小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第二季第7集 ピンチ!変身できなくなった魔法少女!!


ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
 
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小花仙第2季第7集
危机!无法变身的魔法少女!!

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※今回のストーリーはアニメだけでは分かりづらい箇所があったため、公式監修の小説を参考にしています。
【大雑把なあらすじ】
花の法典に封印されていた花仙精霊王たちの半分を取り戻したことを喜ぶアンアンたち。しかし、迷の王子に先んじられないかの不安もぬぐえない。そこで、ルルは水仙精霊王ナーシサスの過去、彼が精霊から精霊王に進化するまでの経緯を話した。
 
異世界の地球に来たことで本来の力を失ってしまったルル。秘密兵器を持って花仙魔法使者を助けに来たはずが力不足で役に立たない。しかし、ルルは自分に力を与えてくれるものを見つける。それはアンアンの親友、チェンハン。チェンハンの優しい心がルルに本来の力を取り戻させてくれるというのだ。そして、チェンハンの優しい心はルルだけでなく、芙蓉精霊王の魂までをも呼び覚ました。
 
急いでゲットしようとしたアンアンだったが、なぜか変身できなくなってしまった…。
 
【日本語訳】
タバス「愚かな地球の少女よ、全ては私の計画通りだ。お前はすぐに敗北を味わうことになるだろう」
 
作戦会議をするアンアンたち。
花の法典に封印された花仙精霊王を見て満足げなルル。
ルル「アンアンは本当にすごいね。もう25人の精霊王を集めちゃった」
アンアン「えへへ。みんなのおかげだよ」
チェンハン「ルル、花の法典には何人の精霊王が封印されてたの?」
ルル「50人って聞いてるよ」
ククル「オレたちはもう半分集めたわけだし、勝利の日も間近だな!」
アンアン「だけど、水仙精霊王を迷の王子に先に取られちゃったのは残念だね。迷の王子は本当に強いな」
チェンハン「他の精霊王たちも迷の王子に取られてないか心配…」
ククル「やる気を削ぐこと言うなよ。ただでさえあの水仙精霊王はスゲエ強いのに」
アンアン「ルシオは大丈夫かな…」
気落ちするアンアンたち。雰囲気を察して話題を変えるルル。
ルル「前に女神様に【水仙精霊王ナーシサス】の物語を聞いたことがあるよ」
ルルの言葉に身を乗り出すアンアンとチェンハン。
 
ルル「水仙精霊王ナーシサスは魔法の修行を始めたときから、既に並外れた能力を持ち合わせていたの」
 
水仙精霊王ナーシサスの過去。水仙が咲き乱れる湖のほとりで、月下美人の精霊・夜華と魔法の修行をしている。ナーシサスの魔法の腕前に感嘆する夜華。
夜華「ナーシサス、君は本当にすごいね。結界魔法を完璧に使えるだけでなく、魔法の光球まで出せそうだなんて。私にはできないよ」
夜華の言葉にニコリともせず、ナーシサスはどこかへ飛んで行ってしまった。
 
ルル「だけど、彼はとても傲慢だったから、誰も相手にしたがらなかった。ナーシサスはいつも一人だったの」
ククル「エドウィンと一緒だな。魔法を勉強しすぎると、みんなそんな風になっちゃうのか?」
ルル「口を挟まないで。続きを話すよ…彼は自分以外の誰にも関心がなく、いつも湖面に映る自分の姿を一人静かに見つめていたの」
ククル「そんなに自分が好きか。変態だな!」
ルル「黙って!」
 
修行の甲斐あって、【精霊】から【精霊王】に進化した夜華。
夜華「ナーシサス、私は(精霊王に進化したよ)」
自分より能力の劣る夜華に先を越されて面白くないナーシサス。お祝いの言葉も述べずに飛び去ってしまった。
 
ルル「誰もが認めるほど強く、精霊王になるだけの資質は十分に備えていたのに、ナーシサスはなかなか精霊王になれなかった。ある日、湖面に映る自分の姿をずっと見つめていた彼は、自分の心の闇に気づいたの。水仙精霊王になるには強い力を待つだけでなく、強い心をも併せ持つ必要があることを悟った彼は、そこでついに精霊王になり、【水鏡封印】の能力をも手に入れることができたんだって。(精霊王に進化したときから)彼の両目は閉じられたままなんだって。噂によると、彼に見られた人は自分の心の闇に気づいてしまうらしいよ。とっても強い力なんだって」
チェンハン「わあ、そんなに強いんだ」
ルル「だから、たとえ今は悪い奴らに操られていたとしても、水仙精霊王はエドウィン(ルシオ)のことを傷つけないと思うんだ」
チェンハン「うん。だけど、やっぱり早く助け出さないとね」
ルル「うん!…あれ?」
花の法典に違和感を感じるルル。そこにククルが飛んでくる。
ルル「びっくりした!何すんの!」
ククル「女神様がオマエらに託した“秘密兵器”って何だよ?」
ルル「私はいま力が足りなくて…。その…」
ククル「ちぇ!役立たず!」
ルル「ククルだって役立たずのちび王子でしょ!」
いつもの小競り合いを始める二人。
花の法典の異変に気づく者は誰もいなかった。
 
場面は変わって、チェンハンと一緒に家に帰るルル。
二人がけんかばかりするので、今日はチェンハンの家にお世話になることにしたのだ。
さきほどのククルの態度にまたもや怒りがこみ上げるルル。
 
ククル「へへ。オマエは今、オレ様のところの居候だからな」
ルル「ククルはちっとも王子の風格がないね!フン!」
ククル「役立たずのちび仙女!」
 
ククルとのやり取りを思い出し、いらいらするルルをなだめるチェンハン。
チェンハン「どうしたらルルは元の力を取り戻せるの?」
ルル「ハァ…。花仙国では咲き誇るお花たちが力を与えてくれてたの」
チェンハン「じゃあ、アンアンのおうちの花壇に住んだらどうかな?とてもきれいに咲いているから、きっと力を取り戻せるよ」
ルル「フン!ククルなんかと一緒にいたくないよ!それにここは花港市、いたるところにきれいなお花が咲いてるよ」
そこにいきなり自転車が飛び出してくる。乗っていた女の子とぶつかり、ルルは跳ね飛ばされてしまう。
女の子はルルの存在に気づかず、けがした頭をさすっている。
女の子「あれ、何かにぶつかったみたいだけど…」
チェンハン「ニーニ(女の子の名前)、大丈夫?」
ニーニ「大丈夫だよ。自転車に乗り始めたばかりなんだ。えへへ。今日は転んでばかりだよ」
チェンハン「じゃあ、気を付けないとね」
絆創膏を取り出し、ニーニの額に貼ってあげる。
その時、チェンハンの胸のあたりからハート形の光が飛び出した。その光はふわふわと宙を漂い、ルルのところまで飛んでいった。その光はルルの鼻先をかすめ、ルルはくしゃみをしてしまう。しかし、その光はルルに力を与えてくれたようだった。
チェンハンは何かに引っ張られているのに気づき下を見ると、目をハートの形にしたルルが袖口を引っ張っていた。
チェンハン「ルル、どうしたの?」
ルル「お花よりももっと力を回復できるものを見つけちゃった」
チェンハン「それは何?」
ルル「チェンハンだよ!ルルはチェンハンと一緒にいたいな」
チェンハン「私?」
嬉しそうに力を取り戻していくルルを見て、つられて笑みをもらすチェンハン。
そこに、向こうからおかしなアヒルがやってきた。
きれいな花を見つけて、喜んで嚙み千切るアヒル。得意げに花をくわえていたが、バランスを崩して転んでしまう。
チェンハン「あ!ころんじゃった。痛くない?」
ヒルが噛み千切った花に気づくチェンハン。花は元気をなくしてしまっている。
チェンハン「かわいそうに」
ルル「芙蓉の花だね」
チェンハン「こういうことしちゃだめだよ。お花をこんなに噛んじゃって…」
ヒルを優しくたしなめ、最後はその頭にキスをする。すると、またハートの光が現れて、アヒルの体を優しく包んだ。
チェンハン「早くおうちに帰りなさい。転ばないように気をつけてね」
ルル「チェンハンの愛の力はすごいね」
チェンハン「アンアンのところに持って行こうか。アンアンのお父さんなら何とかしてくれるかも」
 
場面は変わってアンアンの家。
植木鉢に植え替えられた花は元気を取り戻したようだった。
チェンハン「元気になったみたいだね」
アンアン「このお花は本当にラッキーだね。優しいチェンハンに見つけてもらえるなんて」
ルル「そうそう。チェンハンは心からの愛の力を持ってるから、チェンハンのそばにいると力が回復していくのを感じるよ」
チェンハン「ほんと?それはよかった!」
ルル「うんうん!」
ククル「ちび仙女、それじゃあ速攻で回復して、早く“秘密兵器”とやらを出せよ」
ルル「フン!」
チェンハン「(芙蓉の花を撫でながら)早く元気になってね。私がちゃんとお世話をするから心配しないでね」
チェンハンの胸のあたりからハート形の光が飛び出し、今度は芙蓉の花を包みこんだ。すると芙蓉はゆっくり花開き、中から精霊王が姿を現した。
ククル「あ!花仙精霊王!」
ルル「芙蓉の精霊王【拒霜】だ!」
ククル「アンアン、早く!」
アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!愛、美、智…!」
しかし、魔法の呪文を唱えても、アンアンは変身できなかった。
ルル「花仙魔法使者…」
チェンハン「どうして?」
ククル「どうして変身できないんだ?」
アンアン「どうしてなの?」
そこに迷の王子と黒薔薇男爵メリメが現れる。
迷の王子「私が教えてやろうか、哀れで無能な地球の庶民よ。お前はもう二度と変身できなくなったのだ…」
 
アンアンの部屋の机に置かれた花の法典。それは黒い光に包まれ、明らかにいつもとは違う様子であった。

 

【続く】