小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第1集峡谷の妖精

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行なっているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季1集 峡谷仙女

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【大雑把なあらすじ】

地球とは異世界の花の大陸ラベル。かつて美しかったその土地は暗黒勢力に飲み込まれ、次第に荒野へと化していった。ラベル大陸の守護女神ププラと、彼女を憎み、暗黒の力でラベル大陸を支配しようとする暗黒の女神ヤージャ。ププラ女神の最後の希望は、【花仙魔法使者】が【花の法典】でラベル大陸を救うという伝説。ププラ女神は花仙魔法使者を助けるため、古霊仙族の王子ククル、魔法師のエドウィン(ルシオ)、ダイ・ウェイウェイに加え、自分の娘である三仙女を地球へと送り込んだ。

花仙魔法使者シア・アンアンは地球の小学四年生。彼女の使命は地球に散らばった花の精霊王たちを探し出し、彼らと契約を結んで【花の法典】を作り直すこと。五十いるという精霊王のほぼ半数との契約が完了し、残りの半数の行方を探している。ある日、アンアンが花屋の手伝いに行くと、そこには不思議な鈴蘭があった。精霊王であると見抜いたアンアンたちはすぐさまゲットしようとするが、鈴蘭の精霊王は行方をくらましてしまい…。

 

【日本語訳】

暗雲が立ち込める空に祈りを捧げるヤージャ。

ヤージャ「暗黒魔神様、どうか私に更なる強大な力をお授けください。ププラに勝利するためなら、私はどのようなことも致します」

暗黒の空に、赤い目と翼のようなものが浮かび上がる。

ヤージャ「貴方様はこの世で最も強大な神であり、そのお力とお知恵は何者も遥か遠く及びません。あの無知な【花仙】(花の大陸ラベルの住民)どもなど、貴方様の前では塵芥も同然です。私は暗黒に誓います。次は絶対に敗北しませんと!私のこの手で、貴方様に【花の法典】を献上いたしますことを!」

暗黒の力により、美しいラベル大陸はその姿を荒野へと変えていく。

その様子を宮殿から見つめる花の女神ププラ。そこにヤージャが姿を現す。

ヤージャ「高潔なる花の女神、ププラお姉様。【花の法典】の力が無ければ、ラベル大陸なども一溜りもないわ」

ププラ「いいえ。ヤージャ、ご覧なさい」

荒れ果てた地を指さすププラ。なんとそこには小さな新芽が芽生えていた。

ヤージャ「?」

ププラ「邪悪な闇は永遠に正義の光には勝てないのです。ラベル大陸は新たな希望を見つけました」

ヤージャ「あの地球の庶民のことかしら?アハハハ。あの娘が勝てるものですか。暗黒魔神様はとっくに全てをお見通しよ」

ププラ「ヤージャ、なぜ貴女はこのようなことを…。貴女は何をしたのですか…」

ヤージャ「私の愛するププラお姉様。あのちっぽけな地球の少女もすぐに思い知ることでしょう。誰がこの世界の真の支配者であるかを。私の目的はププラ、お前に取って代わること!高潔な仮面を被った花の王国の神ププラよ、私がお前を滅ぼしてやる!」

三仙女「女神様!」

ププラとヤージャの間に割って入る三姉妹の妖精、三仙女。

ヤージャ「あら、三仙女たち。なんとお可愛らしい」

三仙女を攻撃しようとするも、ププラの強い光の攻撃で跳ね返される。

ププラ「ヤージャ、ラベル大陸が邪悪に染まることなど、私は永遠に許しません。【運命の花仙魔法使者】が現れるその日まで、私は全ての力を出し切り、ラベル大陸を守ります」

ププラの光の力がラベル大陸を包んでいく。

三仙女「女神様、それでは女神様の神力を全て使い切ってしまいます」

ププラ「お行きなさい。私の娘たちよ。正義のために戦い、【伝説の運命の人】を探すのです」

 

場面は変わって地球。

物語の主人公、アンアンの部屋にスマホの着信音が鳴り響く。

アンアン「…もしもし。チェンハン?」

チェンハン「アンアン、早く起きて。今日はお花屋さんでワンクーお兄さんのお手伝いをする約束をしてたでしょ?」

アンアン「あ!そうだった!」

 

 (物語の主人公、シア・アンアンのモノローグ)

皆さん、こんにちは!私は花港市の小学四年生、シア・アンアンです。自分でもよくわからないうちに、花仙精霊(花の精霊)と契約して、花仙魔法使者になっちゃいました。このおチビ昆虫はククル、古霊仙族の継承者なんだって。本当は王子様らしいんだけど、ただの見栄っ張りのお調子者ってとこかな。

 

パパ「アンアン、起きたかい。早く朝ごはんを食べなさい」

 

この人は私のパパ。すごい植物学者なんだ。でも、パパの料理は激マズで…。

 

アンアン「パパ、おはよう。今日はチェンハンとお花屋さんのお手伝いに行く約束をしてるんだ。遅れちゃう!パパ、行ってきます!」

 

全てのことが突然で、わからないことや大変なことも多いけど、たくさんの友達が黙って私を支えてくれてるの。うん!失われた花仙精霊王を全て取り戻して、ラベル大陸を救ってみせる!そして、ママに会うんだ…。ママ…。

 

チェンハン「アンアン、こっち!」

アンアン「あ、チェンハン!」

 

この子は私の一番の親友、チェンハン。花港市でも有名なお嬢様で、みんな彼女のことが好きなんだ。

 

チェンハン「アンアン、ほら」

汗をかいているアンアンに自分のハンカチを差し出すチェンハン。

 

それにおしとやかで優しくて、彼女と比べると自分が恥ずかしくなっちゃうこともしばしば。

 

花屋に到着したアンアンとチェンハン。

店の中から鈴蘭の鉢植えを抱えたお兄さんが出てきた。

お兄さん「アンアン、チェンハン。いらっしゃい。今日も手伝いに来てくれてありがとね」

アンアン(わあ❤️ワンクーお兄ちゃん❤️笑顔もすっごくかっこいい❤️)

 

この人はワンクーお兄ちゃん。親切で優しい高校二年生。うちの花壇のお花をお店で売る手伝いをしてくれてるの。パパ以外で、私が一番好きな男の人なんだ!

 

ククル「クソ庶民!そんなアホ面下げて、オレ様の代わりに花精霊たちを取り戻すことができるのか?!」

リュックの中から飛び出し、アンアンの顔面を蹴りまくるククル。

アンアン「この自惚れ昆虫!何度言ったらわかるの?!私の可愛いお顔を蹴るんじゃない!!」

ククル「可愛い顔~?この面食い暴力女が!!」

取っ組み合いのけんかを始めるアンアンとククル。ククルの頭突きがきれいにきまり、よろけたアンアンは台の上の鈴蘭の鉢を地面に落としてしまった。鈴蘭の鉢は落ちた衝撃でバラバラに砕け散ってしまう。しかし、次の瞬間、奇跡が起こった。地面に砕け散った鉢がまるで魔法のように元の姿に戻り、台の上へと戻っていったのだ。あまりのことにあっけにとられる三人。

アンアン「うそ!これって…」

チェンハン「私も見たよ!これってきっと…」

ククル「絶対にそうだ!おい、オレたち全員見てたぞ!早く出て来い!」

ククルが鈴蘭の花を蹴ると、花の中から鈴蘭の精霊が現れた。

アンアン「あなたは一体…」

お兄さん「アンアン、チェンハン、何を話しているんだい?」

お兄さんの声に慌てて姿を消す鈴蘭の妖精。

アンアン「何でもない!ワンクーお兄ちゃん、何でもないよ!」

笑って誤魔化す三人。しかし、鈴蘭の精霊の姿はもうどこにもなかった。

 

場面は変わって女神公園。

事の次第をルシオとダイ・ウェイウェイ先生に話すアンアン、チェンハン、ククル。

アンアン「…というわけなんです」

ルシオ「きっとそれは峡谷の妖精、鈴蘭の花仙精霊王だろう」

チェンハン「わあ!峡谷の妖精ってなに?」

ルシオ「峡谷によく咲く花で、別名“谷間の百合”とも呼ばれている。非常に可愛らしく美しく、幸運のシンボルとされている。この花はとても珍しく、私の記憶が間違いでなければ、彼女の名前は【君影】かと。しかし…」

ククル「わあ!エドウィン先生(ルシオ)はやっぱりさすがだな!これで様子も名前も全てわかったわけだ。庶民!今夜ゲットしに行くぞ!」

チェンハン「ルシオはまだ何か話の続きがあるみたい…」

先生「鈴蘭が珍しいとされているのは、五月にしか咲かないからなの。デリケートな鈴蘭は暑さ寒さに耐えられないの。だけど今は夏なのに、あなたたちは真っ盛りの鈴蘭を見たのよね?だからそんなに弱っていたのかも…」

ククル「それがどうした?早速ヤツをゲットしに行こうぜ!【花の法典】の中に戻れば、ヤツの体力もすぐに回復するだろう」

アンアン「先生たちはなんでそんなに心配そうな顔をしているの?」

先生「ここはラベル大陸と繋がる通路なのに、三仙女と連絡が途絶えて久しいわ。私はそれがとても心配…」

ルシオ「神々のご加護の下、女神たちが平安無事であらんことを…」

 

場面は変わって夜の花屋。

鈴蘭の鉢植えの前で、変身の魔法を唱えるアンアン。

アンアン「花仙魔法使者、シア・アンアン、変身!愛、美、知恵のパワー集結!偉大なる花神ププラ様を証人とし、花仙魔法使者の名をもってあなたと契約を結びます!【君影】!」

すると、花の中から再び鈴蘭の精霊が現れた。

鈴蘭の精霊王【君影】「いいえ、花仙魔法使者。私はあなたを認めません」

 

鈴蘭の精霊王【君影】の思わぬ拒絶に驚くシア・アンアンたちであった。

 

 

 

【続く】