小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

小花仙第1季第12集 無償の愛(下)

 

ご注意!!

次の二点につきまして、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※こちらの日本語訳は個人が趣味で行っているものであり、公式とは一切関係ありません。

※素人の翻訳のため、訳し間違い、読みづらい点もあるかと思います。参考程度に考えていただけると幸いです。

 

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小花仙第1季第12集 无私的爱(下)

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【大雑把なあらすじ】

交通事故で一時的に視力を失ったフェイちゃん。フェイちゃんの“不思議な友達”の正体は胡蝶花精霊王・琼だった。名前も姿もわかっているので捕獲は楽勝だと思われたが、琼はあまりにも強いため彼女に実力行使は効かず、琼と契約を結ぶには彼女に認められるしか方法はなかった。琼を相手に実力で挑むアンアンだったが、やはり歯が立たない。しかし、そのときフェイちゃんが再び交通事故に遭いそうになる。身を呈してフェイちゃんを守ろうとした琼だったが、琼の小さな体ではフェイちゃんを守り切れなかった。しかし、寸でのところでアンアンが必殺技で二人を救い事なきを得た。アンアンの行動に感謝した琼は、アンアンを認め契約を結ぶことに同意した。花の法典に封印された琼だったが、彼女はフェイちゃんとアンアンに無償の愛というものを教えてくれた。

 

【日本語訳】

(ナレーション)

ワンクーの手伝いで幼稚園に来たアンアンとチェンハン。そこで二人は交通事故で一時的に視力を失った一人の少女に出会う。その少女に災いが襲いかかったとき、彼女の“不思議な友達”が姿を現した。なんとその友達は胡蝶花精霊王だったのだ。

 

(夜、アンアンの部屋。)

サッカーボールをぶつけられた痛みがまだおさまらないククル。

ククル「うう、イテェー。まだめまいがする…」

アンアン「あはは、ククルは本当の王子様だよ。ボールを受け止めたあの瞬間!かっこよくて勇敢で素敵だったよ!だから機嫌を直して。ククルの大好きな蜂蜜ケーキをあげるからさ」

ククル「ケーキ一つでワンクーの馬鹿を許したと思うなよ」

アンアン「ワンクーお兄ちゃんの悪口を言うな!ほんと心が狭いなあ」

ククル「フン!オレだって元の姿に戻りさえすりゃ!…めまいがする〜。ケーキ食いたい〜」

アンアン「めまいとケーキに何の関係があるのよ。ところで、琼とかいうフェイちゃんの友達、胡蝶花精霊王だったんだね」

ククル「フェイは見えてないけど、精霊の気配は感じて話もしてる。でも、あのとき琼の姿を見たのはオレたちだけだ。これ以上ヤツを放っておくな。早くゲットしないと」

アンアン「琼の名前も知ってるし、姿もこの目で見てる。だからきっとゲットできるよ」

ククル「でも、ヤツはスッゲー強いし、ヤツの属性は毒だ。毒自体は睡眠作用があるだけだけどそれでも強い。だからヤツにオマエを認めさせるしかないんだ」

アンアン「どうすればいいの?」

ククル「ヤツより強くなるしかない」

アンアン「強く…」

 

(場面は変わって翌日、幼稚園。)

膝に胡蝶花の鉢植えを乗せ、窓の近くに座っているフェイちゃん。そこにワンクーお兄さんとアンアン、チェンハンがやって来る。

ワンクーお兄さん「フェイちゃん、会いに来たよ」

フェイちゃん「ワンクーお兄ちゃん、来てくれたの?いま琼とおはなししてたの」

お兄さん「そうだったんだ。今日はね、フェイちゃんに新しいお友達を紹介するよ。昨日会ってたかな」

アンアン、チェンハン「フェイちゃん、おはよう」

フェイちゃん「おはよう。来てくれてありがとう」

チェンハン「フェイちゃんは幼稚園にお泊りしてるの?」

フェイちゃん「うん。この幼稚園はお兄ちゃんのお家がやってるの。パパとママが迎えに来るまでここにいるの」

アンアン「ワンクーお兄ちゃんと一緒なら安心だね。(うわ〜、羨ましい〜)」

チェンハン「ワンクーお兄さんって本当にいい人だなあ」

フェイちゃん「ワンクーお兄ちゃん、昨日はボールから守ってくれてありがとう」

お兄さん「フェイちゃん、僕は今日も木を植える作業があるんだ。だからアンアンたちと一緒に遊んでてね」

ククル「フン!フェイをボールから守ったのはこのオレだぞ!」

アンアン「はいはい。ククルが一番かっこいいってば」

ククル「早くヤツをゲットする方法を考えるぞ」

アンアン「うん」

 

(場面は変わって園庭。)

木の枝に腰掛け、様子をうかがうルシオと彼の使い魔、窮奇。

ルシオ「あの少女を守ろうとする胡蝶花精霊王の意思は固い。何か方法を考えないと」

窮奇「主人、私におまかせを」

そう言うと、窮奇は猫のふりをしてフェイちゃんに近づいた。

窮奇「ニャーン」

フェイちゃん「なに?ねこちゃんかな」

チェンハン「可愛い猫だね」

フェイちゃん「あはは、くすぐったい。うふふ、舐めちゃだめだよ。琼、気をつけてね」

アンアン「フェイちゃん、琼を別の部屋に持っていこうか」

アンアンはフェイちゃんから胡蝶花の鉢植えを受け取った。すると窮奇はすかさずフェイちゃんの膝に飛び乗り、フェイちゃんにじゃれついた。

フェイちゃん「いいこ、いいこ」

チェンハン「この子、お腹が空いてるんじゃないかな?ミルクを持ってくるね」

フェイちゃん「うん」

 

(場面は変わって園庭。)

胡蝶花の鉢植えに話しかけるアンアンとククル。

アンアン「すみませーん、琼さんですよね?私は花仙魔法使者シア・アンアンです」

ククル「オレ様は古霊仙族の王子だ。胡蝶花精霊王、早く出て来い!」

ククルの呼びかけに応え、鉢植えの中から胡蝶花精霊王が現れた。そして様子を伺うようにククルの周りを一周した。

ククル「オ、オマエ!なにする気だ!」

胡蝶花精霊王「そなたが古霊仙族の王子か?」

ククル「だったら何だ?オレ様は偉大な王子、ククル様だぞ!」

胡蝶花精霊王「そなたが花の法典の所有者か?」

ククル「違う…。でも、オレが悪いんじゃねーぞ。全部この地球の庶民のせいだ!」

胡蝶花精霊王「昨日、あの子にボールをぶつけようとしたのはそなたたちの仲間か?」

アンアン「昨日?誰のこと?」

胡蝶花精霊王「わからない。しかし、その者から隠しきれない花仙の気配を感じた。(ククルに向かって)そなたからも同じ気配を感じる」

ククル「オレじゃねーぞ!昨日オマエとあのガキをボールから守ってやったのはこのオレだぞ!」

ククルの言葉を聞き、胡蝶花精霊王は興味を失ったように鉢植えの中に戻っていった。

ククル「アンアン、ヤツが逃げるぞ!早く変身しろ!」

 

アンアン「花仙魔法使者シア・アンアン、変身!愛、美、智のパワー集結!瑞香!」

 

アンアンが召喚した瑞香花精霊王の必殺技が胡蝶花精霊王を捉えた。しかしその技はすぐに破られた。

胡蝶花精霊王「花仙魔法使者よ、私はそなたを認めない」

ククル「アンアン、気をつけろ!ヤツの花粉を嗅ぐと眠っちまうぞ!」

アンアン「苦しい!」

 

(場面は変わって幼稚園の室内。)

フェイちゃんの膝に座っていた窮奇が、急に膝から降りて外に向かって歩き出した。

フェイちゃん「ねこちゃん、ねこちゃん。どこ行くの?ねこちゃん?」

まだよく見えてない目で窮奇を追って外に出た。

 

(場面はかわって、胡蝶花精霊王の攻撃に必死で耐えるアンアン。)

ククル「アンアン、気をつけろ!」

そこにチェンハンが走ってきた。

チェンハン「アンアン、フェイちゃんがいなくなっちゃった!」

アンアン「えっ!」

チェンハンの言葉を聞き、胡蝶花精霊王は急いでフェイちゃんの元へと向かった。

 

胡蝶花精霊王がフェイちゃんを見つけたそのとき、一台の車がフェイちゃんめがけて走ってきた。胡蝶花精霊王は慌ててフェイちゃんを抱き上げようとしたが、その小さな体ではフェイちゃんを持ち上げきれなかった。

アンアン「瑞香、結界を張って!」

瑞香花精霊王に命じて二人の周りに結界を張らせるアンアン。結界のおかげで二人は車に轢かれずに済んだ。

フェイちゃん「この感じ…。あのときママがわたしを守ってくれたときと同じ感じ…」

胡蝶花精霊王の姿は見えていなかったが、フェイちゃんは彼女の愛を感じていた。

 

(場面は変わって園庭。)

自分の不甲斐なさに泣くアンアン。

アンアン「ククル、ごめん…。私、負けちゃった」

ククル「気にすんな。オマエはしょせん地球の庶民だ。あのガキも無事だったことだしさ」

アンアン「でも、琼に認めてもらえなかった。琼をゲットできなかった…」

ククル「大丈夫だ。先に他の精霊王をゲットして、もっと強くなったらまたチャレンジしようぜ」

それでも泣き止まないアンアン。そこに胡蝶花精霊王が現れた。

胡蝶花精霊王「シア・アンアン、あの子を助けてくれたことに感謝します。あの子の母親は明日退院するそうです。なので、もう私の助けは必要ないでしょう。シア・アンアン、私は貴女を花仙魔法使者として認め、貴女と契約を結びます」

ククル「アンアン、すげーぞ!」

 

アンアン「偉大なる花神ププラ様を証人とし、花の法典の所有者の名をもって、あなたと契約を結びます!【琼】!」

 

蝴蝶花の精霊王【琼】、花仙魔法使者と契約完了。花の法典に封印。

 

アンアン「琼、ありがとう。私たちに無償の愛というものを教えてくれて…」

 

 

【続く】