小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

〜 劇場版小花仙:奇跡の少女 〜 詳細なあらすじ4(終わり)

 

不滅忍精霊王の承認を受けるために、アンアンは一人で戦っていた。戦いの相手は50人の精霊王たち。彼らの攻撃が次々と襲い掛かかってくる。精霊王たちの強さに全く歯のたたないアンアンに不滅忍精霊王は告げる、この戦いをあきらめろと。しかし、瀕死になりながらも、決してあきらめの言葉は口にしなかった。そのときアンアンの脳裏に仲間たちの顔が浮かんだ。パパ、ククル、チェンハン、イートン、シューシンが自分を応援しているのを感じたのだ。そして、どこからか自分の守護精霊・椿(チュン)の声が聞こえてきた。

 

椿(チュン)に励まされ、花仙魔法使者になったときの決意を思い出したアンアンは、戦う力を取り戻した。再び立ち上がったアンアンは強かった。しかし、アンアンの攻撃は暴力的なものではなく、タバスとの最終決戦のときと同じ、愛に溢れた温かいものだった。そして、不滅忍精霊王はアンアンを認め、アンアンはついに【神秘の力】を手に入れた。

 

※アンアンを認めた不滅忍精霊王。

 

※不滅忍精霊王を抱きしめるアンアン。

 

 

神秘の力が眠る場所へと続く扉の前に立つアンアン。覚悟を決めて扉を開けると、そこにはアンアンのママが一人で立っていた。思いがけない再会にアンアンは思わず走り出す。ママは優しくアンアンを抱きしめ、愛の言葉をささやいた。

 

最後の審判の扉の向こうにいたのは最愛のママだった。

 

 

ママに抱きしめられながら、アンアンは今まで起きたことを全て話した。花仙魔法使者になったこと、ラベル大陸に来たこと、タバスとの戦い、不滅忍精霊王との戦い…。ママはただ静かに聞いていた。そして、アンアンが一緒に家に帰ろうと言うと、アンアンを抱きしめながら言った。自分は一緒に帰ることはできない。自分はラベル大陸の【神秘の力】だから、ここを離れるわけにはいかないと。そして、ラベル大陸と地球を守るために、天空の樹(全ての生命の源となる木)に自分を封印しなさいと。そして、それこそが花仙魔法使者の使命なのだと。あまりに残酷な使命に、アンアンの心は耐えられなかった。しかし、ママは魔法でラベル大陸と地球の惨状を見せる。暗黒の力に支配され、大切な仲間たちが苦しむ姿を見て、アンアンはどうすべきかわからず泣き叫んだ。しかし、ママはアンアンに言った。花仙魔法使者としての使命を果たしなさい。たとえどこにいても、ママはアンアンを愛していると。最後の言葉を言い終わると、ママの姿は青い宝石へと変わった。アンアンがその宝石を天空の樹へ埋めると、天空樹は強い力を放ち、その強大な力は暗黒魔神を一瞬にして滅ぼした。そして、アンアンたちの哀しみと引き換えに、ラベル大陸と地球に平和が戻った。

 

※たとえどこへいようと、ママはあなたを愛している。

 

※泣きながらママを天空の樹に封印するアンアン。

 

 

 

 

それから…。

アンアンたちはみな無事に地球に戻って来た。そして、チェンハン、イートン、シューシンたちとともに、ラベル大陸への通路である公園の池の前に立っていた。平和が戻り、誰もが花港市で起こった数々の異変を忘れ去っていた。しかし、少女たちだけはあの戦いを忘れていなかった。

 

そして、今日2月14日はアンアンの誕生日。友情を取り戻した少女たちは、つかの間の平和を楽しんでいた。

 

 



 

 

“劇場版小花仙:奇跡の少女” 完

 

そして、少女たちの戦いは“アニメ版小花仙第3季”へと続く…。

 

 

【終わり】