敗北する白鬼。しかし、タバスは気にする様子もない。
タバス「ハハハ、面白くなってきた。しかし、今日はここまでにしよう。私を失望させるなよ」
挑発的なセリフを残し、タバスたちは混沌の異世界へと帰って行った。
 
場面は変わって、プールサイドで雪鈴にお礼を言うアンアン。ニーニはまだ眠ったままだ。
アンアン「雪鈴、ニーニを助けてくれてありがとう。だけど、このままだと、ニーニはいつまでたっても本当の勇気を持てないよ」
チェンハン「うん。ペンダントのおかげで勇気が出せたと勘違いしたままだよ」
雪鈴「私の想いを彼女に伝えて。意気地なしなのは大したことじゃない。誰だって怖いときはあるわ。だけど、困難に立ち向かい打ち勝とうとする気持ちがあれば、勇気を持って前に進むことができる」
雪鈴の想いは“魔法の勇気のペンダント”に姿を変え、チェンハンの手の上に落ちた。
雪鈴「花仙魔法使者、私は貴女を認め、貴女と契約を結びます」
 
アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたと契約を結びます!【雪铃】!」
 
雪滴花の精霊王【雪铃】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。
 
場面は変わって、またプールの授業がやってきた。
アンアン「ニーニ、大丈夫かな?」
チェンハン「きっと大丈夫だよ」
しかし、自分の番を待つニーニの足は震えている。
先生「ニーニさん、どうしました?」
ニーニ「せ、先生…、私…」
先生「どうしたの?前回、あんなに上手にできたじゃない」
ニーニ「だけど、魔法の勇気のペンダントを無くなっちゃったし…」
先生「魔法の勇気のペンダント?ふふ。ニーニさん、本当の魔法はね、ここにあるのよ」
そう言うと、先生はニーニの心を指さした。
ニーニ「こころ?」
先生「そう。自分は絶対にできると信じさえすれば、勇気の魔法は目覚めるわ」
男子生徒D「ニーニ、頑張れ!」
男子生徒C「ニーニ!お前ならできる!」
アンアン「ニーニ、頑張れ!」
クラスメートの声援を受け、勇気を出してニーニはプールに飛び込んだ。
 
クラスメート「すげー!やったー!」
アンアン「ニーニならやると思ってた!」
チェンハン「うん。すごかったよ」
照れくさそうにアンアンたちのところまで泳いで行くニーニ。
ニーニ「えへへ。わたし意気地なしだから…」
チェンハン「これ、ニーニのでしょ?」
雪鈴から預かったペンダントをニーニに見せる。
ニーニ「あ!勇気のペンダント!」
アンアン「親切な人が見つけてくれて、ニーニに返すように頼まれたの」
チェンハン「その人から伝言があるよ。ニーニは意気地なしなんかじゃないって」
ニーニ「うん!」
 
チェンハンからペンダントと伝言を受け取ったニーニの表情はとても誇らしげだった。
 
【続く】