小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第28集 共に戦おう!!エドウィンの帰還!

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第28集 并肩之战!!爱德文的回归!

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【大雑把なあらすじ】

エドウィンの契約精霊王・聖羅勒精霊王が現れ、喜んだのもつかの間、精霊王を横取りしようと迷の王子タバスが現れた。黒魔法で変身したタバスの強さの前になす術もないアンアンたち。タバスの完全勝利かと思いきや、聖羅勒精霊王はタバスにある幻を見せる。それはタバスの父、勇気国王ヨハンの幻だった。

 

幻の父はタバスの姿に目を伏せ首を横に振る。その様子にタバスは深く傷つき、思いの丈を叫ぶ。自分はこんなに強くなったのに、何故みんな自分を認めないのか。あまりに不公平ではないか。もし、これが正義というものならば、自分は絶対に正義などには与しない。自分は自分の道を行くと。しかし、あまりに傷つきすぎたタバスは戦意喪失してしまう。静かに涙を流す王子を見て、黒薔薇男爵メリメは王子を混沌の異世界へと連れ帰った。その時、アンアンは初めてタバスの内なる哀しみに気づいた。

 

タバスたちが去った後、聖羅勒精霊王の呼びかけに呼応し、ついにエドウィンが戻って来た。久しぶりの再会に涙を流すククル。エドウィンは言う、貴方を誇りに思うと。

 

しかし、体力の消耗が激しいエドウィンは古霊仙境に戻らなければならないという。たとえ自分たちがいなくても、ククル王子なら大丈夫だというエドウィンの言葉に、ククルは精霊王を全部集めてみせる、そして立派な古霊仙族の継承者になってみせると誓う。

 

二人の再会を見届けた聖羅勒精霊王は、アンアンに自分の【精元】を託す。精元は精霊王の根幹となるもの。それを失えば普通の精霊と変わらぬ存在になってしまうほど、精霊王にとっては重要なものである。エドウィンは止めるが、聖羅勒精霊王の意志は変わらず、「近い将来、再び肩を並べて戦う日が来る。その時は共に戦おう」とエドウィンに告げた。聖羅勒精霊王の想いを受け止め、二人は固い握手を交わした。

 

【日本語訳】

 (ナレーション)

ダイ・ウェイウェイはエドウィン救出の方法を思いついた。それは、彼の契約精霊王、聖羅勒を探し出すというもの。ククルの懸命の祈りの中、聖羅勒精霊王・紫蘇(ズースー)はついに現れた。

 

エドウィン救出の手がかりである彼の契約精霊王、聖羅勒精霊王が見つかり喜ぶ一同。

アンアン「ククル、よかった!」

チェンハン「アンアン、ククル!」

ルル「(聖羅勒精霊王を見て)あ、やっぱり!」

ルーシャ「聖羅勒大人(ダーレン)が見つかったのね!」

チェンハン「これでルシオを助け出せるね」

 

黒薔薇男爵メリメ「ハハハハハ。それはどうかな?」

喜びもつかの間、そこに迷の王子タバスと黒薔薇男爵メリメが現れた。そして、現れるやいなやククルを挑発する。

迷の王子タバス「お前のようなクズ王子が一族を復活させようなど片腹痛いわ。最強の魔法師と名高い天才エドウィンが、落ちぶれた古霊仙族ごときに囚われようとは、惜しいにもほどがある」

ククル「黙れ!エドウィン先生はどこにいたって、最強の魔法師で古霊仙族の一員だ!他人が何を言おうとそんなの関係ない!」

アンアン「ククル…」

涙を浮かべ、エドウィン先生への想いを叫ぶククルを静かに見守る聖羅勒精霊王とアンアンたち。

タバス「フン、そうか?でも奴は私に敗北しただろう?」

ククル「エドウィン先生は絶対に絶対に悪に負けたりするもんか!…うわあ!」

タバスのいきなりの攻撃にククルの小さな体は吹っ飛んだ。

アンアン「卑怯だよ!」

タバス「この世界では強い者こそが正義なのだ」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!花の精霊たちよ、勇気と使命を我に与えよ。愛、美、智の力よ、全ての美しきものを集めよ。魔法のパワー集結!」

 

タバス「フン、愚かなる地球の庶民」

チェンハン、イートン「私たちも相手よ!」

 

チェンハン「愛の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、温もりと愛を我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!」

 

イートン「美の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、自信と強さを我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!」

 

アンアン、チェンハン、イートン「花仙魔法使者参上!」

 

タバス「ならば私が見せてやろう。お前らの言う正義とやらを!」

 

タバス「闇夜の聖騎士よ、我が為に暗黒の門を開け。黄泉の世の戦神たちよ、今こそ蘇り、永遠に滅びぬ力を我に授けよ!」

 

黒魔法で邪悪な姿に変身するタバス。彼が放つ魔力は強大で、アンアンたちは立っていることすら困難だった。       

アンアン「強すぎる…!」

ルーシャ「タバスの勝利への執着はすごいわ。これは禁断の進化系黒魔法、地球で力を使いすぎるのは危険なのに!」

ククル「オレも前に力を使いすぎて死にそうになったことがある。ヤツは命知らずすぎる」

ルル「攻撃の隙を狙って、チャンスをみつけよう!」

 

チェンハン「リン!リン!リン!愛の心よ、氷を溶かし、人々に温もりを与え、全ての美しい命を呼び覚ましなさい!…あ!」

 

イートン「私に任せて!高峰の流れよ、風の神の歌声よ、木々の灯よ、彷徨える魂を導きなさい。信の光!」

 

タバス「この私に同じ攻撃が通用すると思ったか」

チェンハン、イートンの渾身の攻撃もタバスには全く効かなかった。

イートン「力がみんな吸い取られちゃった…」

力を使い切ってしまい、その場にへたり込むチェンハンとイートン

 

タバス「暗夜往生呪!」

 

攻撃の手を一切緩めないタバス。アンアンは歯を食いしばって必殺技で対抗する。

 

アンアン「花仙魔法使者よ、女神様の呼び声を聞き、精霊たちの聖歌に耳を傾けよ。花仙の翼!」

 

必死でタバスの攻撃を受け止めるアンアン。しかし、タバスは余裕の笑みすら浮かべている。

アンアン「ああああ!」

タバスの攻撃を抑えきれず、アンアンの体は思い切り吹っ飛んだ。

タバス「ほら、誰が正義か言ってみろ」

ククル「フン!オレが相手だ」

アンアン「ククル!」

タバス「ならば勝負だ!」

タバスの攻撃が再度ククルを襲う。

一同「ククル!」

ククル「エドウィン先生…!」

タバスの攻撃を前に、ククルはエドウィンに祈った。そして、その祈りは囚われの身になっているエドウィン(ルシオ)の心に届いた。

 

アンアンたちに完全勝利したかのように見えたタバス。しかし、突然強い光が堂内を包み、タバスの体もその光に飲み込まれた。

 

タバス「こ、これは…!」

光の先の世界でタバスは幻を見た。闇に堕ちても決して忘れることのなかった彼の父、勇気国王ヨハンの幻を。しかし、幻の父の表情は険しく、目を伏せ、首を横に振るだけだった。冷たい父の姿に動揺するタバス。その表情は悲しげだった。

タバス「父君、なぜ俺を認めてくれないのですか?!こんなの嘘だ!…そんな風に俺を見ないでください!…お前は父君なんかじゃない!何故だ、俺は強大な力を手に入れたじゃないか。なぜお前らは俺を認めない。何故なんだ!こんなの不公平だ。これがお前らの言う正義だと言うのか。ならば、俺は絶対に正義などに与しない!」

タバスの叫びも虚しく、父の幻は消えていった。聖羅勒精霊王の見せる幻だったのだ。

タバス「俺は俺の道を突き進む。俺こそが本物の運命の人だ!誰も俺を止められない!!」

 

場面は変わって、タバスの混沌の世界で囚われの身となっているエドウィン(ルシオ)。

閉じ込められていた鏡が割れ、ついにエドウィンは自由の身となった。使い魔の黒虎の背に乗り、エドウィンはククルたちの元へと向かった。

 

場面は変わって花港記念堂。

戦意喪失したタバスは泣いていた。王子が泣いていることに気づいたメリメは、急いでタバスを混沌の異世界へと連れ帰った。二人が去った後、堂内には激しく黒薔薇が舞い散った。

ククル「アンアン、気をつけろ!」

アンアン(どうしてだろう。なんだかとても傷ついているように見えた…)

アンアンはさきほどのタバスの泣き顔を思い出していた。

 

聖羅勒精霊王が強い光を放つと、その光に呼応しエドウィンが現れた。

アンアン「エドウィン先生!」

ククル「先生…!」

エドウィン「よくやりました、ククル王子」

ククル「うん…、オレは古霊仙族の面汚しなんかじゃないよね…」

エドウィン「もちろんです。私は貴方を誇りに思います」

ククル「よかった…!先生、お帰りなさい!」

泣きながらエドウィンに抱き着くククル。エドウィンはククルを優しく抱きしめた。

アンアン「よかった…」

 

聖羅勒精霊王・紫蘇「我が友よ、また会えたな」

エドウィン「君なら私の呼びかけに答えてくれると信じていた」

固い握手を交わす二人。

ダイ・ウェイウェイ「エドウィンが無事で本当によかったわ」

エドウィン「ダイ・ウェイウェイ、君の黒魔法も解けたようだね」

ダイ・ウェイウェイ「ええ。でも、あなたはとても弱っているようね。すぐに古霊仙境に戻って力を回復しないと」

ククル「先生たち帰っちゃうの?」

エドウィン「王子、たとえ私たちがいなくても、ククル王子ならきっとうまくやれると信じています。本物の王子として」

ククル「うん。オレは頑張るよ。先生たち見ててよ。全ての花仙精霊王を集めて、ラベル大陸に戻るから。一生懸命勉強して、立派な古霊仙族の継承者になってみせるよ!」

エドウィン「王子を信じています」

ククルの心からの決意を聞き、エドウィンは嬉しそうだった。

 

二人の再会を見届けた聖羅勒精霊王は、アンアンに自身の【精元】を渡した。

アンアン「これは…」

聖羅勒精霊王・紫蘇「運命の花仙魔法使者よ、これは聖羅勒の精元。持って行きなさい」

エドウィン「紫蘇(ズースー)、精元は精霊王の根幹となるもの。これを失っては、普通の精霊と同じになってしまう」

紫蘇「エドウィン、君は言ったじゃないか。いつかまた肩を並べて戦う日が来ると。私はその日は近いと信じている。その時、君は一人じゃない。共に戦おう。私の契約魔法師よ」

エドウィン「ああ…」

そして二人はまた固い握手を交わした。

 

【続く】