小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季第4集 運命の魔法少女

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第4集 命定的魔法少女

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【大雑把なあらすじ】

自分が本当にラベル大陸の救世主、運命の花仙魔法使者であるかに疑問を抱くアンアンは、ククル、椿とともに仙女座公園に行くことにする。そこはククルが現れた場所で、ラベル大陸と地球の連絡口である。そして、仙女座公園に建てられた像は光の女神ププラその人だった。

 

ププラの像の前でアンアンはププラの幻を見る。そして花仙魔法使者として勇敢に戦う自分の幻を見る。その幻に勇気づけられたアンアンは、花仙魔法使者への変身に成功する。花仙魔法使者の使命は花の力で人々を守ること。そして、ツバキの花仙精霊王・椿の能力は風と雪を操ること。二人は力を合わせ、雪の精霊王を追いだし春を迎えることに成功する。

 

花仙魔法使者となったアンアンに、花仙精霊王の【精元】(注)をしまう宝石箱をプレゼントしたククルだったが…。

注;花仙精霊王の元となるもので、ボタンのような形をしている。花仙精霊王と契約すると、精元を手に入れることができる。

 

 

【日本語訳】

(アンアンの夢の中。魔法少女に変身したアンアンが花仙精霊王と戦っている。敵の攻撃が襲いかかろうとしたそのとき、アンアンは目が覚めた。目を開けるとククルが自分の体の上で眠っていた)

アンアン「ククルー!!」

ククル「…なんだ?」

アンアンの声で目を覚ましたククルだったが、また眠ってしまう。眠っているククルの体をつついて遊ぶアンアン。

ククル「オマエほんとに無礼だな!」

アンアン「無礼なのはククルでしょ!本物の王子様は女の子の体の上で寝たりしないの!おかげで悪い夢見ちゃったじゃない。フン!」

ククル「厚かましい庶民め、オマエに言っておく。このオレ様が地球に来てやったことをありがたく思え。おい、聞いてるのか」

ククルの話を最後まで聞かず、着替えのために他の部屋に行くアンアン。

ククル「地球はサイアクだし地球人は無礼だ。…何だ、コレ」

勉強机の上に放置されたiPadを見つけるククル。

アンアン「ククル、何してんの!!」

アンアンが着替えから戻ってくると、ククルはiPadに保存されていたアンアンの写真にいたずら書きをしていた。

ククル「似てるだろ?」

いたずら書きして鬼のような顔になった画面のアンアンと、目の前の怒り狂っているアンアンを見比べて満足げなククル。

アンアン「おまえなんか捨ててやる!」

ククル「ヤメロ、ヤメロ。無礼な庶民め」

アンアン「決闘だ!」

アンアンとククルが激しい取っ組み合いをしていると、誰かがドアをノックした。

パパ「アンアン、パパだよ。起きたかい?入るよ」

パパが部屋に入って来ると同時に、ククルは人形に姿を変えた。

パパ「今、その人形動いてた?」

アンアン「まさか!私がいじってただけ!見間違いだよ」

パパ「僕の見間違いか。アンアン、朝ごはんができたよ。ちゃんと食べてね」

手作りの朝ごはんを置いてパパは部屋を出て行った。

ククル「なんでオマエはオレ様に対してこうなんだ!」

アンアン「はいはい、ククル王子。お詫びのしるしにそれ食べていいよ」

そう言ってアンアンはパパお手製の朝ごはんを指さした。ククルは喜んで食いついたが、あまりのまずさに吐き出してしまった。

アンアン「アハハハ。パパはすごい植物学者なんだけど、料理は大の苦手なんだよね。(ふと、朝見た夢を思い出すアンアン)ねえ、ククル。私は本当に魔法少女なのかな?」

ククル「フン!」

アンアン「怒らないでよ。美味しいプリンを持って来るからさ。ククル王子?」

 

アンアン「ククル、花の法典って一体何なの?」

ククル「それを語るにはラベル大陸のことから話さなければならない」

アンアン「ラベル大陸!小さいときに聞いたお話の中に出てきた」

ククル「オレ様の話を聞け。ラベル大陸には強大な神秘の力が眠っていて…。おっと、その力が何かは聞くなよ、誰も知らないんだから。…その力が生命を育み、花の妖精たちの世界を作り上げていったんだ。何千年もの間、オレの国、古霊仙境がラベル大陸を守ってきた。そして、神秘の力を守るのがオレたちの使命だったんだ」

アンアン「続きは知ってる!悪いやつらが攻めてきたんだけど、古霊仙族は勝てなかったんだよね?」

ククル「奴らは本当に強かったんだ。ププラ様でさえヤツラを追い出すだけで精一杯だった」

アンアン「その後、女神様が神秘の力を花の法典に封印したんだっけ。じゃあ、花の法典はなんで無くなっちゃったの?」

ククル「全ては悪の手先に成り下がったヤージャのせいだ。花の法典がヤツに奪われそうになったとき、ダイ・ウェイウェイ先生が花の法典の封印を解いたんだ。それで花の法典に封印されていた精霊王カードがバラバラになって、異世界の門を通じて地球に散らばってしまったんだ」

アンアン「ねえ、魔法使者って一体何なの?」

ククル「オレが知るかよ。女神様が言うには、伝説の魔法使者が現れてラベル大陸を救ってくれるんだと」

アンアン「わかった!じゃあ私が世界を救ってみせる!」

ククルの話を聞き、やる気になるアンアン。

ククル「これは魔法のステッキだ。ゲットした花仙精霊王の特性を生かした姿に変身できるんだ。試してみろ」

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!」

魔法のステッキを構え、変身の呪文を唱えるアンアン。しかし何も変化は起きなかった。

アンアン「私はククルたちの言う魔法使者じゃないみたい。ごめんね」

そのとき魔法のステッキが光を放った。魔法のステッキから放たれた光は腕時計のような形に代わり、アンアンの右手首に収まった。そして、ツバキのペンダントも光を放ち、光の中から椿が出てきた。

「どうしたの?アンアン」

アンアン「椿!…何これ?」

手首の腕時計のようなものを指さすアンアン。

ククル「オレにもわからない」

アンアン「ククルは古霊仙族の継承者じゃないの?」

椿「ククルは有名なサボリ魔よ。知る訳ないじゃない」

ククル「フン!」

アンアン「私はどうすればいいの?」

椿「ククル、女神様は他に何か言ってなかった?」

ククル「女神様はまず椿を探せって言ったんだ。椿は始まりの精霊王だからな。オレが噴水の池から出ると、魔法のステッキが光り出して魔法陣が現れたんだ。そしたらオマエはアンアンと契約を結んでた。椿、全部オマエのせいだぞ!」

椿「王子様が噴水の池から這い出てくるなんて笑っちゃうわよね。とりあえずそこに行ってみましょう」

 

(場面は変わって仙女座公園。)

アンアン「ここは仙女座公園っていってね、伝説によると、人々の願いを叶えてくれる仙女様が住んでたんだって。それで人々は記念に仙女様の像を建てたんだって」

ククル「この像はププラ様だ」

アンアン「この人がププラ様…」

ククル「きっとここがラベル大陸と繋がっている異世界への門だ」

 

(アンアンの妄想の世界。光の女神ププラがアンアンに問いかけている。)

ププラ女神「貴女が伝説の花仙魔法使者ですか?」

アンアン「わ、わかりません…」

アンアンの言葉に微笑み、遠くを指さすププラ女神。アンアンが指さす方を見ると、そこには魔法使者に変身し勇敢に戦う自分の姿が映っていた。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ククル「おい、アンアン。どうした?おい!」

ククルの声で我に返るアンアン。今しがたの幻にやる気を促され、魔法の呪文を唱えてみる。

 

アンアン「愛、美、智の力よ。偉大なる花神ププラ様を証人とし、花の法典の所有者・花仙魔法使者シア・アンアンの名をもって変身します。愛、美、智のパワー集結!」

 

アンアンはついに花仙魔法使者に変身した。

 

ククル「オ、オマエ…、本当に…」

アンアン「私、本当に…」

ククル「スゲエぞ!オマエは本当に運命の花仙魔法使者だったんだ!」

アンアン「私が花仙魔法使者…」

ククル「早く召喚呪文を試してみろ」

 

アンアン「愛、美、智のパワーよ、偉大なる花神ププラ様を証人とし、花の法典の所有者シア・アンアンの名をもって、あなたを召喚します!出でよ、椿!」

 

椿「すごいわ、アンアン。ついにやったのね!私にはわかってた、あなたが花仙魔法使者だって」

アンアン「なんかまだよくわかってないんだけどね。…ねえ、次は何をすればいいの?」

木に残る雪を見て何かを思いつく椿。

椿「アンアン、花仙魔法使者はね、花の力で人々を守るの。そして私はツバキの精霊王で、雪や風を司る力を持っているの。だから二人で雪の精霊たちを送り出し、春を迎えましょう」

アンアン「うん!」

 

アンアン「冬の精霊たちよ、風に乗って立ち去りなさい。そして春の訪れを迎えましょう。風雪!」

 

(場面は変わって夜。アンアンの部屋。)

椿の【精元】(注)に見惚れるアンアン。

注;花仙精霊王の元となるもので、ボタンのような形をしている。花仙精霊王と契約すると、精元を手に入れることができる。

アンアン「きれいだなあ。どこにしまおうか」

ククル「この形はどこかで見たような…。あ!」

何かにひらめいたククルは魔法で宝石箱を出した。

アンアン「この箱、すごくきれいだね!」

すると、椿の精元がひとりでに宙に浮き、箱の中のくぼみに収まった。

ククル「ぴったりだ」

アンアン「本当だ。きれいだなあ」

ククル「庶民、これは古霊仙族王室御用達の宝石箱だ。オレ様の代わりに花仙精霊王を集めるオマエにこの箱をくれてやる…いや、貸してやる」

アンアン「ほんと?ありがとう。私が今までもらった中で一番高そうなプレゼントだよ」

ククル「フン!世間知らずの庶民め」

アンアン「…ククル」

ククル「なんだ?」

アンアン「あのね、えっとね…」

アンアンが勉強机の引き出しを開けると、中に小さな家具が置かれていた。

アンアン「ほら、ククルのお部屋を用意したんだ。ククル王子、これでおあいこだね」

ククル「なんだと?この狭い部屋がオレ様の宝石箱と釣り合うわけないだろ!」

アンアン「ククル!」

さっきまで仲良くしていた二人だったが、またケンカが始まった。

 

 

【続く】