小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1期33話 期待のルーキー

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。


※こちらの日本語訳は個人が趣味で行なっているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

上海淘米公式youtube

小花仙第1季33集 期待的新生

https://youtu.be/BXqtyN6YaEI

 

【大雑把なあらすじ】

花の妖精をゲットすることを生業としている魔法少女アンアンの街に、異世界から初音ミクが迷い込んできた。

ケガをして声を失った初音ミクは、天才少年音楽家の育てる花に宿り、回復を待っていたが…。

 

【登場人物紹介】

シア・アンアン(夏安安)

  主人公。シアが苗字でアンアンが名前。魔法少女

  とある事情で地球上に解き放たれた【花の精霊王】たちを探している。

  薄茶色のお団子ヘア。

 

ククル(库库鲁)

  お花の世界から来た妖精王子。

  アンアンとともに花の精霊王たちを探している。

  小さくて羽が生えている。

 

チェンハン(千韩)

  アンアンの大親友。千が苗字で韩が名前。

  アンアンを心から大切に思い、アンアンを助けたいと思っている。

  うさぎの耳のようなカチューシャをしている。


ルシオ(卢西奥)

  謎の転校生。

  博識で親切だが、クラスメイトたちとは少し距離を置いている。

  水色の髪で眼鏡をかけている。


ワンクーお兄さん(王珂哥哥)

  アンアンの憧れの存在。

  アンアンが魔法少女になるきっかけを作った人物。

  黄色っぽいジャケットに緑系のネクタイをしている。


チーくん(小池)

  今回の主役。 天才少年音楽家

  自分の作った曲を人に歌ってもらうのが夢。

  片耳が悪いが、お医者さんからは手術でよくなると言われている。

  Tシャツを着た少年。

 

【日本語訳】

夏休みが始まったばかりのある日、憧れのワンクーお兄さんのお手伝いに来たアンアン、チェンハン、ルシオ

夏休み恒例のイベント、フラワーコンテストがまもなく開催されるので、その準備の手伝いをしているのだ。


お兄さん「アンアン、手伝ってくれてありがとう」

アンアン「夏休みだから…(ワンクーお兄ちゃんかっこいい❤️)」

お兄さんの素敵な笑顔に目がハートになるアンアンと微笑ましく見守るチェンハン。


お兄さん「みんなありがとう。気をつけて帰ってね」

フラワーコンテストの準備を終え、お兄さんに見送られながら帰途につくアンアンたち。

ルシオ「花港市フラワーコンテストってどんなイベント?」

チェンハン「ルシオは今年が初めてだよね?」

アンアン「毎年夏休みが始まってすぐの頃に、子どもたちはみんなお花の苗をもらうんだ」

チェンハン「それで、その苗を大切に育ててお花を咲かせるの」

アンアン「最後にそのお花たちを集めて、どのお花が一番きれいに咲いたか決めるんだ」

チェンハン「一番きれいに咲いたお花がその年の【花王】になるの。アンアンは毎年すごく頑張ってるんだよ」

アンアン「だけど、毎年二位どまりだよ…」

チェンハン「大丈夫!今年は絶対一位だよ!」

ルシオ「そうだ、ある伝説を思い出した。ちょっと特殊な話だけど、あの花なら絶対に【花王】になれるだろうな」

アンアン「どんな花?」

チェンハン「ルシオは本当にいろんなことを知ってるね」

ルシオ「その花の名前は緑牡丹」

アンアン「緑牡丹?緑色の牡丹?」

チェンハン「世の中に緑色の花なんてあるの?」

ルシオ「ただの伝説だよ。でも、みんなが言ってる。その花は異世界から来た、真の花の妖精だって」

アンアン&チェンハン「えー!見てみたい!」

ルシオ「その花の花言葉は期待のルーキー」

 

 

場面は変わって、異空間で楽しそうに踊る初音ミク

遠くから聞こえる美しい歌声が気になる様子。その声の主を探そうとあたりを見渡すと、足元には一輪の不思議な花が咲いていた。

ミクがその花にそっと手を触れると、彼女の身体は異空間に飲み込まれていった。

 

 

また場面が変わり、舞台は今回の主役、チーくんのお部屋。

夜遅くまでピアノの練習をするチーくん。テレビからは最近の花港市のニュースが流れている。

------第五回花港市フラワーコンテストがまもなく開催されます。

花港市の小さなお友達は忘れずにお花の苗をもらいに行ってくださいね。

今年の【花王】は誰になるのかとても楽しみですね。

皆さん、頑張ってください。


遅くまでピアノの練習を続けるチーくんを心配し、彼の母親が部屋に入ってきた。

ママ「チーくん、早く休みなさい。明日、ママと一緒にお花の苗をもらいに行きましょう。…チーくん、聞いてる?」

ママの問いかけに笑顔で頷くチーくん。


テレビから再びアナウンサーの声が聞こえてくる。

------近頃、花港市では夜中に聞こえてくる美しい歌の噂でもちきりです。

この歌声の主を知りたいと、市民の皆様からお電話やメールでたくさんのお問い合わせをいただいております。

 

 

場面は変わって夜の町。

花壇に植えられた【カンナ】の花が不思議な光を放っている。

蛍のようなその光は噂の歌声に乗り、ふらふらと町中をさまよっている。そして、その光を追うアンアンたち。

彼女の正体は実は魔法少女であり、とある事情で地球上に散らばってしまった【花の精霊王】たちを、本来の居場所である【花の魔法陣】に戻すという使命を負っていた。


アンアン「私は魔法少女シア・アンアン!花の精霊王よ、早く本当の姿を現しなさい!」

ククル「最近、いろんなとこで聞こえる歌声の犯人はオマエだろ!史上最強イケメン王子のオレ様がソッコーでゲットしてやる!」


捕まるまいと逃げる光の玉、それを両手を広げて止めようとするチェンハン。

チェンハン「行かないで!あなたの歌声はとってもきれいだと思う。でもね、夜中に声だけ聞こえて姿が見えないというのはちょっとどうかな…」

チェンハンにそっと近づき、そのまま飛び去る光の玉。


ククル「アイツ、逃げるぞ!」

再び光の玉との追いかけっこになるが、光の玉は元いたカンナの花の近くで消えてしまい、結果、アンアンたちはその姿を見失ってしまった。

 


チェンハン「見失っちゃった…」

ククル「残念!姿もよく見えなかったし、何の花の精霊王かわからないな」

アンアン「これじゃ、ますます彼女の名前を知る方法がないね」

チェンハン「でも、彼女の歌はとても素敵だったね」

アンアン「ククル、歌が大好きな精霊って知ってる?」

ククル「もっちろん!ちょっと待って、すぐに思い出すから!すぐに思い出すから!!」

と言いつつ、全く思い出せないククルを笑うアンアンとチェンハン。


その時、夜空に一筋の光が流れた。


アンアン「流れ星!」

チェンハン「きれい!お願い事しようよ。流れ星が流れてすぐにお願いをすると、願いが叶うんだって!」

アンアン「ほんと?」

心の中で願い事をつぶやくアンアン。

彼女の願いは離れ離れになっている母親との再会である。


ククル「オマエラ女子はめんどくせーなー」

流れ星に夢中になる女子たちをからかい、鉄拳の制裁をくらうククル。


夜空から降る緑の流れ星。これこそがこの世界に迷い込んだ初音ミクであった。

 

 

場面は変わって、フラワーコンテスト開催初日。

花の苗をもらうため、多くの子どもたちが花屋に集まっている。どの子も期待に胸を膨らませているようだ。


------見ろよ、今年も人がいっぱいだ。

------どんなお花の苗をもらえるのかな。

------今年の【花王】は誰だと思う?


花の苗を受け取る子どもたちを笑顔で見送るお兄さん。そこにアンアンたちが寄ってくる。

アンアン「ワンクーお兄ちゃん、お疲れ様」

お兄さん「アンアン、今年も頑張ってね」


チーくんママ「ワンクー君」

お兄さんが振り返ると、ママに手を引かれたチーくんがやってきた。


お兄さん「チーくんのお母さん」

チーくんママ「ワンクー君、今年もお疲れ様」

お兄さん「いえいえ、とても有意義で楽しいイベントですからね。チーくんの耳はよくなりましたか?」

チーくんに目線を合わせるようにかがむお兄さん。

チーくん「ワンクーお兄ちゃん」

チーくんママ「お医者さんはよくなるって言ってたわ」

お兄さん「それならよかった」


お兄さんが苗の鉢植えを手渡そうとすると、チーくんはそれには興味を示さず、隅に置かれた植木鉢の方へ走って行った。どうやらその苗が気に入ったようだ。


お兄さん「チーくんはそれがいいの?ちょっと元気がないみたいだから、よくお世話をしてあげてね」

お兄さんのアドバイスに嬉しそうに頷き、チーくんは帰って行った。


アンアン「ワンクーお兄ちゃん、あの子身体が悪いの?」

お兄さん「チーくんはすばらしい天才少年音楽家だよ。だけど、耳がよくないんだ」

チェンハン「それは残念だね」

お兄さん「大丈夫。手術をしたらよくなるって。彼はみんなの期待の星なんだ」

アンアン「期待の星…」


アンアンは帰って行くチーくんの後姿をじっと見つめていた。

 

 

場面が変わってチーくんの部屋。もらった苗に語りかけながら水やりをするチーくん。

チーくん「がんばれ!ボクも頑張るから」

 

彼の美しいピアノの音色は花の中で眠っていた初音ミクを目覚めさせた。

 

チーくん「キミは本当にすごいね」

毎日、苗に語りかけ、かいがいしくお世話をするチーくん。

 

彼のピアノの音色に呼び覚まされ、苗の中から初音ミクが姿を現した。

だが、彼にはその姿は見えないようだ。

ミクはピアノに座り、その音色に聞き入っている。


すると、花壇に植えられたカンナの花から、今度は人の姿をした花の精霊王が現れた。その精霊王がチーくんのあの歌を歌っている。


チェンハン「アンアン、歌声はあっちから聞こえてきたみたい」

ククル「このあたりだ!」


精霊王をゲットするため、歌声のする方向へと急ぐアンアンたち。

そして、その歌声に気づいたミクは部屋から外へ飛び出した。


ククル「アンアン。早く!」

チェンハン「アンアン、人が来ないうちに早く!」

二人に急かされ、魔法少女に変身するアンアン。


アンアン「花仙魔法少女、シア・アンアン変身!愛、美、知恵のパワー集結!」


アンアンたちがカンナの花の精霊王に追いつくと、そこには新たな精霊王(初音ミク)がいた。

お互いの存在に驚くカンナの花の精霊王と初音ミク


ククル「なんだ?二人いる?」

アンアン「花の精霊王が二人も…」


アンアンたちは訳が分からず、ただ二人の精霊王を見つめるのだった。

 

 

 

 


【続く】