小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2期 第10話 シア・アンアン!新たなる変身!


ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
 
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小花仙第2季第10集 夏安安!全新的变身!

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【大雑把なあらすじ】
迷の王子タバスの黒魔法により変身できなくなったアンアンは、一番の物知りだと言われる勿忘草の精霊王の知恵を借りるべく、彼女を探しに出かけた。途中で勿忘草の花畑を通ると、そこに勿忘草の精霊王が現れた。そして、精霊王を横取りしようとタバスも現れた。
 
タバスの圧倒的強さに、なす術もないアンアン。勿忘草精霊王に助けを求めるも、彼女の返事は「自分を助けられるのは自分だけ」という、そっけないものだった。アンアンのピンチに駆けつけるチェンハン。急いで変身するも、体力不足で攻撃不能になってしまう。タバスの攻撃がチェンハンを襲ったそのとき、アンアンは自分の身を盾にして、チェンハンを守ろうとした。アンアンの勇敢な行動に勿忘草精霊王は感化され、全ての呪いが解けてアンアンは変身できるようになり、タバスに勝利した。
 
勿忘草の花言葉は“永遠に変わらぬ思い出”。“全てを元に戻す能力”を持つ彼女の力が、花の法典とアンアンを“黒魔法がかけられる前の状態”に戻したのだった。
 
【日本語訳】
(ナレーション)
迷の王子の黒魔法により花の法典の力が封じられ、アンアンは変身できなくなってしまった。このピンチにチェンハンが勇敢に立ち向かうと、彼女の心に眠る愛の力が目覚め、チェンハンは【愛の花仙魔法使者】に変身した。
その後、アンアンたちは精霊王で一番の年長者であるという勿忘草の花仙精霊王の知恵を借りるべく、彼女を探しに出かけた。
 
(前回の回想)
迷子の男の子を家まで送ろうとしたアンアンとククルは、道の途中で勿忘草の花畑を見つける。美しい光景に喜ぶアンアンたちだったが、ふと気づくと男の子がいない。不思議に思っていると、突如、花畑の中から勿忘草の精霊王が現れた。そして、そこに迷の王子タバスが現れ、精霊王を横取りしようとした。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
タバス「愚かな地球の少女よ、お前は【伝説の運命の魔法師】ではなかったのか?」
ククル「卑怯で下劣なヤツめ!アンアンが変身できなくなったのはオマエのせいだ!」
タバス「【運命の人】はたとえ何が起ころうとも、その強さが揺らぐことはないのだ」
ククル「オマエはみんなが自分みたいなヤツだと思ってるのか?わずかな嫉妬と欲望のために(悪に)屈すると(※)。オマエは兄貴のシモンのことを考えたことはあるか?ヤツはオマエのために…」
(※ここのセリフは、アニメ版は「为了不做瞎子,屈服在邪恶之下」ですが、意味がよくわからなかったので、公式監修の小説版の該当箇所、「因为一点嫉妒和欲望就屈服」で訳しました。)
タバス「黙れ!」
ククル「うあ!」
ククルの言葉に激怒し攻撃するタバス。攻撃をまともに受けて吹っ飛ぶククル。
タバス「私の前で彼の名を口にするな!」
アンアン「ククル!大丈夫?」
ククル「うう…」
アンアン「どうしよう…」
タバス「弱者は頂点に立つ資格などないのだ」
アンアン「勿忘草の精霊王、私を助けてください」
絶体絶命のアンアンは勿忘草の精霊王に助けを求めた。しかし、精霊王は目を伏せるだけだった。
アンアン「助けてくれないんですか?お願いします。貴女が一番の物知りだと聞きました。変身する力を取り戻す方法を教えてください」
勿忘草精霊王「花仙魔法使者」
アンアン「はい」
勿忘草精霊王「この世界で自分を助けられるのは自分だけです」
アンアン「でも、どうしたらいいかわからないんです」
ククル「アンアン、気をつけろ…」
アンアン「ククル…」
腕の中で苦しむククルの姿に、涙の止まらないアンアン。
タバス「話は終わったか?…玄天魔煞!」
タバスの攻撃が容赦なく二人を襲う。
ククル「古霊ディフェンス!」
フラフラになりながらも、タバスに立ち向かうククル。
アンアン「ククル…」
チェンハン「アンアン!」
もはや勝ち目のない二人の前に、チェンハンとルルが駆けつけた。
チェンハン「愛の花仙魔法使者、変身!花の精霊たちよ、温もりと愛を我に与えよ。この想いよ届け、魔法のパワー集結!」
急いで変身し、ククルを援護するチェンハン。チェンハンの援護によりタバスの攻撃の手が緩むも、ククルはまたもや吹っ飛ばされる。慌てて受け止めるアンアン。
アンアン「ククル…」
ククル「アンアン、もう泣くな。オマエは最強の武闘派女だろ?」
アンアン「うん…」
チェンハン「リン!リン!リン!愛の心よ、氷を溶かし、人々に温もりを与え、全ての美しい命を呼び覚ましなさい!」
チェンハンの必殺技がタバスを襲う。しかし、チェンハンの渾身の攻撃も、タバスには通用しなかった。
タバス「同じ攻撃が二度も通用すると思ったか?お前のような取るに足らない魔法師を相手にするなど時間の無駄だ。白鬼!」
タバスは大岩桐精霊王・白鬼を召喚し反撃を開始する。白鬼の攻撃がチェンハンに襲いかかる。
ルル「チェンハン、もう一度攻撃してみて」
チェンハン「うん!リン!リン!リン!愛の心よ、氷を溶かし、人々に温もりを与え、全ての美しい命を呼び覚ましなさい!…力が足りなくなっちゃった」
二度の渾身の攻撃に力尽きたチェンハンは、その場にへたり込んでしまった。
しかし、タバスは攻撃の手を緩めない。白鬼の攻撃が再びチェンハンを襲う。
ルル「チェンハン、気をつけて!」
しかし、チェンハンは避けられない。
アンアン「チェンハン!」
その時、アンアンの脳裏に、チェンハンが体を張って自分を守ってくれたときの光景がよぎった。
アンアン「チェンハン!」
チェンハンを守るために飛び出すアンアン。その行動に反応するかのように、椿のペンダントが強い光を放った。
タバス「何だ?」
メリメ「王子殿下!」
そして、アンアンの想いはついに勿忘草精霊王の心を動かした。
アンアン「チェンハン、今度は私が守る番だよ」
タバスの黒魔法が解け、元の姿へと戻る花の法典。その時、花の法典から赤い光がこぼれ出た。その光は“何か”に形を変え、アンアンの手のひらに落ちた。
アンアン「こ、これは椿!椿の【精元】!ありがとう、私の守護精霊」
 
アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!花の精霊たちよ、勇気と使命を我に与えよ。愛、美、智の力よ、全ての美しきものを集めよ。魔法のパワー集結!」
アンアンは変身する力を取り戻したのだった。
チェンハン「よかった、アンアン!」
ルル「花仙魔法使者…」
ククル「へへ。運命の人がついに戻って来たか」
アンアン「わ、私、変身できた!」
チェンハン「本当に良かった!」
ククル「がんばれよ、地球の庶民」
アンアン「うん!」
勿忘草精霊王の「この世界で自分を助けられるのは自分だけ」という言葉を思い出すアンアン。
アンアン「うん。花仙魔法使者シア・アンアン。頑張れ!」
タバス「白鬼、行け!雪冰刃集結!」
アンアン「花仙魔法使者よ、女神様の呼び声を聞き、精霊たちの聖歌に耳を傾けよ。花仙の翼!」
白鬼に圧勝する新生アンアン。悔しさに身を震わせ前に出ようとするタバスを、彼の守護精霊、黒薔薇男爵メリメが止める。
メリメ「王子、今日はここまでにしましょう。もうお疲れのようですので」
タバス「チッ!」
メリメの言葉を聞き入れ、タバスは混沌の異世界へと帰って行った。
 
チェンハン「アンアン、ありがとう」
アンアン「ううん。チェンハン、助けてくれてありがとう。チェンハンは私の一番の友達だよ。あと、ありがとう。ククル…王子殿下」
ククル「ヘヘ、大したことねーよ」
ルル「それじゃあ、シア・アンアン。花仙魔法使者としての使命を果たそうか」
勿忘草精霊王はいつの間にか子供の姿に変わっていた。
チェンハン「どうして勿忘草の精霊王は子供の姿になっちゃったの?」
ルル「勿忘草の花言葉は“永遠に変わらぬ思い出”。アンアンの心が彼女の力、“元どおりの魔法”を呼び起こし、呪いが解けて全てが元の状態に戻ったの」
ククル「だから力を使い果たして子供に戻ったのか」
ルル「うん。だから彼女、穆回は一番長生きの精霊王なんだ」
勿忘草精霊王に感謝の言葉を告げるアンアン。
アンアン「あなたが私に言ったことの意味がやっとわかりました。ありがとうございます。どんな困難にもそれぞれが自分自身で立ち向かって克服しないといけないんですね。さすがは最も偉大な智者と言われる精霊王です」
アンアンの言葉に勿忘草精霊王・穆回は満足げに頷いた。
 
アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもって、あなたと契約を結びます!【穆回】!」
 
勿忘草の精霊王【穆回】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 
【続く】