ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
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小花仙第1季第2集 古灵仙王子 驾到!
【大雑把なあらすじ】
地球に散らばった花仙精霊王を集め、花の法典を元の姿に戻すため、古霊仙族の王子ククルは単身地球へと乗り込んだ。しかし、異世界地球では元の姿を保つには力が足らず、さらに小さい体になってしまう。そして弱っているところを雑貨屋の店主に拾われ、ぬいぐるみとして店で売られてしまった。
一方、冬休み中のアンアンは新聞配達のボランティアをしていた。そのお礼に雑貨屋の店主からぬいぐるみをプレゼントされたアンアンは、ぬいぐるみを家に持って帰った。部屋でぬいぐるみをいじっていると、いきなりそのぬいぐるみがしゃべり始めた。ぬいぐるみは言う、自分は古霊仙族の王子ククルだと。そして、椿を横取りしたのはアンアンだと勘違いしたククルは魔法のステッキで椿を召喚する。しかし、椿は既にアンアンの守護精霊になっていたため、ククルの言うことを聞かなかった。人間と守護契約を結んだことで椿をなじるククルだったが、椿の口撃に遭い、仕方なくアンアンを認め、一緒に花仙精霊王を探すことになった。
【日本語訳】
(ラベル大陸、光の女神ププラの神殿。)
ククル「花の法典がなくなった?!」
光の女神ププラ「ククル、あなたは古霊仙族の王室の血を引く唯一の人。あなたなら【精霊王カード】の気配を感じることができるでしょう。そして、魔法陣を敷きなおし、【花の法典】を元の姿に戻すことができるでしょう。必ず花の法典を取り戻すのです」
ククル「だった一人の王子であるこのオレを恐ろしい異世界に送り込もうだなんて、よくそんなひどい真似ができるな。オレは絶対に行かないぞ!…そもそもこんなことになったのは、ダイ・ウェイウェイ先生のせいだからな!」
エドウィン「でも、ダイ・ウェイウェイが花の法典の封印を解いていなければ、ヤージャの思うままになっていたぞ」
ククル「花の法典なんかヤージャにくれてやればいいじゃないか。オレはヤツの魔法で永遠に大人になれない体にされたんだ。古霊仙族の復興なんてもう無理だ」
ダイ・ウェイウェイ「ククル王子、ヤージャがなぜ花の法典を奪おうとしたかわかる?花の法典は彼女がかけた魔法を全て解くことができるからよ」
ククル「何だって?ヤージャの魔法が解けるのか?ってことは、オレがヤツにかけられた魔法も解けるのか?オレは元の姿に戻れるのか?」
ククルの言葉に笑顔でうなづくエドウィンとダイ・ウェイウェイ。
エドウィン「先代の古霊仙族の王は素晴らしい王様だったはず。ククル王子もそうでしょう?」
ククル「わかった。花の法典を取り返してくる!」
エドウィン「もしヤージャに先を越されたら…」
ククル「じゃあ、今すぐ行って来るぜ!ヤージャの好きにさせないぞ!」
エドウィンにおだてられ気をよくしたククルは、急いで異世界・地球へと乗り込んだ。
光の女神ププラ「古霊仙族は真の王子を必要とする時がきたようです」
(場面は変わって地球、アンアンの部屋。)
アンアン「へったくそな歌―!」
朝、目が覚めたアンアンは、階下から聞こえてくるパパの下手くそな歌に頭を抱えた。そして、頭から布団をかぶると、ふと昨夜の不思議な出来事が思い出された。
(アンアンの回想シーン。椿に促され、呪文を唱えて椿と契約する。)
アンアン「呪文って何?」
椿「私の名前を呼んで!」
アンアン「椿…」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
アンアン「もしかしてゆうべのことは夢だったのかな?いつの間に寝ちゃったんだろう」
パパ「アンアン、今日の朝ごはんは何かあててごらん。早く降りておいで」
階下からパパの呼ぶ声が聞こえる。
アンアン「ハァ、パパの料理はお菓子以外全部マズイからなあ…」
アンアン「パパ、おはよう。もう起きてたよ」
パパ「ほら、今日はアンアンとシロのために新メニューを用意したよ」
アンアンがテーブルの上を見ると、そこにはパパが作った不味そうな料理が並んでいた。
アンアン「うわあ、パパ、すごい…」
パパ(僕の溢れる愛に感動しているね。僕はなんていいパパなんだ~!)
パパ「そうだ。朝刊を取って来るね」
アンアン「あ、新聞配達に行くんだった!もう時間だ。行ってくるね!」
パパ「まだ朝ご飯を食べてないじゃないか」
新聞配達を口実にパパの料理を回避したアンアンは、急いで外へ駆け出した。
パパ「気をつけていってらっしゃい」
アンアン「はーい!」
パパ「アンアンはどんどん大人になっていくね」
(場面は変わって新聞配達をするアンアン。)
アンアン「朝刊です」
女の人「アンアン、ありがとう。お疲れさま」
アンアン「ううん、好きでやってるの」
女の人「うふふ。じゃあね」
アンアン「はーい!」
(場面は変わって街の雑貨屋さん。店内には可愛いぬいぐるみやおもちゃが並んでいる。)
アンアン「おじちゃん!新聞遅れてごめんなさい」
雑貨屋の店主「アンアン、大丈夫だよ。ありがとね」
アンアン「ううん、今は冬休みだから」
雑貨屋の店主「あと何日かで新学期だね。新聞配達の天使、アンアンにも会えなくなるね」
アンアン「えへへ」
そのとき、店内のワゴンから男の子のぬいぐるみが落ちて来た。不思議に思い、アンアンはそのぬいぐるみを拾い上げた。
雑貨屋の店主「アンアン、気に入ったのならあげるよ」
アンアン「ううん!違うよ」
雑貨屋の店主「いいから、いいから。それはおじさんからのお礼だよ。持って行きなさい」
アンアン「おじちゃん、ありがとう…」
ぬいぐるみをプレゼントされたアンアンは、仕方なくそれを持って帰ることにした。
(場面は変わってアンアンの部屋。ベッドに寝ながら男の子のぬいぐるみをいじっている。)
アンアン「なんか変なの。羽もついてる」
すると、突然ぬいぐるみがしゃべり始めた。
ぬいぐるみ「王子に対して敬意を払わぬとは、大胆不敵な庶民だな!…オマエのことだよ!身の程知らずの庶民め!オレ様は王子だぞ、ひざまずけ!」
アンアン「また夢を見てるのかな。ぬいぐるみがしゃべるなんて」
ククル「早くひざまずけ!頭を下げろ!」
驚いて思わずぬいぐるみを投げるアンアン。
ククル「イッテー!無礼なヤツだな。オレ様は花の国、古霊仙族のククル王子だぞ!」
アンアン「花の国?王子?ただのお子様じゃないの?」
ククル「誰がお子様だ」
そのとき、アンアンが首から下げているツバキのペンダントが光を放った。
ククル「(アンアンに向かって)オマエだったのか!花仙精霊王を早く返せ!しらばっくれるな!」
アンアン「何を言ってるの?!」
ククル「観念しろ、地球人め!このオレ様の眼を誤魔化せると思ってるのか!」
アンアン「まだ夢を見てるの?!夢なら早く覚めて!」
ククルは魔法のステッキを持ってアンアンに襲いかかった。
ククル「古霊仙族の継承者、花仙魔法使ククルの名において命令する。椿、出て来い!」
ククルの呪文に反応し、魔法陣から椿が現れた。
アンアン「(椿に向かって)あ、あなたは昨日の夢に出てきた…!」
ククル「椿、オマエ何してんだよ。花の法典のはじまりの精霊王ともあろうものが人間と契約を結ぶなんてとんだ恥さらしだぞ。…何笑ってんだよ。王子の前で無礼なヤツだな!」
椿「アハハハハ、古霊仙族の王子?あら~、なんで肉まんみたいなの?」
ククル「に、肉まん?誰が肉まんだ!オレ様は王子だぞ!地球に来たせいでこうなったんだよ!」
(ククルの回想シーン。地球に着いたばかりのククル。)
ククル「何でだよ?!元の姿に戻れるんじゃなかったのか?!なんでさらに小さくなってんだよ!やめてくれ~!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ククル「それからあのヘンなオヤジに拾われて店で売られたんだ」
椿「肉まん王子、どうやら地球で元の姿を保つには力が足りないようね」
ククル「オマエはオレ様の精霊だろ!早くオレ様を元の姿に戻せ」
椿「誰があなたのものですって?私はアンアンの守護精霊になったのよ」
ククル「チクショウ!地球人なんかと契約を結ぶなんて!ラベル大陸に戻ったら覚えてろよ!」
椿「イヤ~ン、こわ~い!肉まん王子~!」
アンアン「二人とも…」
椿「肉まん王子、花の法典の封印を解かれた花仙精霊王は自由の身なの。私は規則通り、一番最初に私の心を掴んだ人と契約しただけ。なんの問題もないわ」
ククル「でも、コイツは人間だ!」
椿「アンアンは私の好きなにおいがするの。それにひきかえ今のあなたはなに?フン、その姿でどうやって他の精霊王たちの心を掴もうというの?ウフフ、あと、あなたは魔法が下手くそだって聞いてるわ」
ククル「だまれー!」
椿「精霊たちがみんな言ってるわ。古霊仙族の王子はおバカさんだって」
ククル「フン、わかった。それじゃあ庶民のシア・アンアン、オレ様の花仙精霊王集めの補佐という名誉ある任務をオマエに授ける」
アンアン「ちょっと待って!二人とも何の話をしてるの?!」
椿「ほんとに傲慢で無礼な王子ね!」
ククル「何だって?ちっぽけな妖精くせに!」
アンアン「これはきっと夢だ。昨日と同じ夢を見てるんだ。朝になったら全部消えてるはず!」
ククル「馬鹿庶民!早くオレ様の寝床を用意しろ。あとご馳走もだ。オレ様は腹が減ったぞ!」
椿「ほんとに失礼な肉まんね!」
ククル「だまれー!」
パパ「アンアン、誰と話してるんだい?入るよ」
アンアン「パパ、この人たち…」
パパ「誰のことを言ってるんだい?」
パパが部屋に入ると椿の姿はもうなかった。そして、ククルは出会ったときと同じぬいぐるみの姿でベッドの上に転がっていた。
アンアン「ううん、なんでもない。ただの独り言だよ。(一人二役をしながら)『負けを認めろ!お前に姫を助けることはできない!』、『王子さま、助けて~』。あはははは…」
パパ「遅くまで遊んでちゃだめだよ。早く寝なさい」
アンアン「ハア、やっぱ夢か…」
訳がわからぬまま夜は更けていくのであった。
【続く】