小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2期第13話 意気地なしなんかじゃない!

 
ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
 
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小花仙第2季 第13集 我才不是胆小鬼

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【大雑把なあらすじ】
夏休みも終わり、今日から新学期。授業の最後に先生から嬉しいお知らせがあった。今学期から水泳の授業が始まるというのだ。大喜びする生徒たちの中、弱虫のニーニだけが憂鬱になっていた。
 
水泳の日、みんなは楽しそうに泳いでいる。しかし、ニーニは水に入る勇気すらなく、トイレを口実に授業を逃げ出してしまう。男子生徒たちに意気地なしと馬鹿にされ、しょんぼりと家に帰るニーニは、雑貨屋で素敵なペンダントを見つける。雑貨屋の店員は落ち込んでいるニーニを励ますため、“勇気が湧いてくる魔法のペンダント”だと言い、それをプレゼントしてくれた。
 
“魔法の勇気のペンダント”という、店員の優しい嘘を信じたニーニはすっかり元気を取り戻し、再度、水泳の授業に臨んだ。ペンダントの魔法を信じ込んでいるニーニは、勇気を出してプールに飛び込んだ。しかし、飛び込みの衝撃でヒモが切れ、ペンダントは水底に沈んでしまった。
 
その日の放課後、ニーニはプールサイドでペンダントを探していた。運よくプールの水底にペンダントを見つけたが、それを取ろうとしたニーニはバランスを崩し、プールに落ちてしまった。すると、勇気のペンダントが不思議な光を放ち、花仙精霊王が姿を現した。
 
【日本語訳】
楽しかった夏休みも終わり、今日から新学期が始まる。
アンアン「パパ、行って来ます!」
パパ「今日から新学期。あわてないで気をつけて行ってらっしゃい」
アンアン「うん、わかった!」
ククル「ああ~、学校に行くのはホント疲れるな。オレ様はまだ寝たりないよ」
文句たらたらのククルの背後から、いつもの辛辣な声が聞こえてくる。
ルル「やっぱり変わってないね。この間の勇ましい姿はやっぱりニセモノだったか」
ルルの嫌味にイラッとするククル。新学期早々ケンカを始める二人。
ククル「フン!このちびめ!」
ルル「ちびはククルでしょ?!」
ククル「ルルがちびだ!」
ルル「ククルだってば!」
 
アンアン「チェンハン、おはよう」
チェンハン「アンアン、おはよう。あっという間に夏休みが終わっちゃったね」
アンアン「うん。休みはいくらあっても足りないよね。えへへ」
チェンハン「アンアン、今学期も頑張ってね」
アンアン「うん!」
いつまでもけんかを止めない二人に半ば呆れ気味のアンアンとチェンハン。それぞれの体を掴んで引き離す。
アンアン「もういいから。ククルは一番素敵な王子様だよ。王子様は心が狭くちゃだめだよ」
チェンハン「ルル、ククルを怒らせちゃだめだよ。ククルはほんとに頑張ってるんだから」
ルル「フン!」
アンアン「早く行こう!授業が始まるよ」
 
場面は変わって、アンアンたちの教室。
先生「はい、今日の授業はここまでです」
喜ぶ生徒たち。
先生「そうそう。皆さんにいいお知らせがあります。今学期から楽しい授業が増えますよ」
男子生徒A「何の授業だろう」
女子生徒A「何の授業かな」
男子生徒A「あんまり宿題が多くないといいな」
ニーニ「うんうん」
先生「水泳の授業です。皆さん、忘れずに準備しておいてくださいね」
女子生徒A「やった!プール大好き!」
男子生徒A「うう、僕は苦手だよ…」
男子生徒B「大丈夫だよ。先生が教えてくれるよ」
ニーニ(水泳の授業?!ヤダー、ヤダー!)
盛り上がる生徒たちの中、ニーニだけが絶望していた。
 
場面は変わってプールサイド。とうとう水泳の授業の日が来てしまった。
先生「皆さん、準備運動をしましょう。水の感覚に慣れなくても、緊張しないでくださいね。今日のプールは浅いですから」
生徒たち「はい!」
女子生徒B「夏はプールが一番嬉しいよ」
女子生徒C「夏休みにパパが泳ぎ方を教えてくれたんだ」
男子生徒C「うん。水泳は大切だって僕のママも言ってた」
 
先生の合図で水に飛びこみ、上手に泳ぐチェンハン。
生徒たち「わあ!」
先生「いいですね!チェンハンさんのフォームはとてもきれいです。アンアンさん、準備してください」
アンアン「やっと私の番だ!」
軽く準備体操をして勢いよくプールに飛び込むアンアン。その勢いの良さに、ニーニは怖気づいてしまった。
 
泳ぎ終えて、プールサイドで雑談をするアンアンとチェンハン。
アンアン「あはは。水泳の授業が一番好きだよ」
チェンハン「アンアンは運動の授業は何でも好きだよね。英語の授業もこれぐらい積極的ならいいのにね」
アンアン「えへへ…」
 
先生「それじゃあ、次の人、準備はいいですか?…ニーニさん?どうしましたか?」
怖くて震えているニーニ。
女子生徒A「ニーニ、どうしたの?」
ニーニ「あ、わたし…、先生…、わたし…」
先生「ニーニさん、怖がらないで。先生が側についてるから」
ニーニ「でも、でも…」
後ずさりしてよろけてしまったニーニを委員長がキャッチする。
委員長「気をつけて!」
先生「緊張しないで、ニーニさん。泳げなくてもいいの。さっき練習した動きをすればいいだけよ」
ニーニ「さっき練習した動き…。うわーん、緊張して全部忘れちゃった!」
委員長「プールの水は浅いよ。胸のところまでしかないから、溺れることはないよ。頑張って!」
ニーニ「溺れる…」
委員長の励ましの言葉は却ってニーニを怖がらせてしまった。
先生「はい。ニーニさん、準備して」
ニーニ「あー!先生―!!」
先生「どうしました?」
ニーニ「わ、わたし!トイレに行きたい!!!」
 
場面は変わって…。元気なくとぼとぼと一人帰るニーニは、先ほどの水泳の授業のことを思い出していた。
プールに入る勇気がなくトイレを口実に逃げた自分を、男子生徒たちはひどく馬鹿にした。
 
(ニーニの回想シーン)
ニーニ「わ、わたし!トイレに行きたい!!!」
男子生徒C「あはははは、ニーニ、怖いんだろう。お前は意気地なしだから、嘘ついて逃げるんだ」
男子生徒A「女は意気地がねーな!」
男子生徒D「弱虫!意気地なし!」
 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ニーニ「はあ、わたしだって意気地なしはイヤだよ」
しょんぼりと公園のベンチに腰掛けるニーニ。考え事をしていたニーニは先に座っていたおかしなアヒルの存在に気づかず、アヒルの体の上に座ってしまった。
怒ってニーニを追いかけまわすアヒル。必死で逃げるニーニ。
ニーニ「うわー、こっちに来ないで!」
街中まで追いかけられたニーニは雑貨屋に逃げ込んだ。すると、お店の中に入れないアヒルはあきらめて帰って行った。
ニーニ「助かった…」
安心したニーニが店内を見渡すと、花の形をしたきれいなペンダントが目に入った。
ニーニ「これ、すごくきれい…」
店員「お嬢ちゃん、気に入ったかい?」
きれいなペンダントに見惚れていると、奥から店員がやって来た。
ニーニ「あ…。わ、わたし…。ごめんなさい。買い物に来たんじゃないの」
店員「え?」
ニーニ「狂暴なアヒルに追いかけられて、怖くてこのお店に逃げ込んだの。ごめんなさい」
店員「あはは。アヒルが怖いときもあるよね。アヒルがいなくなるまでここにいていいよ」
優しい店員の笑顔と言葉に気が緩むニーニ。先ほどのことを思い出し、自分の辛い胸のうちを店員に話し出す。
ニーニ「…みんなが私のことを意気地なしって笑うの」
店員「お嬢ちゃん、悲しまないで。何かいい方法を考えようよ」
ニーニ「どんな方法があるの…」
涙を流し悲しむニーニの心に寄り添おうとする店員。そのとき、先ほどのペンダントが棚の上に落ちた。店員はそれに気づき、ニーニに差し出した。
店員「お嬢ちゃん、これを君にあげるよ」
ニーニ「だめだめ!人の物を簡単にもらうわけにはいかないよ」
店員「いいから。これは魔法の力が宿る“勇気のペンダント”だ。これさえつけていれば、君はもう怖いものなしだ」
ニーニ「ほんと?!世の中にはそんな不思議なものがあるの?(ペンダントを握りしめる)わあ、ほんとだ。勇気が湧いてきた」
店員「そうかい。それはよかった」
ニーニ「うん、お兄ちゃん。お小遣いでこれを買います」
店員「いいってば。あはは」
ニーニ「どうぞ」
なけなしのお小遣いを差し出すニーニ。しかし、それは小銭ばかりで、ペンダントの値段には到底足りていなかった。
店員「わかった。じゃあ、いただこうか。お買い上げありがとうね」
 
勇気のペンダントをつけて元気を取り戻したニーニ。
ニーニ「次もまた水泳の授業だ。(ペンダントに向かって)私に勇気をちょうだいね。あのむかつく男子たちに、私は意気地なしじゃないってとこを見せてやるんだから」
そこにまた、おかしなアヒルがやって来た。怒りの収まらないアヒルがニーニを威嚇したその時、ペンダントは不思議な光を放ち、アヒルを後ずさりさせた。
ニーニ「お前なんてこわくないよ!フン!」
 
場面は変わってプールサイド。水泳の授業がまたやって来た。
ニーニ「(ペンダントを握りしめながら)絶対に私を守ってね…」
男子生徒A「ははは、見ろよ。ニーニの番だぜ」
男子生徒C「あいつは意気地なしだから、今日もプールに入れないと思うぜ」
委員長「ニーニ、頑張れ!」
先生「ニーニさん。もし本当に怖かったら、ゆっくりでいいからね」
ニーニ「はい」
アンアン、チェンハン「ニーニ、大丈夫だよ。無理しちゃだめだよ」
ニーニ「わたしは意気地なしなんかじゃないってことを証明してみせる!私には魔法の“勇気のペンダント”がついてるんだから!」
アンアン、チェンハン「魔法?勇気?ペンダント?」
 
先生の合図で勢いよく飛び込むニーニ。
生徒たち「わあ!」
ニーニ「怖くなかった!やった、やった!」
意気地なしを克服して喜ぶニーニ。しかし、飛び込みの衝撃でヒモが切れ、ペンダントが水底に沈んでいくのにニーニは気づかなかった。
 
場面は変わって放課後。
ペンダントを無くしたことに気づいたニーニは、プールサイドを見回っていた。
ニーニ「どうして無くなっちゃったんだろう?どこ行っちゃったかな?」
そこに通りかかるアンアンとチェンハン。
チェンハン「今日のニーニはすごかったね」
アンアン「うん。…あれニーニじゃない?」
チェンハン「何か探してるみたいだね」
ニーニ「あ、あった!」
プールの底にペンダントが沈んでいるのを見つけたニーニ。しかし簡単には取れそうにない。
ニーニ「どうしよう…。あっ!」
ペンダントを拾おうと必死で手を伸ばしたニーニは、バランスを崩してプールに落ちてしまった。
チェンハン「いけない!」
プールに駆け寄るアンアンとチェンハン。
その時、勇気のペンダントが光を放ち、花仙精霊王が姿を現した。
アンアン「あ、あれは…」
 
【続く】