ご注意!!
次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。
※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。
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小花仙第2季第52集 重生! 奇迹少女!!
【大雑把なあらすじ】
アンアンが目を覚ますと、そこは未来の花港市であった。そこでアンアンは一軒の花屋を見つける。店の中に入ってみると、そこには未来の自分がいた。未来の自分は言う、この世界から植物は全て消えてしまった。それは自分たちが最後の戦いを放棄したため、闇が植物の力を全て吸い取ってしまったからだと。戦いから逃げたことを今も引きずり、涙する未来の自分にショックを受けるアンアン。そして、未来のアンアンは今のアンアンに言う。少しでも希望があるなら、絶対にあきらめてはいけないと。
未来の自分に励まされ、もう一度戦おうと決意するアンアン。すると、失っていた変身能力が戻り、アンアンは再び花仙魔法使者となった。地球に戻り、タバスとの最終決戦に臨むアンアン。しかし、アンアンの攻撃は力ずくなものではなく、温かく相手の心を包むものだった。アンアンの温かさでタバスの心の闇は消え去ったかのように見えた。しかし、ヤージャに連れ戻され、再び闇の世界へと帰って行った。
最後の戦いに勝利したアンアンだったが、地球の危機は去っていなかった。ラベル大陸の異変が地球に影響しているのだ。すぐにラベル大陸に戻って地球への通路を切らないと地球が危ない。自分も一緒にラベル大陸に行くというアンアンと、危険だから行かせないというククル。しかし、二人は何かの力に引きずり込まれるように、噴水の池の中へ落ちてしまった。そして、そここそがラベル大陸への入り口だったのだ…。
【日本語訳】
暗い闇の中に一人横たわるアンアン。突然、光を感じて目を覚ました。その光は精霊王の形になり、アンアンの額にキスをした。
アンアン「だ、誰…?」
精霊王はアンアンの問いかけには答えず、強い光を発して消えていった。強い光に目を眩まされたアンアンは思わず目を閉じた。そして、再び目を開くとそこは街の中だった。
アンアン「ここはどこ?」
自分のいる場所がわからず、とりあえず歩き出すアンアン。
アンアン「花港市なのかな?でも、どこか変な気がする。すみません!誰かいませんか?!」
大きな声で呼びかけるアンアン、しかし誰からも返事は来なかった。
アンアン「ククル、どこにいるの?」
ククルからの返事もなかった。そして、アンアンはあることに気づき、驚いて声をあげた。
アンアン「なんでここには木が一本もないの?!草や花でさえ一本も生えてない!」
焦燥感に駆られて走り出すアンアン。そして走った先に、ようやく一軒の花屋を見つけた。
アンアン「あ、あそこ!よかった。びっくりしたよ。どこか変な場所に来ちゃったかと思った」
花を見つけて安心したアンアンは喜んで店の中へ入って行った。
アンアン「(売られている花に向かって)本当にきれいで可愛いな。(花を触って)あれ?これって…」
すると、店の奥から店主らしき若い女性が出て来た。
?「お嬢ちゃん、お花を買いに来たの?…あなたは!」
その女性はアンアンの顔を見ると、驚いて手に抱えていた花束を落としてしまった。
アンアン「お姉ちゃん、どうしてここのお花は…」
?「シア・アンアン…」
アンアンの名前をかみしめるように呟いた後、背中からアンアンを抱きしめた。
アンアン「え?!お姉ちゃん、どうして私の名前を知ってるの?」
?「シア・アンアン…」
再び噛みしめるようにアンアンの名前を呟く。
アンアン「え?私の名前はシア・アンアンだけど、私はお姉ちゃんのことを知らないよ」
?「でも、私はあなたを知ってるの。この世界で、誰よりもあなたを知ってるの…」
女性はアンアンの方に向き直り、アンアンの両肩に手を置いて言った。
アンアン「でも、お姉ちゃんは誰なの?」
?「私はあなたよ」
アンアン「お姉ちゃんが私?!」
未来のアンアン「私は未来のあなた。夏木教授の娘、シア・アンアン」
アンアン「未来の私?じゃあ、ここは…」
未来のアンアン「ここは花港市よ」
アンアン「そんなまさか。ここには木も花も一本もないし、草も全然生えてない。それに、この店のお花は全部ニセモノだよ」
未来のアンアン「そう、この店の花は全部造花なの」
アンアン「どうして…」
未来のアンアン「可愛くて美しい花たちはみんなこの世界から消えてしまったの」
アンアン「どうして…」
未来のアンアン「私たちのせいよ…」
アンアン「私たちの…?」
未来のアンアン「あの時にあきらめてしまったから…」
アンアン「あきらめたって何を?」
未来のアンアンは肩を震わせて泣きながら言った。
未来のアンアン「闇が植物たちの力を奪い去ってしまったの。私たちはあのとき食い止めることができた。戦うことができた。でも、最後の最後にくじけてしまった…。私たちを責める人はいないわ。でも、私は自分が許せないの。許せるはずなんかない」
泣きながら自分を責め続ける未来の自分の姿を見て、アンアンの瞳に涙があふれた。
未来のアンアン「たとえ負けるとわかっていても、わずかな望みがあるならば、あきらめるべきではなかった。私は毎日毎日そう思い続けている。だから、どうしても自分を許せないの。アンアン、しっかりして。あきらめてはだめよ。自分の使命を果たしなさい」
未来のアンアンは泣きながらアンアンの手を握りしめた。未来の自分の姿を見て、アンアンは涙が止まらなかった。
アンアン「私の心…」
すると、未来のアンアンの体は強い光に変わり、アンアンのペンダントの中に入っていった。そして、ペンダントの中からアンアンに語りかけた。
未来のアンアン「心があなたに語りかけてるの。がんばって、シア・アンアン」
場面は変わって、暗闇の中に再び戻ってきたアンアン。
さきほどの出来事を思い出して泣いていると、どこからか懐かしい声が聞こえてきた。そして、その声はアンアンに語りかけてきた。
?「シア・アンアン、あなたは散り散りになってしまった花仙精霊王たちを集めて、花の法典を作り直したいと思いますか」
アンアン「うん、思う!」
?「あなたは邪悪な者たちと戦い、ラベル大陸を救い、この世界に光と平和をもたらしたいと思いますか」
アンアン「思う!」
?「あなたは強い意志を持ち、愛を強く信じ、希望の呼び声に従って、勇気をもって前に進もうと思いますか」
アンアン「思う、思う!絶対にあきらめない!」
その声はいつしか強い光に変わり、精霊王の姿になった。そして、その精霊王こそ、アンアンの守護精霊・椿(チュン)であった。
アンアンの強い決意の言葉を聞き、椿(チュン)は嬉しそうに微笑んだ。
アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!花の精霊たちよ、勇気と使命を我に与えよ。愛、美、智の力よ、全ての美しきものを集めよ。魔法のパワー集結!」
アンアンはついに変身する力を取り戻した。そして、地球に降り立ち、ククルとタバスの前に現れた。
タバス「これは…」
ククル「アンアン、また変身できるようになったのか!やったな!」
戦う意志を取り戻したアンアンを見て喜ぶククル。
タバス「フン、負け犬が。悪あがきはやめろ。盘古、【逆転末路】!」
最後の精霊王・盘古に攻撃を命ずるタバス。盘古の攻撃が二人に襲い掛かる。
アンアン「ククル、避けて!」
盘古の攻撃を前にしても、アンアンは決してひるまなかった。
アンアン「私を愛する人、そして私が愛する人たちに誓う。絶対に困難から逃げないと!」生まれ変わったアンアンの圧倒的強さに、盘古はなす術もなく消えていった。すると、すかさずタバスが攻撃を仕掛けてきた。あのタバス相手に互角の戦いを見せるアンアン。それどころかアンアンの攻撃がタバスの体を吹っ飛ばした。
ククル「スッゲー!へへへ、オレたちを見くびったな!」
アンアンの強さに焦りを隠せないタバスは、黒変身の呪文を唱え始めた。
ククル「アンアン、気をつけろ!」
タバス「闇夜の聖騎士よ、我が為に暗黒の門を開け。黄泉の世の戦神たちよ、今こそ蘇り、永遠に滅びぬ力を我に授けよ!」
タバスの最後の攻撃にアンアンは全力で立ち向かう。
アンアン「花仙魔法使者よ、女神様の呼び声を聞き、精霊たちの聖歌に耳を傾けよ。花仙の翼!」
タバス「暗夜往生呪!」
タバスの攻撃を必死で持ちこたえるアンアン。そのとき、胸のペンダントが反応した。すると、アンアンの攻撃は大きな翼へとその姿を変え、タバスの体を優しく包み込んだ。
アンアン「まっすぐ飛んで行きなさい。花の守護神は、この世界に勇気、知恵、美しさ、そして無限の愛をもたらしました。それらを心に灯しましょう。たとえ小さくでも、夜空の星は暗闇を恐れないのだから」
温かいアンアンの愛に、タバスの心の闇は砕け散った。そして、タバスの目からは留めなく涙があふれ続けた。そんなタバスを、アンアンは優しく抱きしめた。
アンアン「寒さを忘れて、この温もりを感じて。これは深く隠された心の温かさだから…」
アンアンの大きな愛の前にタバスは敗れ去った。背中の羽は闇に堕ちる前の形に戻ったように見えた。タバスは暗闇で膝を抱え、大好きな兄を思い出していた。
タバス「兄さん…、俺を家に連れて帰って…」
闇が消え去ったかと思ったその時、ヤージャの声が響いた。
ヤージャ「戻りなさい、私の王子よ。闇が解き放たれるのを待っているわ」
アンアン「あ…!」
ヤージャの呼びかけを聞き、タバスの羽は再び邪悪な形へと戻ってしまった。戦いはまだ終わっていないのだ。二人はアンアンに挑戦的な視線を向け、そのまま闇へと戻っていった。
花港市にはいつしか雪が降り始めていた。闇の力はまだ地球から去っていないのだ。
しばし物思いに耽っていたアンアンだったが、ククルの様子がおかしいことに気がついた。
アンアン「ククル、どうしたの?けがしちゃったの?ククル?」
ククル「アンアン、ありがとな」
アンアン「え?」
ククル「オレたち、お別れのときが来たようだ」
ククルの口から思いがけない言葉が飛び出し、アンアンは動揺を隠せなかった。
アンアン「え?!ククル。何を言ってるの?!」
ククル「ラベル大陸は絶体絶命のピンチだ。このままだと地球まで巻き込んでしまう。だから、ラベル大陸に戻って地球への通り道を塞がないといけない。そうしないと地球が危ないんだ」
アンアン「ククル、私も一緒に行く!」
ククル「ダメだ、それは危険すぎる。今までラベル大陸に来た人間は一人もいないんだ。もし地球への通り道が無くなって、戻って来られなくなったらどうすんだ」
アンアン「でも、私は伝説の花仙魔法使者だよ。それに、チェンハンたちを助けに行かないと!」
ククル「オマエを危険な目に遭わせるわけにはいかない」
アンアン「ククル!」
ククルの意志は固かった。アンアンとの別れを前に、できるだけ明るく振舞おうとしているようだった。
ククル「アンアン、ありがとう。オマエはオレが出会った人たちの中で、一番勇気があって一番ステキなヤツだったよ。もし、オマエに出会ってなければ、オレは自分を見つめることはできなかった。安心しろ、アンアン。オレは頑張って立派な王子になってみせる。そしたら…」
しゃべりに夢中になっているククルは自分の足元をよく見ていなかった。
アンアン「ククル、危ない!」
ククル「アンアン、オレはさ、オマエが…」
足元のバランスを崩したククルは噴水の池の中に落ちそうになった。アンアンはククルの足を掴んで助けようとしたが、何かの力に引きずられるようにククルと一緒に噴水の池の中に落ちていった。
深い水の中にゆっくりと沈んでいくアンアン。
アンアン「わあ!」
アンアンが目を開けると、花の法典である魔法陣が輝いていた。そして、最後の一つ、荼蘼花精霊王・盘古の精元が本来の位置へ収まるところだった。
場面は変わって、混沌の異世界。
暗闇の中、一人佇む迷の王子タバス。すると、黒薔薇の形をした精元が現れ、強い光を放った。タバスが光の方を振り向くと、そこには自身の守護精霊王、黒薔薇男爵メリメが立っていた。
黒薔薇男爵メリメ「戻ってまいりました。蘇る力を与えてくださったこと、心から感謝いたします。私の王子…」
小花仙第2季 完
そして物語は映画版小花仙“奇跡の少女”へ…。
【続く】