ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行なっているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
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小花仙第1季34集 美好的未来
【前回のあらすじ】
時空の旅人初音ミクは、旅の途中、謎の歌声に惹き寄せられ、うっかり花港市に迷い込んでしまう。
耳の不自由な天才少年音楽家チーくんに拾われたミクは、彼の献身的な世話と美しい彼のピアノの音色のおかげで次第に元気をi取り戻していった。
ある日、ミクは自分が異世界へと迷い込む原因となったあの歌を耳にする。
気になって外へ出てみると、アンアンとククルが花の精霊王をゲットしようとしているところだった。
【大雑把なあらすじ】
ふとしたことから、自分が花港市へ迷い込むきっかけとなったカンナの花の精霊王と仲良くなるが、偶然にも彼女も同じ未来(ミク)という名前だった。
音楽を愛する者同士意気投合した二人だったが、カンナの精霊王未来はその身と引き換えにミクの歌声を取り戻そうとする。
【日本語訳】
カンナの花の精霊王と初音ミクを前に身構えるアンアンとククル。
アンアン「なんで二人もいるの?」
ククル「今日はほんとにラッキーだな。一度に二人もゲットできるなんて。アンアン、早くしろ!」
アンアン「でも、何の花の精霊王かわからないし、名前も知らないよ」
ククル「オイ、オマエラ!早く名を名乗れ!」
ククルの問いに答えられない様子のミク。
アンアン「あの子、しゃべれないみたい…」
ククル「変だな。しゃべれない精霊王なんて聞いたことないぞ」
アンアン「だけど、あの子すごくきれい…」
ククル「そんなのどうでもいいよ!早くゲットしろ!」
アンアン「出でよ!椿!風雪!」
魔法のステッキを構え、自身の守護精霊王・椿を召喚するアンアン。
椿の攻撃技【風雪】に一瞬体をこわばらせるも、カンナの精霊王はその歌声で椿の攻撃を跳ね返した。
彼女の美しい歌声に前後不覚となるアンアン、ククル、椿。
その隙に、カンナの精霊王とミクは手を取り合い逃げて行った。
チェンハン「アンアン、ククル、どうしたの。彼女たちは…?」
一足遅れて現場に駆け寄るチェンハン。
ククル「また逃げられた」
アンアン「前回もここで見失ったよね」
チェンハン「アンアン、ククル、大丈夫?」
アンアン「大丈夫。あの精霊王の歌声が素敵すぎて、ぽーっとしちゃっただけ」
ククル「それがヤツの能力なんだ。そうだ、歌でみんなを惑わす能力…!ヤツの正体がわかったぞ!」
場面は変わって、チーくんのお部屋。
フラワーコンテストのお花に水やりをするチーくん。
ピアノに腰掛け、自己紹介をするカンナの精霊王と初音ミク。
しかし、ミクは声が出ないため、動作で自分の名前を伝えるしかない。。
カンナの精霊王「はじめまして。私の名前は未来」
ミクはまず未来を指さし、そのあと自分を二回指さす動作をした。
未来「どういう意味?」
思いが伝わらず戸惑う様子のミクを見て、彼女も同じ「未来(ミク)」という名であることを察するカンナの精霊王未来。
ミクはその後も動作を使い、どうにか自分の名前が【初音ミク】であることを未来に伝えることができた。
未来「初音未来(ミク)?あなたも未来(ミク)って言うの?面白い!ミクも【花仙】(花の世界の住人)なの?」
未来の問いに首を横に振るミク。
未来「どうりで私がわからなかったわけだ。ミクは何の花の精霊なの?どこから来たの?」
ミクは未来の額に自分の額をくっつけ、この世界に迷い込んでから今までの記憶を未来の脳裏に流し込んだ。
未来「なるほどね。けがをしてしまって、お花の中に隠れていたの。チーくんの音楽がミクに力を与えたの。すごく不思議!ミクも歌が好き?」
未来の問いに歌で答えるミク。
歌声は聞こえなかったけれど、未来の耳には確かに届いているようだった。
未来「すごい!プロの歌手みたい!」
嬉しそうにうなづくミク。
未来「ミクは本当にプロの歌手なの?ミクの歌は本当に素敵ね。私も歌が好きなんだ。【花仙国】(花の王国)で一番歌のうまい花仙は私だって女神様も言ってた。…きっとみんながミクの帰りを待ってるね」
ミクは未来の言葉に目を伏せ、チー君のもとに飛んで行き、その頬にキスをした。
ミクの姿が見えないチーくんはそれには気づかず、植木鉢の花に向かって語り始めた。
チーくん「元気になったらきっときれいなお花が咲くよ。僕の片耳はよく聞こえないけど、頑張ればきっとよくなるってママが言ってた。だからキミも頑張って。」
語りかけながらピアノの練習を始めるチーくん。
チーくん「キミは音楽が好き?」
チーくんの言葉にうなづくミク。
チーくん「僕も大好き。いつか誰かが僕の歌を歌ってくれるのが僕の夢なんだ」
未来「ほんとにあの子は天才なの。私はあの子の音楽が大好きなんだ」
チーくんのピアノの音色に合わせて歌いだす未来。ミクの拍手に照れた様子。
未来「ミク、あなたは歌手だから、きっと私より上手に歌えるでしょうね。聞いてみたいな」
未来の言葉を赤くなって否定した後、とても寂しそうに目を伏せるミク。
二人の間にしばし沈黙が流れたが、未来は何か方法を思いついたようだった。
未来「チーくんの言う通りだわ。私たちも頑張らないと。ミクの声を取り戻しに行こう!」
二人は手を取り合い、部屋の外へと飛び立った。
場面は変わって、フラワーコンテスト会場の花屋。
アンアン、ククル、チェンハンで作戦会議をしている。
アンアン「ククル、あの精霊王はカンナの花の精霊王ってこと?」
チェンハン「カンナの花?」
ククル「アイツは花仙国で一番歌が好きな精霊王なんだ。アイツの名前は…」
未来「私の名前は未来」
三人が顔を上げると、そこには手を取り合った未来とミクがいた。
アンアン「あなたたちは」
ククル「オマエかしこいな!自ら白状しに戻ってきたか」
チェンハン「未来の隣の人は誰?」
未来「この子は私の友達。彼女も未来(ミク)って言うの。初音ミク。うっかりこの世界に迷い込んでしまったの。あなたは伝説の花仙魔法少女でしょ?ミクの声を取り戻すことができたら、あなたを伝説の魔法少女と認め、あなたと契約するわ」
アンアン「声を取り戻す?」
未来の言葉に少し戸惑うアンアン。
未来「彼女はケガをしてるの。でも、ミクは素晴らしい歌手で、声は彼女にとってとても大切なものなの」
チェンハン「アンアン、できる?」
アンアン「成功するかどうかはわからないけど…」
未来「何か方法があるの?!」
アンアン「うん。前にククルがカンナの花の能力は歌うことだって言ってた。だから、未来の【精元】がミクを助けられるかもしれない」
アンアンの言葉に少し考え、そして未来はミクに向き合いその両手を握った。
未来「どうやら私たちはここでお別れのようね。私の新しい友達ミク、あなたのファンがあなたの帰りを待ってるわ。多くの人たちがあなたの歌を聴けることを私は心から願ってる。チーくんのあの歌を一番上手に歌えるのはミク、あなたよ。あなたの歌声に拍手を…!」
別れの言葉を告げ終えた未来はミクの手を離し、アンアンの前に立った。
未来「花仙魔法少女、私はあなたと契約します」
アンアン「花仙魔法少女、シア・アンアン。変身!愛、美、知恵のパワー集結!偉大なる花神ププラ様を証人とし、法典の所持者の名をもってあなたと契約を結びます!未来!」
アンアンの足元に魔法陣が現れ、魔法のステッキからカードが飛び出した。
カンナの精霊王未来はそのカードに吸い込まれ、本来のあるべき姿、花の法典の一部へと姿を変えた。
「カンナの精霊王未来、花仙魔法少女と契約完了」
カンナの精霊王未来の姿を映したカードは【精元】に姿を変え、アンアンの手のひらへと落ちていった。
アンアンから未来の【精元】を受け取って歌声を取り戻したミクは、未来との約束のチーくんのあの歌を声高らかに歌いだした。
ミクの美しい歌声に笑顔になるアンアンたち。
チェンハン「ほんとにきれい」
アンアンに【精元】を返し、三人にお礼のキスをするミク。
場面は変わってチーくんの部屋。
ミクの歌声はチーくんの耳にもはっきりと聞こえたようだ。
ミクの花を手に窓辺に駆け寄るチーくん。窓の外には笑顔で自分の歌を歌うミクの姿が。
驚いた表情で自分を見つめる彼の額にキスをし、ミクは彼の歌を歌い続けた。
チーくん「あ、あの歌は僕の歌。キミは…」
植木鉢に視線を向けた彼はミクの正体に気づいたようだった。
笑顔で手を振り、ミクは元の世界へと帰って行った。
そして、ミクの花はその美しい緑色の花を咲かせた。
場面は変わってフラワーコンテスト最終日の花屋。
お兄さん「チーくん、おめでとう。今年のフラワーコンテストの優勝者はキミだよ」
胸には優勝者の証の勲章をつけ、手には美しく咲いたミクの花を持って嬉しそうなチーくん。
チーくん「ワンクーお兄ちゃん、ありがとう」
チーくんママ「この子の耳は完全によくなりました」
アンアン、チェンハン「ほんと?よかった!」
チーくんママの言葉に駆け寄るアンアンとチェンハン。緑色の花に驚く二人。
アンアン「ほんとに緑色の牡丹だ。不思議だね」
チェンハン「前にルシオが言ってたね。花言葉は期待のルーキーだって。本当にきれい」
お兄さん「それじゃ、今年の【花王】に輝いたお花に名前をつけようか」
チーくん「名前…」
お兄さんの言葉に促され、名前を考えるチーくん。
彼の脳裏に初音ミクが浮かぶ。
チーくん「未来、美しい未来」
未来と名付けられたその花は美しい輝きを放っていた。
【終】