小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第2季第46集 進め!愛の魔法少女の守護!

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第2季第46集 前进吧!爱心魔女的守望!

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梅の花の精霊王・九千歳との勝負のルールについて

九千歳の世界の地面は大きなマス目で区切られており、マスの上に人が立つとそのマスは梅の絵に変わる。その絵の中には道も描かれており、マスを回転させることにより、他のマスに描かれた道とつなげることができる。全てのマスを梅の花の絵に変え、かつ道を全てつなげると、この世界の出口である門が現れてアンアンたちの勝ちとなる。

 

【大雑把なあらすじ】

アンアンたちの次の対戦相手は梅の花の精霊王・九千歳。しかし、九千歳は謎の漢詩を残し、姿を消してしまった。この世界から出る方法がわからず途方に暮れるアンアン。しかし、チェンハンは漢詩の中にヒントがあることに気がついた。ヒントを元にこの世界から出ようと頑張るアンアンたちだったが、あと少しのところで失敗してしまう。しかし、くじけず再挑戦し、ついに出口を見つけることができた。アンアンは喜んでこの世界から出ようとしたが、チェンハンは立ち止まったままだ。チェンハンは気づいていた。自分がここに留まらないと、アンアンがこの世界から出ることが出来ないことに。一人は嫌だと嘆き悲しむアンアンにチェンハンは告げる。これは運命の人同士の戦い。だからアンアン自身が立ち向かわなければならないと。チェンハンの言葉に意を決したアンアンは、タバスの待つ最終決戦の地へと駆け出した。

 

【日本語訳】

 (ナレーション)

麒麟花の精霊王・諦聴との戦いに敗北したアンアン。再挑戦のチャンスをもらうが、アンアンの代わりにイートンがその場に残ることになった。しかし、イートンは戦いに敗れ、タバスの手中に堕ちてしまった。

 

梅の花の精霊王・九千歳の世界にたどり着いたアンアンとチェンハン。しかし、出口を探すのにひどく苦戦する。そして残された時間は三分の一となった。

 

 (前回の回想シーン)

アンアンたちの次の対戦相手は梅の花の精霊王・九千歳。しかし、九千歳は謎の漢詩を読んで消えてしまった。九千歳が去った後、アンアンたちが立っている地面は梅の花の絵に変わった。どう戦っていいかわからず戸惑うアンアンだったが、チェンハンは先ほどの漢詩に心当たりがあるようだった。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

チェンハン「やっぱりそうだ」

アンアン「どういう意味?」

チェンハン「アンアン、見て。私が立っている地面には梅の絵が描かれてるでしょ?この中に道も描かれてるんじゃないかな」

アンアン「うん。でもそれが何か関係あるの?」

チェンハン「九千歳が読んだのは、実は詩の後半部分なの」

アンアン「えっ?」

チェンハン「前半部分もあるの。清晨古寺に入れば、初日高林を照らす。曲徑幽處に通じ、禪房花木深し」(注)

チェンハンが詩を諳んじると、アンアンの足元のマスが回転し、チェンハンの足元のマスに描かれた道と繋がった。

アンアン「チェンハンすごい!」

チェンハン「この詩には“曲径通幽”という四字熟語が出てくるんだけど、それは“曲がりくねった隠れ道は往々にして美しい場所につながっている”という意味なの」

 

要領をつかんだアンアンたちは、九千歳の世界を駆け回り、マスに描かれた道をつなげていった。しかし…。

アンアン「チェンハン、もう全部の道を通ったよね?どうしてさっきの門が出て来ないんだろう」

チェンハンが地面を見渡すと、まだ梅の絵が現れていないマスがあった。

チェンハン「ここの道を全部つなげないと、さっきの門は出て来ないんじゃないかな?」

アンアン「うん!」

 

二人は再び挑戦し、ついに全ての道をつなげることができた。そして、二人の目の前に先ほどの門が現れた。

チェンハン「よかった。成功だね」

チェンハン「アンアン、行こうか」

門に向かう階段を駆け上がるアンアン。しかし、チェンハンが後に続こうと階段に足をかけた瞬間、門と階段が突然消え、アンアンの体は地面に落ちてしまった。そして先ほどまで地面に描かれていた梅の花と道の絵は跡形もなく消えてしまった。

アンアン「いったーい」

チェンハン「アンアン、大丈夫?」

アンアン「全部元に戻っちゃった。どうして?うわあん、時間を無駄にしちゃった。あとちょっとだったのに。うえ~ん、腹立つー!どうしてなの?!」

門が消えてしまったことにショックを隠せないアンアン。しかし、チェンハンは何かに気づいたようだった。

チェンハン「大丈夫だよ、アンアン。もう一度やってみよう」

アンアン「でも…」

チェンハン「次はきっと成功するよ!」

 

チェンハンに励まされてやる気を出したアンアン。チェンハンと二人でまた一から挑戦し、再び門を出すことに成功した。

チェンハン「よかった。アンアン、上がって行って」

そう言って、アンアンの背中を押すチェンハン。

アンアン「また門が消えないかな」

チェンハン「大丈夫だよ」

アンアン「チェンハンも早く」

階段の一番上まで登り、振り返ってチェンハンを呼ぶ。しかし、チェンハンは階段を上って来なかった。

チェンハン「アンアン、頑張ってね」

アンアン「チェンハン、どうしたの…?」

チェンハン「アンアン、私はここに残らないといけないみたい」

アンアン「どうして?!何を言ってるの?!」

チェンハン「この道は上に人が立っていないと現れないみたい」

泣きながら階段を駆け下り、チェンハンに抱き着くアンアン。

アンアン「シューシン、イートン、そしてチェンハン。私、一人は嫌だよ。一緒に行こうよ!」

チェンハン「アンアンは一人じゃない。みんなが希望と力をアンアンに託したの。迷の王子が言ってたでしょ?これは運命の人同士の戦いだって。だから、アンアンが自分で立ち向かわないといけないの。みんなのために勝って、アンアン。前に向かって進んで!…アンアン、もう時間がないよ」

門に背を向け、チェンハンを見つめながら一歩一歩階段を上がるアンアン。

アンアン「チェンハン…」

チェンハン「勝ってね!」

意を決したアンアンは門の外に向かって走り出した。そして九千歳が再び姿を現した。

 

九千歳「か弱そうに見えるけど、梅の花のような強さを持っていたのね」

勝負に勝ちはしたものの、九千歳の世界から出ることの出来なかったチェンハン。その体は金色の光の玉となり、魔法の鏡を通じてタバスの手に堕ちた。

 

タバス「シア・アンアン、早く自分の運命を受け入れるがいい。フハハハハハ!」

 

タバスとの約束の地、【魔輪の眼】の中心まで駆けていくアンアンの脳裏に、仲間たちとの別れのシーンがよぎる。

 

シューシン「心配しないで。私は智の魔法少女だよ」

 

イートン「行きなよ、アンアン。私は絶対に勝つ!シューシンも連れて行くから、またみんなで一緒に戦おう!」

 

チェンハン「アンアンは一人じゃない。私たちはずっとアンアンの側にいる。みんなが希望と力をアンアンに託したの。みんなのために勝って、アンアン」

 

そして最終決戦の地へ。

アンアン「ママ、私を守って。みんなのことを守って。戦え!シア・アンアン!」

 

 

【続く】

 

注 書き下し文は下記のサイトよりお借りしました。

常建:破山寺後禅院 - Web漢文大系 (kanbun.info)

https://kanbun.info/syubu/toushisen107.html