小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第25集 西の悪い魔女

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第25集 西方女巫

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※23話から26話までは、鬼百合の精霊王が見せる幻、『オズの魔法使い』の世界が舞台となります。『オズの魔法使い』のあらすじは、23話の終盤と24話の冒頭でチェンハンが解説してくれています。

※キャストは、アンアン=ドロシー、ククル=臆病なライオン、チェンハン=ブリキ男、イートン=カカシ、迷の王子タバス=西の悪い魔女となります。

【大雑把なあらすじ】

鬼百合精霊王の見せる幻により、『オズの魔法使い』の世界に迷い込んだアンアンたち。そこで、アンアンはママの幻に出会う。しかし、幻のママはアンアンに花仙魔法使者の使命を捨てるように言う。ママの言葉に違和感を覚えたその時、幻のママは消え去り、オズ国王が現れた。オズ国王は言う、願いを叶えたければ、西の悪い魔女を滅ぼせと。そして、オズ国王はアンアンだけでなく、チェンハンたちにもそれぞれ使命を与えていた。

 

魔女の城へと向かうアンアンたちを待ち受けるのは幻のイートン。しかし、それは魔女の罠であった。幻のイートンは、先に進みたければ誰か一人残るように言う。すると、イートンが名乗りを上げた。どちらが本物の完璧美少女であるかを決める戦いが始まった。

 

そして、次に現れたのは幻のアンアン。これも魔女の罠である。幻のアンアンは、誰か一人がここに残って、一緒に目隠し鬼ごっこをしようと言う。魔女を倒す使命をアンアンに託し、チェンハンがその場にとどまった。

 

イートンとチェンハンを失い傷心のアンアンを励ますククル。たとえ最後の一人になろうと、正義のために戦い抜くと誓ったその時、二人の目の前に迷の王子タバスが現れた。

 

【日本語訳】

(ナレーション)

アンアンたちはついに翡翠城へとたどり着いた。しかし、変幻自在のオズ国王は、アンアンたちに試練を与えた。その試練を乗り越えれば、おのおのの願いを叶えてやるというのだ。その試練とは、西の悪い魔女(迷の王子タバス)を滅ぼすこと。西の悪い魔女を滅ぼすため、魔女の住む城へ向かって出発したアンアンたちだったが、それは既に魔女の知るところであった。そして、魔女の魔法で離れ離れにされたアンアンたちは、それぞれ窮地に立たされていた。

 

 (前回の回想シーン)

翡翠城に到着したアンアンたち。しかし、足元が崩れ、それぞれ別々の幻の世界へと落ちていってしまう。アンアンが落ちた幻の世界で待っていたのは、ずっと会いたかったママの幻。幻のママは言う、花仙魔法使者の使命など捨てて、家族みんなで一緒に暮らそうと。しかし、アンアンはママの言葉に違和感を抱くのだった。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

幻のママ「アンアン、よく聞いて。他の人のことはもういいの。全てを忘れてなさい。ずっとママと一緒にいましょう…」

アンアン「ママ、私は全ての花仙精霊王を集めないといけないの。そして、古霊仙族やラベル大陸を救わないといけないの。そしたら、全部が終わったら、ずっと一緒にいよう…」

アンアンの言葉に静かに微笑むママ。しかし、幻のママはアンアンから遠ざかり、そのまま消えて行った。

アンアン「ママ、ママ、行かないで…」

悲しみにくれるアンアン。天から光が差し、年老いた男性の声が聞こえてきた。

オズ「少女よ、我は全知全能のオズ」

アンアン「あなたがオズ…」

声の方を振り返るアンアン。しかし、眩い光に包まれたその姿は、はっきりとは見えなかった。

オズ「お前の願いは聞き入れた」

アンアン「願い…。ママに会わせてくれるの?」

オズ「そうだ。しかし、そのためにはお前はある任務をやり遂げねばならない」

アンアン「何をすればいいの?」

オズ「西の悪い魔女を滅ぼすのだ」

アンアン「あの、もっと詳しく教えてください!…あ!」

アンアンの願いも虚しく、オズ国王は消えていった。

 

場面は変わって翡翠城の城内。

幻の世界から戻って来たアンアン。ブリキ男のチェンハンたちが心配そうに駆け寄って来る。

ククル「アンアン!」

チェンハン、イートン「アンアン、大丈夫?!」

アンアン「うん、オズ国王に会ったよ」

アンアンの言葉に、互いに顔を見合わせるチェンハンたち。

アンアン「…みんなどうかした?」

ククル「あのオズ国王か?」

イートン「私たちも会ったよ」

アンアン「えっ?」

チェンハン「それに、私たちみんなオズ国王から任務を与えられたの」

アンアン「えっ?私もだよ!」

一同「西の悪い魔女を滅ぼす!」

アンアン「どうすればその魔女に会えるんだろう?」

アンアンの言葉に応えるように、再び天からオズ国王の声が聞こえてきた。

オズ国王「この道に沿って進めば魔女の城に着く。奴を滅ぼすのだ。そうすれば、お前たちの願いは叶うだろう…」

アンアン「よし、出発しよう!」

一同「うん!」

 

場面は変わって、西の悪い魔女の城。

アンアンたちの様子はすでに西の悪い魔女(迷の王子タバス)の知るところであった。タバスの持つ水晶が、アンアンたちの姿を映し出しているのだ。

タバス「フハハハハ…」

黒薔薇男爵メリメ「殿下、彼女たちはこちらに向かって出発したようです。殿下はどのようになさるおつもりで?」

タバス「私を滅ぼしに来ると言うのなら、手厚く歓迎してやらねばなるまい」

魔法陣からイートンの幻を召喚するタバス。

タバス「行け、【美の花仙魔法使者】を殺せ。己の美しさの前に敗北させるのだ」

幻のイートン「はい」

 

場面は変わって森の中。

西の悪い魔女の住む城へと向かうアンアンたち。

しかし、イートンの表情は冴えない。先ほどの幻の自分を思い出しているのだ。

 

イートンの回想シーン。自分の幻と対峙するイートン

イートン「だ、誰?」

幻のイートン「私は完璧美少女、イートン

イートン「え?イートンは私だよ」

幻のイートン「違うわ。美しさを自負するのなら、いかなるときでも美しくないと。あなたは違うでしょ?」

イートン「どういうことなの…」

状況が理解できないイートン

幻のイートン「“完璧美少女”は二人もいらないわ。勝負をしましょう。負けた方は永遠にこの世界から消え去るの」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

アンアン「霧が出てきた」

ククル「向こうの空は晴れてるぜ」

チェンハン「じゃあ、早くここを離れよう。…そうだ、はぐれないようにみんなで手をつなごう」

イートンと手をつなごうとしたアンアンは、イートンの様子がおかしいことに気づいた。

アンアン「イートン、どうしたの?」

イートン「なにかおかしい気がする…」

?「アハハハハ。本当の自分を見つけないと、永遠にこの霧の中から抜け出せないよ」

どこからか女の子の声が聞こえて来る。

ククル「誰だ?!隠れてないで出て来い!」

すると、タバスの遣わしたイートンの幻が姿を現した。

チェンハン「あ、イートン!」

アンアン「あ、あなた誰?!」

王座(アヒル)「ガーガー」

幻のイートン「この霧の森から抜け出したいのなら、一人残って私と勝負しなさい」

イートン「わかったわ」

アンアン、チェンハン「えっ!」

イートン「あなたの相手は私一人で十分よ。アンアンたちを逃がして!」

チェンハン「イートン一人で…」

アンアン「イートン、だめだよ!」

イートン「安心して。私は完璧美少女だよ!」

幻のイートン「大きく出たわね。完璧美少女はこの私よ」

イートンを庇おうと、幻のイートンの前に出るアンアン。

幻のイートン「そういうことなら…」

幻のイートンが指を鳴らすと、アンアンたちの体は光に包まれ消えていった。

イートン「アンアンたちをどうしたの!」

幻のイートン「安心して。彼女たちには彼女たちの戦いがあるの。さあ、私たちの戦いを始めましょう」

 

場面は変わって別の森の中。

アンアン「ここはどこ?」

チェンハン「アンアン、イートンは大丈夫かな?」

ククル「どうやら西の悪い魔女のワナのようだな」

チェンハン「じゃあ、イートンは危ないんじゃ…」

イートンの身を案じた二人が振り返ると、今来た道は消えていた。

アンアン「元の道に戻れなくなってる!」

チェンハン「アンアン…」

アンアン「どうやら早いとこ魔女をやっつけるしかないようだね」

ククル「そうだ。アンアンの言う通りだ」

チェンハン「イートンが無事ですように…」

アンアン(本物の完璧美少女はイートンだよ。頑張れ!)

 

場面は変わって、西の悪い魔女の城。

水晶に映し出されるアンアンたちの姿を見て笑うタバス。そして、魔法陣から幻のアンアンを召喚する。

タバス「行け!【愛の花仙魔法使者】と、奴らのくだらぬ友情を打ち砕け!」

幻のアンアン「ウフフ」

 

場面は変わって、森の中を走るアンアンたち。

どこからか聞こえて来る笑い声に気づき、立ち止まるチェンハン。

アンアン「チェンハン、どうしたの?」

チェンハン「アンアン、誰かがつけてきているような気がする。それに、この辺の木は全部同じみたい」

ククル「これだけ走っても森を出られないなんておかしいぞ」

?「目隠し鬼ごっこは面白い?」

チェンハン「この声は…」

 

(チェンハンの回想シーン。アンアンの幻に出会うチェンハン。)

チェンハン「はあ、アンアンがいてくれたらなあ。アンアンさえいれば、何があっても平気なのに…。あっ、今のはアンアン?よかった。アンアン、やっと見つけた」

幻のアンアン「あんただれ?あんたなんか知らないよ」

チェンハン「え、どうして…」

幻のアンアン「ま、いっか。あたしはここでずっと一人ぼっちだったの。ねえ、ここに残って、ずっとあたしと一緒にいてよ…」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

幻のアンアン「この霧の森から出たければ、一人残って私と目隠し鬼ごっこをしないとだめだよ♪」

チェンハン「私が残るわ!」

アンアン「チェンハン…」

チェンハン「アンアン、西の悪い魔女を倒すのはアンアンに任せるよ。頑張って!」

アンアン「チェン…」

アンアンの幻からの挑戦を受けて立ったチェンハン。アンアンとククルの体は光に包まれ消えていった。

 

チェンハン「出てきなさい!あなたが誰だかわかってるわ!」

幻のアンアン「チェンハンが鬼だよ。捕まえてごらん。さあ、始めるよ♪」

 

場面は変わって別の森の中。

アンアン「チェンハン…」

ククル「泣くな、アンアン。元気出せ」

アンアン「で、でも…。最初はイートン、次はチェンハン…」

ククル「シア・アンアン!イートンとチェンハンを信じろ」

アンアン「ククル…」

ククル「アイツらは立派な花仙魔法使者だ」

アンアン「うん、ククル…」

ククル「たとえ最後の一人になったって、正義のために戦い抜いて、勝利をつかみ取ろうぜ!」

?「感動的なセリフだな」

アンアン、ククル「この声は…!」

アンアンたちが顔を上げると、そこには迷の王子タバスがいた。

タバス「お前のような役立たずが、どうやってこの私と戦い抜くのか、とくと見せてもらおうか」

ククル「迷の王子…!」

 

【続く】