小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第44集 迷の王子の策略

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第44集 迷之王子的计谋

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【大雑把なあらすじ】

アンアンたちの次の対戦相手は秋麒麟花の精霊王・諦聴。勝負の方法は音楽。諦聴の世界にはたくさんの小島が浮かんでおり、島を攻撃するとそれぞれ別の音階を奏でるようになっている。まずある曲を聴き、その音階通りに島を攻撃して音を出し、その曲を完璧に奏でることが出来ればアンアンたちの勝ちというルールだ。音楽の得意なチェンハンとイートンが難なくクリアしていき、楽勝と思ったその時、最後の音はアンアンが奏でるようにと諦聴が言った。しかし、音楽の苦手なアンアンは失敗してしまう。もう一度チャンスをくれるようアンアンが頼むと、その願いは受け入れられた。しかし、勝負を続けられるのはただ一人。他の二人は次の決戦の場へ向かわなければならない。イートンがこの勝負に名乗り出て、笑顔でアンアンたちを次の決戦の場へと送り出した。

 

【日本語訳】

(前回の回想シーン)

シューシンと鳳仙花の精霊王・君上卿の戦い。

仲間のために自分を犠牲にしたことに驚く君上卿にシューシンは言う。これは犠牲ではない、アンアンは絶対に勝つと。シューシンの勇気に拍手を送る君上卿だったが、シューシンは既に石の像へと変わっていた。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

その様子を魔法の鏡で見ている迷の王子タバス

タバス「フハハハハハ、勝負には負けたが欲しいものは手に入れただと?フン、笑わせる。自分を犠牲にして勝利への可能性を勝ち取ったつもりか?フハハ、愚かの極み!」

 

石の像になったシューシンは、今度は緑色の光の玉に変わった。君上卿はただそれを静かに見つめていた。

君上卿「あなたの聡明さと勇気には感服したわ。でも、悪というものは公平なやり方を好まないものだわ…」

 

光の玉に変わったシューシンは、魔法の鏡を通ってタバスの手に落ちた。

タバス「お前たちを離れ離れにし、助ける者のいない孤独と絶望を味わわせてやる。智の少女よ、お前は仲間のために時間を勝ち取ったつもりだろうが、それは私の策の内。己を犠牲にしたところで何の意味もない。お前たちの敗北は決まっているのだから」

 

場面は変わって、秋麒麟花の精霊王・諦聴との決戦の場。

そこにはたくさんの小さな島が浮かんでいた。

イートン「音楽を使った勝負って何をするのよ?!」

諦聴「簡単さ。まず曲を聴いて、一つ一つの音を覚える。そして、それを間違いなく繰り返すことが出来たら君たちの勝ちだ」

アンアン「なんだか簡単そうだね」

チェンハン「聞くだけなら簡単そうだけど、やってみると難しいかもよ」

イートン「時間がないんだからやるしかないよ。この勝負、受けて立つわ!どうせまた何かたくらんでるんだろうけど」

アンアン「うわあん、音楽は苦手だよ~」

先ほどの星たちがまた降ってきた。ある星がアンアンたちの足元に落ち、“ミ”という音を奏でた。

チェンハン「この音はミ…?」

そして他の星たちは違う島に落ち、それぞれ違う音階を奏でた。この島は“ド”、その島は“レ”というように。

イートン「そういうことか!」

チェンハン「なるほどね」

アンアン「ど、どういうこと?!」

チェンハン「真剣に覚えないとね。ミ、ド、ファ、ラ、ソ、レ、ミ」

イートン「ファ、ラ、ソ、シ、ド」

アンアン「うわああん、私ほんとにみんなの足手まといだよ」

アンアンだけがこの勝負のルールを理解していなかった。

 

諦聴が再び先ほどの音楽を奏でた。

諦聴「始めよう」

アンアン「えっ、えっ?」

チェンハン「ここの島はそれぞれ一つの音が出るの」

イートン「さっきの曲と同じになるように、それぞれの島を攻撃して音を出すの」

アンアン「難しそう…」

イートン「最初の音は私たちがいるこの島だね。アンアン、お先にどうぞ」

イートンの言う通りに自分の立っている島を攻撃するアンアン。先ほどと同じく、地面からは“ミ”の音が出た。

チェンハン「次はあの島。…あれ?音がでない」」

隣の島を攻撃して“ド”の音を出そうとするチェンハン。しかし、音は出なかった。

諦聴「その島の上に立ちなさい。愛の魔法少女よ」

言われるままにその島の上に立つと、地面から“ド”の音が出た。

イートン「次はあの島!」

次の島を攻撃してその地面の上に立つと、同じように地面から音が出た。

アンアン「イートンとチェンハンがいてくれてよかったよ。お嬢様と完璧美少女、本当にすごいよ!」

すっかり要領を掴んで次々と正しい音を奏でるチェンハンとイートン。アンアンは二人に任せっきりで応援しているだけだった。

 

チェンハン「えーと、次の音はきっと…」

諦聴「待ちなさい。(アンアンに向かって) 次は君がやりなさい」

アンアン「えー?!次の音は、えっと…」

チェンハン「どうしよう。アンアンは音楽が苦手なのに」

よくわからないままに隣の島に立つアンアン。しかしその島は不正解だった。

イートン「しまった!」

アンアン「うわあああ!」

島ごと下に落ちていくアンアン。

チェンハン「アンアン!」

チェンハン放った必殺技が魔法の絨毯のように変わり、アンアンの体を救い上げた。

アンアン「ごめん、みんな。間違えちゃった。うえ~ん」

チェンハン「アンアン、大丈夫。気にしないで」

イートン「そうそう。元気出して」

アンアン「うわああん!」

仲間たちの優しい言葉にアンアンは大声で泣き出した。

 

アンアン「諦聴さん、もう一度チャンスをくれませんか?」

タバス「奴の言う通りにしてやれ」

タバスの声が諦聴の耳に届いた。

諦聴「わかった。では一人だけ残ってこの勝負を続けなさい。他の二人はここから逃してあげよう」

イートン「じゃあ、私が残るわ!」

アンアン「イートン!」

イートン「大丈夫だよ、先に行って。私は後から追いかけるから」

アンアン「間違えたのは私なのに…」

イートン「音楽は私の得意分野。だから、これは私の戦い。プライドを賭けた光の対決!だから先に行って、アンアン」

諦聴の魔法がアンアンとチェンハンの体を包み込んだ。アンアンとチェンハンはゆっくりと上へあがっていく。去って行く仲間をイートンは笑顔で見送った。

イートン「アンアン、私は絶対に勝つ!シューシンも連れて行くから、またみんなで一緒に戦おう!」

アンアン「うん…!」

涙を流しながらアンアンは諦聴の世界を後にした。

 

そして、混沌の異世界の砂時計の砂は止まることなく落ち続けていた。

 

 

【続く】